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Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド クライアント編
FUJITSU Software

1.2.2 DVD/CDメディアへファイルを持ち出す

DVD/CDに、持出しユーティリティを使用して、ファイルやフォルダを持ち出す手順を説明します。

持出しが可能なOS

CDメディアおよびDVDメディアへのファイルの持出しが可能なOSは以下のとおりです。

持出しできるDVD/CDの条件

ブランクメディアとは、以下のメディアのことを言います。

以下の方法でCD-R、CD-RW、DVD-R、DVD-RWのフォーマットを行う場合は、フォーマット後にファイルがないときにおいても、持出し可能なメディアとしては使用できません。

DVD-RW/CD-RW内の情報を消去する

DVD-RW/CD-RWメディアにすでに存在するデータを消去してそのDVD/CDにファイル持出しする場合は、持出しユーティリティを使用して、データを消去してください。データを消去する手順は、以下のとおりです。

  1. [ファイル持出しユーティリティ]画面を起動します。

  2. [ファイル]メニューから[CD-RW/DVD-RW消去]を選択します。

  3. →[メディア消去]画面が表示されますので、データを消去するメディアの入ったDVD/CDドライブを選択し、[消去]ボタンをクリックします。

  4. [メディア消去(ドライブ)]画面が表示されます。

    • 高速にDVD/CDデータを消去する場合
      →[クイック消去]を選択します。クイック消去は、PMA(Program Memory Area)とTOC(Table Of Contents)領域だけを消去します。

    • 完全にDVD/CDデータを消去する場合
      →[完全消去]を選択します。完全消去は、DVD/CDのすべての領域を消去します。

    • 画面に表示されているDVD/CDの情報を更新する場合
      →[メディア情報最新表示]ボタンをクリックします。再度、DVD/CDの[DISK全体容量]、[ボリューム名]が表示されます。

  5. DVD/CDの消去方形式を選択し、[消去開始]ボタンをクリックします。

  6. 消去処理を実行するかの確認画面が表示されるので、消去する場合は[OK]ボタンをクリックします。

    →[メディア消去中(ドライブ)]画面が表示され、データの消去処理が開始されます。

  7. 処理が終了する完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

ファイルやフォルダを持ち出す

DVD/CDに、持出しユーティリティを使用して、ファイルやフォルダを持ち出す手順を説明します。

注意

ファイルの状態を確認してください

  • 持出しユーティリティで持ち出すファイルは、他のアプリケーションからのアクセスがないようにしてください。持出し処理中に対象ファイルにアクセスがあった場合は、エラーが発生する可能性があります。

  • 持出し先でそのファイルを復号する場合は、暗号化ファイルにはOSの実行権が必要です。実行権がない場合は復号できません。

  1. [ファイル持出しユーティリティ]画面を起動します。

  2. 持ち出すファイルまたはフォルダを、以下のどれかの方法で追加します。

    注意

    持出し元のファイルやフォルダを選択するとき、持出し先の制限を考慮してください

    持出し先のファイル名、フォルダ名の長さには、以下の制限があります。
    このため、持出し操作を行う前に、持ち出そうとしているファイル名やフォルダ名の長さを調べ、持出し先の制限内に収まっていることを確認してください。
    フォルダを持ち出す場合、配下のファイルが制限を超えていると、エラーとなり、持ち出すことができないので、注意が必要です。

    【持出し先のファイル名、フォルダ名の長さ、文字コードについて】
    持出し先のファイル名の長さは240バイト(パス長含む)まで入力できます(バイト数はフォルダ区切り文字(\)は1バイト、ファイル名、フォルダ名は1文字2バイトとして計算してください)。
    また、ファイル名、フォルダ名は、それぞれ半角および全角64文字以内で指定してください。

    持出し先のファイル名、フォルダ名にUNICODE文字は使用できません。

    持出し元のファイル名、フォルダ名の文字コードには、以下の制限があります。
    【持出し元のファイル名、フォルダ名の文字コードについて】
    暗号化しての持出し時、また、CD/DVDへの持出し時は、持出し元のファイル名、フォルダ名にUNICODE文字は使用できません。

