Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトを使用して、Webアプリケーションサーバの環境を構築します。環境構築スクリプトは、スーパーユーザだけが実行できます。
Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプト名と格納場所は、以下のとおりです。
スクリプト名
lw-gwsetenv.sh、または lw-gwsetenvex.sh
(スクリプトの使用方法を参照し、使いやすい方を選択してください。)
格納場所
「/opt/FJSVlw-gw/bin」ディレクトリ配下
スクリプトの使用方法は、以下のとおりです。
初めてWebアプリケーションサーバの環境を構築する場合は、「Servlet」で指定した環境が構築されます。
すでにWebアプリケーションサーバの環境が構築されている場合は、構築されているWebアプリケーションサーバの環境を削除してから、「Servlet」で指定した環境が構築されます。
注意
Interstage Application Serverを利用する運用で、Java EE 6 (Servlet)の環境を構築する場合は、Interstage Application Serverインストール時に指定された以下の情報が必要です。
Interstage Java EE 6 の運用管理用HTTPリスナーポート番号
Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザID
Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDのパスワード
Java EE 6 (Servlet)の環境を構築/削除するときは、Interstage Java EE 6のサービスを使用しているためです。
lw-gwsetenv.sh [Multiple [Servlet [Port [User [File]]]]]
または
lw-gwsetenvex.sh [-m Multiple] [-s Servlet] [-p Port] [-u User] [-f File]
([ ]は省略できることを示します。)
コンテナ数をMultiple に指定します。コンテナ数は半角数値で「1」から「10」まで指定します。省略した場合は、「1」とみなします。この数値によってコンテナ数分、Servletコンテナのポート番号に8701~8710までの値が割り振られます。
「1」から「10」の半角数値以外が指定された場合、エラーになります。
使用するServletサービスの種類を「1」から「4」までの数値で指定します。省略した場合は、Interstage Application Serverがインストールされていない場合は「4」、インストールされているInterstage Application Server がV11またはV10の場合は「1」、V9の場合は「2」とみなします。
1:Interstage Application Serverを利用する運用 Java EE (Servlet)の場合 2:Interstage Application Serverを利用する運用 J2EE互換 (Servlet)/Tomcat5.5ベースServletの場合 3:Interstage Application Serverを利用する運用 Java EE 6 (Servlet)の場合 (注) 4:Interstage Application Serverを利用しない運用の場合
注:「3」を選択した場合、“3.13.5.1 Java EE 6を使用する場合の環境構築手順”に従って構築します。
Portは、以下のどちらかの場合に指定します。
「Servlet」で「3」を指定した場合
すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合
Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 の運用管理用HTTPリスナーポート番号を指定します。省略した場合は、「12011」とみなします。
注意
初期値のまま、Interstage Appllication Serverをインストールした場合は、「Port」の指定を省略できます。
Interstage Appllication Serverのインストール時に初期値を使用していない場合は、インストール時に指定したポート番号を「Port」に指定します。
Userは、以下のどちらかの場合に指定します。
「Servlet」で「3」を指定した場合
すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合
Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDを指定します。省略した場合は、Interstage Java EE 6 のasadminコマンドのloginサブコマンドによる認証情報が利用されます。
Fileは、以下のどちらかの場合に指定します。
「Servlet」で「3」を指定した場合
すでにJava EE 6(Servlet)で構築されている場合
Interstage Appllication Serverインストール時に指定された、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザIDのパスワードを記述したパスワードファイルを指定します。パスワードファイルは、フルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。
パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。
半角英数字
半角アンダースコア "_"
半角ハイフン "-"
半角丸括弧 "( )"
省略した場合は、Interstage Java EE 6のasadminコマンドのloginサブコマンドによる認証情報が利用されます。
パスワードファイルの書式は、以下のとおりです。
AS_ADMIN_PASSWORD=パスワード
下線のパスワードには、Java EE 6機能のインストール時に指定したJava EE 6管理ユーザIDのパスワードを記述してください。
注意
パスワードファイルには、AS_ADMIN_PASSWORDの行だけを記述し、空行(改行だけの行)を作らないでください。
パスワードにバックスラッシュを使用している場合は、「\」でエスケープして記載してください。
パスワードファイルに記述されたパスワードを保護するため、パスワードファイルの所有者をスーパーユーザに設定し、ファイルの属性を「600」に設定してください。
パスワードファイルに拡張子(.txtなど)を付けたファイルを指定した場合、エラーになります。パスワードファイルに拡張子を付けることはできません。
Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトの実行が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Web Gateway Server was set up successfully. Please connect to Web Gateway Server from Web Client now to confirm the setup.
実行完了メッセージが表示されない場合は、ログファイルを参照して、環境構築中に発生したエラーの内容を確認します。
ログファイルは、「/var/opt/FJSVlw-gw/log」ディレクトリに「lwgwsetenv.txt」が出力されます。
Webアプリケーションサーバの環境構築の実行中に出力される可能性の高いメッセージを、“付録J Webアプリケーションサーバの環境構築時のメッセージ”に抜粋して掲載しています。参考にしてください。
使用するServletサービスの種類に「3:Java EE 6 (Servlet)」を指定した場合は、以下の手順で環境構築をします。
サービス、コマンド、出口機能の詳細は、“Interstage Application Serverのマニュアル”を参照してください。
Interstage Java EE 6の以下のサービスが起動されていることを確認します。
Interstage Java EE 6 PCMIサービス
Interstage Java EE 6 DASサービス
Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトのパラメタで、Interstage Java EE 6 DASサービスの管理ユーザID およびパスワードファイルを指定しない場合は、Interstage Java EE 6のasadminコマンドのloginサブコマンドを利用した、asadminコマンドのログイン認証を実行します。
Webアプリケーションサーバの環境構築スクリプトを実行します。
注意
使用するServletサービスの種類に「3:Java EE 6 (Servlet)」を指定した場合は、OS起動時にWeb連携機能が自動で起動されません。
Interstage Java EE 6 PCMIサービスの、サービスの起動時/停止時の出口機能で、以下のIJServerクラスタが起動される起動時スクリプトを作成してください。
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