ページの先頭行へ戻る
Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能セットアップガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.13.5 Webアプリケーションサーバの環境構築

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトを使用して、Webアプリケーションサーバの環境を構築します。環境構築スクリプトは、スーパーユーザだけが実行できます。

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプト名と格納場所は、以下のとおりです。

スクリプトの使用方法は、以下のとおりです。

初めてWebアプリケーションサーバの環境を構築する場合は、「Servlet」で指定した環境が構築されます。

すでにWebアプリケーションサーバの環境が構築されている場合は、構築されているWebアプリケーションサーバの環境を削除してから、「Servlet」で指定した環境が構築されます。

注意

Interstage Application Serverを利用する運用で、Java EE 6 (Servlet)の環境を構築する場合は、Interstage Application Serverインストール時に指定された以下の情報が必要です。

  • Interstage Java EE 6 の運用管理用HTTPリスナーポート番号

  • Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザID

  • Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDのパスワード

Java EE 6 (Servlet)の環境を構築/削除するときは、Interstage Java EE 6のサービスを使用しているためです。

記述形式
lw-gwsetenv.sh [Multiple [Servlet [Port [User [File]]]]]

または

lw-gwsetenvex.sh [-m Multiple] [-s Servlet] [-p Port] [-u User] [-f File] 

([  ]は省略できることを示します。)

パラメタの説明
Multiple

コンテナ数をMultiple に指定します。コンテナ数は半角数値で「1」から「10」まで指定します。省略した場合は、「1」とみなします。この数値によってコンテナ数分、Servletコンテナのポート番号に8701~8710までの値が割り振られます。

「1」から「10」の半角数値以外が指定された場合、エラーになります。

Servlet

使用するServletサービスの種類を「1」から「4」までの数値で指定します。省略した場合は、Interstage Application Serverがインストールされていない場合は「4」、インストールされているInterstage Application Server がV11またはV10の場合は「1」、V9の場合は「2」とみなします。

1:Interstage Application Serverを利用する運用  Java EE (Servlet)の場合
2:Interstage Application Serverを利用する運用  J2EE互換 (Servlet)/Tomcat5.5ベースServletの場合
3:Interstage Application Serverを利用する運用  Java EE 6 (Servlet)の場合 (注)
4:Interstage Application Serverを利用しない運用の場合

注:「3」を選択した場合、“3.13.5.1 Java EE 6を使用する場合の環境構築手順”に従って構築します。

Port

Portは、以下のどちらかの場合に指定します。

  • 「Servlet」で「3」を指定した場合

  • すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合

Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 の運用管理用HTTPリスナーポート番号を指定します。省略した場合は、「12011」とみなします。

注意

初期値のまま、Interstage Appllication Serverをインストールした場合は、「Port」の指定を省略できます。

Interstage Appllication Serverのインストール時に初期値を使用していない場合は、インストール時に指定したポート番号を「Port」に指定します。

User

Userは、以下のどちらかの場合に指定します。

  • 「Servlet」で「3」を指定した場合

  • すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合

Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDを指定します。省略した場合は、Interstage Java EE 6 のasadminコマンドのloginサブコマンドによる認証情報が利用されます。

File

Fileは、以下のどちらかの場合に指定します。

  • 「Servlet」で「3」を指定した場合

  • すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合

Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDのパスワードを記述したパスワードファイルを指定します。パスワードファイルは、フルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。

パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。

  • 半角英数字

  • 半角アンダースコア "_"

  • 半角ハイフン "-"

  • 半角丸括弧 "( )"

省略した場合は、Interstage Java EE 6のasadminコマンドのloginサブコマンドによる認証情報が利用されます。

パスワードファイルの書式

パスワードファイルの書式は、以下のとおりです。

  AS_ADMIN_PASSWORD=パスワード

下線のパスワードには、Java EE 6機能のインストール時に指定したJava EE 6管理ユーザIDのパスワードを記述してください。

注意

  • パスワードファイルには、AS_ADMIN_PASSWORDの行だけを記述し、空行(改行だけの行)を作らないでください。

  • パスワードにバックスラッシュを使用している場合は、「\」でエスケープして記載してください。

  • パスワードファイルに記述されたパスワードを保護するため、パスワードファイルの所有者をスーパーユーザに設定し、ファイルの属性を「600」に設定してください。

  • パスワードファイルに拡張子(.txtなど)を付けたファイルを指定した場合、エラーになります。パスワードファイルに拡張子を付けることはできません。

Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトの実行が完了すると、以下のメッセージが表示されます。

Web Gateway Server was set up successfully.
Please connect to Web Gateway Server from Web Client now to confirm the setup.

実行完了メッセージが表示されない場合は、ログファイルを参照して、環境構築中に発生したエラーの内容を確認します。

ログファイルは、「/var/opt/FJSVlw-gw/log」ディレクトリに「lwgwsetenv.txt」が出力されます。

 Webアプリケーションサーバの環境構築の実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録J Webアプリケーションサーバの環境構築時のメッセージ”に抜粋して掲載しています。参考にしてください。

3.13.5.1 Java EE 6を使用する場合の環境構築手順

使用するServletサービスの種類に「3:Java EE 6 (Servlet)」を指定した場合は、以下の手順で環境構築をします。

 サービス、コマンド、出口機能の詳細は、“Interstage Application Serverのマニュアル”を参照してください。
  1. Interstage Java EE 6の以下のサービスが起動されていることを確認します。

    • Interstage Java EE 6 PCMIサービス

    • Interstage Java EE 6 DASサービス

  2. Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトのパラメタで、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザID およびパスワードファイルを指定しない場合は、Interstage Java EE 6のasadminコマンドのloginサブコマンドを利用した、asadminコマンドのログイン認証を実行します。

  3. Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトを実行します。

注意

使用するServletサービスの種類に「3:Java EE 6 (Servlet)」を指定した場合は、OS起動時にWeb連携機能が自動で起動されません。

Interstage Java EE 6 PCMIサービスの、サービスの起動時/停止時の出口機能で、以下のIJServerクラスタが起動される起動時スクリプトを作成してください。

  • listworks