本書の目的
本書は、XL-DATA/MVを導入した場合の業務の構築手順、使用方法について説明したものです。本書では、以下の製品について説明しています。
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.4
(Linux 64bit 版)
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.3
(Linux 64bit 版/Windows 64bit 版)
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2
(Linux 64bit 版/Windows 64bit 版)
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.1
(Linux 64bit 版/Linux Itanium 版/Windows 32bit 版/Windows 64bit 版/Windows Itanium 版)
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.0
(Solaris 版/Linux 32bit 版/Linux Itanium 版/Windows 32bit 版/Windows Itanium 版/AIX 版/HP-UX 版)
Softek XLデータムーバ 2.2、2.3 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版)
Softek XLデータムーバ V02L20、V02L30 (Windows 32bit 版)
Softek XLデータムーバ V02L20、V02L21、V02L30 (Linux 32bit 版)
Softek XLデータムーバ V02L30 (Linux Itanium 版)
XLデータムーバ 2.0、2.1、2.2 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版)
XLデータムーバ 2.2 (Linux 32bit 版)
FUJITSU XLデータムーバ for Windows V11L10、V11L20、V11L30
OSIV/MSP XL-DATA/MV V13L10
OSIV/XSP XL-DATA/MV V13L10
OSIV/MSP XLデータムーバ V11L10、V11L20、V11L30、V11L40
OSIV/XSP XLデータムーバ V11L10、V11L20、V11L30
OS/390 XLデータムーバ V11L20、V11L30
ETERNUS SF XL-DATA/MVは、ETERNUS SF XLデータムーバの改名製品です。
ETERNUS SF XLデータムーバを利用されている場合は、ETERNUS SF XLデータムーバをETERNUS SF XL-DATA/MVに読み替えてください。
ETERNUS SF XL-DATA/MVは、Softek XLデータムーバ 2.2/2.3およびV02L20/V02L21/V02L30の後継製品です。
Softek XLデータムーバは、XLデータムーバ V11L10/2.0およびV11L20/2.1の後継製品です。
また、Softek XLデータムーバ V02L20/2.2、V02L21は、XLデータムーバ V11L30/2.2と同一機能を提供しています。
OSIV/MSP XL-DATA/MVは、OSIV/MSP XLデータムーバの後継製品(改名製品)です。
OSIV/MSP XL-DATA/MV V13L10は、OSIV/MSP XLデータムーバ V11L40と同一機能を提供しています。
OSIV/XSP XL-DATA/MVは、OSIV/XSP XLデータムーバの後継製品(改名製品)です。
OSIV/XSP XL-DATA/MV V13L10は、OSIV/XSP XLデータムーバ V11L30と同一機能を提供しています。
以降、本書では、XL-DATA/MV、ETERNUS SF XL-DATA/MVおよびSoftek XLデータムーバをXLデータムーバと記述しています。ただし、ETERNUS SF XL-DATA/MV固有の説明については、ETERNUS SF XL-DATA/MVと記述、Softek XLデータムーバ固有の説明については、Softek XLデータムーバと記述しています。
本書の読者
本書は、以下の利用者を対象に説明しています。
XLデータムーバを導入しXLデータムーバを利用した業務を構築する人
XLデータムーバを利用した業務を運用・利用する人
XLデータムーバを運用管理するシステム管理者
本書の構成
本書は第1章~第10章、付録、用語集からなり、以下の構成となっています。
XLデータムーバの概要について説明しています。
インストールおよびインストール後に行うXLデータムーバの環境設定について説明しています。
XLデータムーバを使用してデータ転送を行う場合のXLデータムーバの起動/停止について説明しています。
グローバルサーバ側からXLデータムーバを使用してデータ転送を行う場合の機能、データ転送方法および異常時の対処について説明しています。
UNIX/IAサーバ側からXLデータムーバを使用してデータ転送を行う場合の機能、データ転送方法および異常時の対処について説明しています。
データ転送用ボリュームの初期化内容を表示する機能について説明しています。また、XLデータムーバによるデータの転送状態を表示する機能について説明しています。
SANデータ連携製品を使用してデータ転送を行う場合の機能、起動/停止、データ転送方法および異常時の対処について説明しています。
V10/V11L10からV11L20以降のXLデータムーバへ移行した場合に、必要となる作業内容について説明しています。
V10/V11L10の互換機能について説明しています。
XLデータムーバが出力するメッセージとその対処方法について説明しています。
XLデータムーバの復帰情報について説明しています。この復帰情報は、XLデータムーバのエラーメッセージやSANデータ連携製品のエラーメッセージなどに表示されることがあります。
エラーメッセージ(KJU0300EまたはKJU4290)に表示されるXLデータムーバ(サブシステム、デーモンまたはサービス)からのエラーコードの意味と対処方法を説明しています。
XLデータムーバのディスク選択ユーティリティについて説明しています。
XLデータムーバが出力するデータ転送時の統計情報について説明しています。
XLデータムーバの動作で発生したトラブルの調査資料を採取する方法について説明しています。
XLデータムーバが提供するサンプルジョブについて説明しています。
XLデータムーバのクラスタリング運用について説明しています。
本書に記載している技術用語について説明しています。
本書の読み方
本書は、第1章から通して読んでいただければ、XLデータムーバの概要、設定、運用までひととおり理解できるように書かれています。ただし、目的に応じて作業が特定されるような場合は、それぞれ以下の章をお読みください。
XLデータムーバの概要について理解される場合
第1章 概要をお読みください。
XLデータムーバを利用および管理される場合
第2章 動作環境の設定の設定から第10章 メッセージをお読みください。
本書の位置付け
本書は以下のシステムの共通マニュアルです。
グローバルサーバ
MSP
XSP
OS/390
UNIX/IAサーバ
Solaris OS
HP-UX
AIX
Windows
Linux
本書の表記について
本書では、説明上、次に示す記号、識別子、用語および略称を使用しています。
記号
本書で使用している記号について説明します。
ポイント
覚えておくと便利な情報を記述しています。
参考
参考となる情報を記述しています。
注意
注意が必要なことを記述しています。