    1つ以上のファイルを追加してください

    暗号化持出しを行う場合は、必ず1つ以上のファイルを追加してください。追加したフォルダ配下にファイルがある場合は暗号化持出しはできますが、フォルダしか追加していない場合は暗号化持出しはできません。

    • [ファイル持出しユーティリティ]画面のメニューを使用します。

      1. ファイルを持ち出す場合は[ファイル]メニューから[ファイルの追加]を選択します。

        →持出しファイルの選択画面が表示されます。

      2. 持ち出すファイルまたはフォルダを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

      複数のファイルを持ち出す場合は、a、bを繰り返します。

    • ファイルまたはフォルダを、[ファイル持出しユーティリティ]画面にドラッグ&ドロップします。

      注意

      Windows 7、Windows 8.1、Windows 10の実行について

      持出しユーティリティ起動時に右クリックで[管理者として実行]をした場合は、ドラッグ&ドロップはできません。ただし、管理者(Administrator)でログオンしている場合は、[管理者として実行]で、ドラッグ&ドロップできます。

    →[ファイル持出しユーティリティ]画面が表示されます。

    持ち出すフォルダを選択した場合は、そのフォルダ配下のファイルサイズ合計が[サイズ]に表示されます。

  3. 持出し方式選択ボタン(画面左下)で、[通常持出し]、[自己復号型暗号化持出し]、[ZIP暗号化持出し]、または、[ZIP(AES-256)暗号化持出し]のどれかを選択します。管理者によって許可されていない持出し方式は選択できません。

  4. 持出し理由入力欄が表示されている場合は、理由を入力します。

  5. [ファイル]メニューから[持出し実行]を選択します。
    ポリシーの設定によって、持出し先のドライブとしてリムーバブルルとDVD/CDしか表示されない場合があります。

  6. 実行の確認画面で[OK]ボタンをクリックします。
    以降の操作は、"【ファイルやフォルダを暗号化して持ち出す場合】"と"【ファイルやフォルダをそのまま持ち出す場合】"に分けて説明します。

    【ファイルやフォルダを暗号化して持ち出す場合】

    →[暗号ファイル設定]画面が表示されます。

    項目名

    説明

    [パスワード試行回数]

    自己復号型暗号化ファイルの情報です。
    許可されているパスワード試行回数が表示されます。
    試行回数が無制限の場合は、“設定されていません”と表示されます。

    [復号可能期限]

    自己復号型暗号化ファイルの情報です。
    暗号化ファイルを復号できる期限が表示されます。
    復号可能期限が無期限の場合は、“設定されていません”と表示されます。

    [暗号化方式]

    選択した暗号化方式が選択されています。

    [暗号ファイル名(フルパス)]

    持ち出すファイルまたはフォルダの、暗号化後のファイル名を指定します。

    [持出し実行]を行うと、[暗号ファイル名(フルパス)]に、持出し元([ファイル持出しユーティリティ]画面のファイル一覧)で設定した一番上位のファイル名またはフォルダ名を元に生成された暗号ファイル名が初期値として表示されます。
    暗号ファイル名を変更する場合は、以下の方法で実施してください。

    • [暗号ファイル名(フルパス)]に、持ち出すDVD/CDドライブ名を指定した暗号ファイル名を直接入力します。

    • [参照]ボタンをクリックして持出し先のDVD/CDドライブを選択し、ファイル名を入力します。

    ファイル名の長さは、ドライブ名(F:など)を除き240バイト(パス長含む)まで入力できます(バイト数はフォルダ区切り文字(\)は1バイト、ファイル名、フォルダ名は1文字2バイトとして計算してください)。
    また、ファイル名、フォルダ名は、それぞれ半角および全角64文字以内で指定してください。
    以下の半角記号は暗号ファイル名として使用できません。
    「\」「/」「:」「;」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    [パスワード]

    持出したファイルを復号するときのパスワードを入力します。

    [自己復号型暗号化]

