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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能セットアップガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

4.2.2 OSIV LISTVIEWの環境設定

印刷データを扱うJCLにOSIV LISTVIEWを組み込むことによって、富士通ホストの印刷データを、ファイル転送アプリケーションを使用してList Worksサーバに転送することができます。

印刷データをList Worksサーバに送信する環境構築として、OSIV LISTVIEWの環境設定をします。印刷データの送信環境の構成図を以下に示します。


富士通ホストの印刷データをList Worksサーバに転送するため、印刷データを扱うJCLを以下のように修正します。

  1. 印刷データの出力先をスプールから出力先データセットに変更します。

    出力データセットのレコード形式は、以下のいずれかである必要があります。

      固定長レコードの場合:「FA」、「FM」、「FC」、「FBA」、「FBM」、「FBC」
      可変長レコードの場合:「VA」、「VM」、「VC」、「VBA」、「VBM」、「VBC」
  2. OSIV LISTVIEWを起動するためのジョブステップを追加します。

    帳票情報は印刷データと1対1になるように作成します。

    • 帳票情報(帳票名、作成者、登録先など)

    • 既存の資源ファイル(イメージライブラリ、文字パターン辞書など)

  3. ADJUSTの印刷資源連携(JODFRTRNユーティリティ:印刷データの変換)のジョブステップを追加します。

     帳票情報を連携する場合は、さらに情報連携の設定が必要です。詳細は、“設計・運用ガイド”を参照してください。
定義の例(Linux版の場合)
MSPの場合
//JOBNAME    JOB 課金情報
//STEP1      EXEC         PGM= 帳票作成アプリ,REGION=4096K
//SYSIN      DD DSN= ~
//SYSPRINT   DD SYSOUT=*
//OUTLIST    DD DSN=AAA.LISTVIEW.OUTDATA,            ←(注1)         C
//           DISP=(NEW,PASS)
//STEP2      EXEC           PGM=KODLVW,REGION=4096K, ←(注2)         C
//                          PARAM=’LSTDEF=DATA001’ ←(注3)
//LVSPLIN    DD DSN=AAA.LISTVIEW.OUTDATA,DISP=SHR    ←(注4)
//LVINFLIB   DD DSN=A.LISTVIEW.DATA,DISP=SHR         ←(注5)
//LVPRINT    DD SYSOUT=*
//SYSIMAGE   DD DSN=SYS1.IMAGELIB,DISP=SHR
//SYSKPATN   DD DSN=SYS1.KPATNLIB,DISP=SHR
//

注1:印刷データの出力先データセット

注2:LISTVIEW を起動するためのジョブ制御文

注3:帳票情報定義のメンバ名

注4:印刷データファイル

注5:帳票情報マスタファイルのデータセット名

XSPの場合
\JOBNAME     JOB 課金情報,LIST=(A,JD,STEP)
\STEP1       EX 帳票作成アプリ,RSIZE=4096
\            FD COIN=DA,FILE= ~
\            FD LIST=DA,VOL=WORKS,TRK=(1,1),SOUT=A
\            FD OUTLIST=DA,FILE=(BBB.LISTVIEW.OUTDATA,OT)  ←(注1)
             VOL=WORK01,TRK=(100,100)
\STEP2       EX KODLVW,RSIZE=4096                          ←(注2)
\            PARA LSTDEF=DATA100                           ←(注3)
\            FD LVSPLIN=DA,FILE=BBB.LISTVIEW.OUTDATA,      ←(注4)     C
             VOL=WORK01
\            FD LVINFLIB=DA,FILE=B.LISTVIEW.DATA           ←(注5)     C
             VOL=WORK01,DISP=(DLT)
\            FD LVPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(1,1),SOUT=A
\            FD SYSIMAGE=DA,FILE=SYS.XSP.IMAGELIB
\            FD SYSKPATN=DA,FILE=SYS.XSP.KPATNLIB
\JEND

注1:印刷データの出力先データセット

注2:LISTVIEWを起動するためのジョブ制御文

注3:帳票情報定義のメンバ名

注4:印刷データファイル

注5:帳票情報マスタファイルのデータセット名