例
例題を用いて説明しています。
また、ジョブ制御文、ユーティリティ制御文およびコマンドなどのパラメタを説明するために使用する記号とその意味は以下のとおりです。
記号 | 意味 |
---|---|
[ ] | この記号で囲まれている項目は省略可能であることを示します。 |
{ } | この記号で囲まれている項目の中から1つを選択することを示します。 |
識別子
本書は、XLデータムーバのレベルで記事が異なる場合は、識別子を明示しています。識別子の意味は、以下に示すとおりです。
識別子 | 意味 |
---|---|
[L20] | XLデータムーバ V11L20/2.1で追加された機能であることを示します。 |
[L30] | XLデータムーバ V11L30/V02L20/2.2で追加された機能であることを示します。 |
[0221] | XLデータムーバ V02L21で追加された機能であることを示します。 |
[0230] | XLデータムーバ V02L30/2.3で追加された機能であることを示します。 |
[13.0] | XLデータムーバ V11L40/13.0で追加された機能であることを示します。 |
[13.1] | XLデータムーバ 13.1で追加された機能であることを示します。 |
[13.2] | XLデータムーバ 13.2で追加された機能であることを示します。 |
[13.3] | XLデータムーバ 13.3で追加された機能であることを示します。 |
[13.4] | XLデータムーバ 13.4で追加された機能であることを示します。 |
用語
本書では、XLデータムーバのバージョンレベルを明記して、機能説明を行っています。なお、明記されているバージョンレベルは、以下に示すプラットフォームの製品が対象となります。
バージョンレベル | 対象製品 |
---|---|
13.4 | ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.4 (Linux 64bit 版) |
13.3 | ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.3 (Linux 64bit 版/Windows 64bit 版) |
13.2 | ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2 (Linux 64bit 版/Windows 64bit 版) |
V13L10 | OSIV/MSP XL-DATA/MV V13L10 |
13.1 | ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.1 (Linux 64bit 版/Linux Itanium 版/Windows 32bit 版/Windows 64bit 版/Windows Itanium 版) |
V11L40 | OSIV/MSP XLデータムーバ V11L40 |
13.0 | ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.0 (Solaris 版/Linux 32bit 版/Linux Itanium 版/Windows 32bit 版/Windows Itanium 版/AIX 版/HP-UX 版) |
2.3 | Softek XLデータムーバ 2.3 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版) |
V02L30 | Softek XLデータムーバ V02L30 (Windows 32bit 版/Linux 32bit 版/Linux Itanium 版) |
V02L21 | Softek XLデータムーバ V02L21 (Linux 32bit 版) |
V11L30 | OSIV/MSP XLデータムーバ V11L30 OS/390 XLデータムーバ V11L30 |
2.2 | Softek XLデータムーバ 2.2 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版) |
V02L20 | Softek XLデータムーバ V02L20 (Windows 32bit 版/Linux 32bit 版) |
V11L20 | OSIV/MSP XLデータムーバ V11L20 |
2.1 | XLデータムーバ 2.1 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版) |
V11L10 | OSIV/MSP XLデータムーバ V11L10 |
2.0 | XLデータムーバ 2.0 (Solaris 版/AIX 版/HP-UX 版) |
また、本書は、OSIV/MSPとOSIV/XSPの共通マニュアルとして作成しています。このため、次の表に従って用語を読みかえてください。
OSIV/MSPで使用している用語 | OSIV/XSPで使用している用語 |
---|---|
DCB | FCB |
DCBサブパラメタ | FCB属性リスト |
DD文 | FD文 |
DD名 | アクセス名 |
DSNAMEパラメタ | FILEパラメタ |
EXEC文 | EX文 |
REGIONパラメタ | RSIZEパラメタ |
SPACEパラメタ | BLKパラメタ |
カタログドプロシジャ | ジョブ制御マクロ |
区分データセット | 区分編成ファイル |
順データセット | 順編成ファイル |
データセット | ファイル |
略称
本書では、製品名や用語を以下の略称で説明しています。
略称 | 略称が意味する製品名や用語 |
---|---|
Solaris、 Solaris OS | Oracle Solaris |
Windows Server 2003 (x64) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition、 |
Windows Server 2003 (Itanium) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems、 |
Windows Server 2008 (x86) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86)、 |
Windows Server 2008 (x64) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64)、 |
Windows Server 2008 (Itanium) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 for Itanium-Based Systems |
Windows Server 2012 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard、 |
Windows Server 2016 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2016 Standard、 |
Windows Server 2019 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2019 Standard、 |
Windows | Windows Server 2012、 |
XLデータムーバ | XL-DATA/MV、 |
グローバルサーバ | グローバルサーバ、 |
UNIXサーバ | Solaris OS、HP-UX、AIX、Linuxが動作するUNIXサーバ、 |
IAサーバ | Windowsが動作するPCサーバ、 |