    画面に表示された文字数内で半角英数字、半角記号、および、半角空白を入力できます。

    [ZIP暗号化] [ZIP(AES-256)暗号化]

    画面に表示された文字数内で半角英数字、半角記号(ただしダブルクォーテーション記号は不可)、および、半角空白を入力できます。

    [パスワード再入力]

    上記[パスワード]と同じ値を入力します。

    1. 以下の情報を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      ・[暗号ファイル名(フルパス)]

      ・[パスワード]

      ・[パスワード再入力]

      →[書き込み設定]画面が表示されます。

    2. 以下の情報を入力し、[書き込み開始]ボタンをクリックします。

      項目名

      説明

      [ボリューム名]

      書き込むDVD/CDのDVD/CD名を入力します。
      DVD/CD名の長さは16文字以内で半角英大文字、半角数字および半角の_(アンダーバー)を入力できます。
      初期値として[書き込み設定]画面が表示された年月日時分秒(半角14文字)が設定されます。

      [書き込み終了後イジェクトする]

      書き込み終了後にメディアをイジェクトする場合はチェックします。

      [ファイルシステム]

      [UDF]

      UDFフォーマットで書き込みます。

      [UDF Bridge]

      UDF Bridgeフォーマットで書き込みます。

      [CDFS]

      CDFSフォーマットで書き込みます。

      書き込み可能なDVD/CDメディアが挿入されている場合は、DVD/CDメディアの情報(全体容量、使用済容量、空き容量)が表示されています。最新の情報を表示する場合は[メディア情報最新表示]ボタンをクリックしてください。

      →[書き込み中]画面が表示されます。

    3. ファイル持出しが完了すると完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

      DVD/CDメディアに書き込みした直後に、DVD/CDドライブにアクセスすると、メディアの情報を参照できない場合があります。その場合、一度メディアをイジェクトし、再度メディアを挿入してください。

    【ファイルやフォルダをそのまま持ち出す場合】

    [通常ファイル持出し先の選択]画面が表示されます。

    1. 持出し先としてDVD/CDドライブを選択して、[OK]ボタンをクリックします。

      →[書き込み設定]画面が表示されます。

    2. 以下の情報を入力し、[書き込み開始]ボタンをクリックします。

      項目名

      説明

      [ボリューム名]

      書き込むDVD/CDのDVD/CD名を入力します。
      DVD/CD名の長さは16文字以内で半角英大文字、半角数字および半角の_(アンダーバー)を入力できます。
      初期値として[書き込み設定]画面が表示された年月日時分秒(半角14文字)が設定されます。

      [書き込み終了後イジェクトする]

      書き込み終了後にメディアをイジェクトする場合はチェックします。

      [ファイルシステム]

      [UDF]

      UDFフォーマットで書き込みます。

      [UDF Bridge]

      UDF Bridgeフォーマットで書き込みます。

      [CDFS]

      CDFSフォーマットで書き込みます。

      [持出し先フォルダ]

      持出し先のDVD/CDにフォルダを作成する場合は作成するフォルダ名を入力します。
      フォルダ名は、半角および全角で64文字以内で指定してください。
      また、ファイルも含めたパス長が240バイト以内になるように指定してください(バイト数はフォルダ区切り文字(\)は1バイト、ファイル名、フォルダ名は1文字2バイトとして計算してください)。

      以下の半角記号はフォルダ名として使用できません。
      「\」「/」「:」「;」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

      書き込み可能なDVD/CDメディアが挿入されている場合はDVD/CDメディアの情報(全体容量、使用済容量、空き容量)が表示されています。最新の情報を表示する場合は[メディア情報最新表示]ボタンをクリックしてください。

      →[書き込み中]画面が表示されます。

    3. ファイル持出しが完了すると完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

      DVD/CDメディアに書き込みした直後に、DVD/CDドライブにアクセスすると、メディアの情報を参照できない場合があります。その場合、1度メディアをイジェクトし、再度メディアを挿入してください。