ETERNUS ディスクアレイ | グローバルサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送機能の説明では、 |
ETERNUS ディスクアレイ | UNIX/IAサーバとUNIX/IAサーバ間のデータ転送機能の説明では、 |
本書で記載する各製品名称の詳細および正式名は、各製品ソフトウェア説明書あるいはインストールガイドを参照してください。
登録商標について
HP-UXは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。
IBM、AIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Linuxは、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
Microsoft、Windows、Windows NTおよび Windows Serverは、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Red Hatは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc. の商標です。
UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
HULFT-SANは、株式会社セゾン情報システムズの商標です。
そのほか、本マニュアルに記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
なお、本書では、システム名および製品名に付記される登録表示(TMまたは(R))は、省略しています。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
令和2年6月
出版年月および版数
出版年月および版数 | マニュアルコード |
---|---|
令和 2年 6月 12版 | J2X0-6060-12Z0(00)/J2X0-6060-12Z2(00) |
平成29年 3月 11版 | J2X0-6060-11Z2(00) |
平成27年 1月 10版 | J2X0-6060-10Z2(00) |
平成24年12月 9版 | J2X0-6060-09Z2(00) |
平成23年 2月 8版 | J2X0-6060-08Z2(00) |
平成22年 1月 7版 | J2X0-6060-07Z2(00) |
平成20年 9月 6版 | |
平成19年 3月 5版 | |
平成18年 6月 4版 | |
平成16年11月 3版 | |
平成14年10月 2版 | |
平成13年12月 初版 |
お願い
本書の中で分かりにくい箇所、誤っている箇所を発見された場合は、SEまたは販売員にご連絡ください。
本書を無断で他に転載しないようお願いします。
本書は予告なしに変更されることがあります。
著作権表示
Copyright FUJITSU LIMITED 2001-2020
追加・変更内容 | 変更箇所 | 版数 |
---|---|---|
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.3 (Windows 64bit 版)の提供に伴い、以下の記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | 12版 |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.4 (Linux 64bit 版)の提供に伴い、以下の記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
データ転送用ボリュームとして、以下のディスク装置(ディスクアレイ)をサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
Microsoft社・Red Hat社が、サポート終了した以下のOSを、XLデータムーバの動作OSから削除します。それに伴い、記事を削除しています。
| まえがき、 | |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2 Windows 64bit 版において、以下のOSをサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | 11版 |
データ転送用ボリュームとして、以下のディスク装置(ディスクアレイ)をサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.3 (Linux 64bit 版)の提供に伴い、以下の記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | 10版 |
データ転送用ボリュームとして、サポートするディスク装置(ディスクアレイ)名を、以下の表記に変更しています。
| まえがき、 | |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2 Windows 64bit 版において、以下のOSをサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき | |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2 (Windows 64bit 版)を提供すると共に、以下のOSをサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | 9版 |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.0 (Solaris 版)において、以下のOSをサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
データ転送用ボリュームとして、以下のディスク装置(ディスクアレイ)をサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
使用法誤解の改善として、以下の記事を追加しています。
| 2.3.1、 | |
ETERNUS SF XL-DATA/MV 13.2 (Linux 64bit 版)を提供すると共に、以下のOSをサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | 8版 |
データ転送用ボリュームとして、以下のディスク装置(ディスクアレイ)をサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
以下の製品を提供すると共に、サポートOS(動作プラットフォーム)を拡充します。それに伴い、記事を追加・変更しています。
なお、上記製品の提供により、XLデータムーバのプラットフォーム表記を以下のとおりに変更しています。 旧版での表記 7版での表記 Windows 版 → Windows 32bit 版 Windows 64bit 版 → Windows Itanium 版 Linux 版 → Linux 32bit 版 Linux 64bit 版 → Linux Itanium 版 | まえがき、 | 7版 |
データ転送用ボリュームとして、以下のディスク装置(ディスクアレイ)をサポートします。それに伴い、記事を追加・変更しています。
| まえがき、 | |
使用法誤解の改善として、以下の記事を追加しています。
| 2.4.1.4 | |
使用法誤解の改善として、1.2 XLデータムーバの動作環境 の構成を変更しています。 | 1.2 | |
使用法誤解の改善として、以下のメッセージの説明を変更しています。
| 10.2.2、 |