中継サーバの動作環境の設定方法を説明します。
管理するスマートデバイス(Android端末またはiOS端末)またはPC(Windows端末)ごとに、以下の設定を行ってください。
Android端末の場合
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、以下の設定をします。
・Android端末の管理を有効化します。指定するオプションは、-Android.enabledです。
・管理サーバ/統合管理サーバを設定します。指定するオプションは、-hです。
デフォルトのポート番号(48080)に変更がある場合は、“リファレンスマニュアル”の“使用するポート番号の変更方法”を参照し、ポート番号を変更します。
スマートデバイス(エージェント)(Android)とHTTPS通信を行う場合は、HTTPS通信用の証明書環境を構築します。
詳細な手順は、“2.10.3.2 HTTPS通信を設定する”を参照してください。本手順は、iOS端末を管理する場合と共通のため、iOS端末の設定で実施されている場合には、実施する必要はありません。
中継サーバのサービス起動・停止コマンド(SDSVService.bat)で、中継サーバを起動します。
iOS端末の場合
ポイント
以下の手順1から手順4までは、一度で設定できます。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、iOS端末の管理を有効化します。指定するオプションは、-iOS.enabledです。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、管理サーバ/統合管理サーバを設定します。指定するオプションは、-hです。
この手順は、Android端末を管理する場合と共通のため、Android端末の設定で実施されている場合には、実施する必要はありません。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、iOS端末から接続するサーバまたはリバースプロキシの設定をします。指定するオプションは、-iOS.connect.h、-iOS.connect.pおよび-iOS.connect.profile.pです。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、iOS管理データベースを設定します。指定するオプションは、-iOSmgr.hです。Systemwalker Desktop KeeperだけでiOS端末を管理する場合は、管理サーバを指定してください。
Systemwalker Desktop PatrolでもiOS端末を管理する場合には、管理サーバまたはSystemwalker Desktop PatrolのCSのうち、iOS管理データベースを運用しているサーバを指定してください。
この設定値は、一度設定したあと変更しないでください。
iOS管理データベースとの通信に使用するデフォルトのポート番号(55432)に変更がある場合は、“リファレンスマニュアル”の“使用するポート番号の変更方法”を参照し、ポート番号を変更します。
スマートデバイス(エージェント)(iOS)とHTTPS通信を行うため、HTTPS通信用の証明書環境を構築します。
詳細な手順は、“2.10.3.2 HTTPS通信を設定する”を参照してください。本手順は、Android端末を管理する場合と共通のため、Android端末の設定で、実施されている場合には、実施する必要はありません。
Apple社証明書登録コマンド(swss_ImportAppleCert.bat)を利用して、“2.2 事前準備”で準備したMDM証明書を導入します。
中継サーバのサービス起動・停止コマンド(SDSVService.bat)で、中継サーバを起動します。
Windows端末の場合
ポイント
以下の手順1から手順3までは、一度で設定できます。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、Windows端末の管理を有効化します。指定するオプションは、-Windows.enabledです。
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で、接続する管理サーバ/統合管理サーバのFQDNまたはIPアドレスを設定します。指定するオプションは、-hです。
(中継サーバに接続する中継サーバの場合は、接続先の中継サーバのFQDNまたはIPアドレスを設定します。)
この手順は、Android端末/iOS端末を管理する場合と共通のため、Android端末/iOS端末の設定で実施されている場合には、実施する必要はありません。
注意
管理サーバに接続する中継サーバの場合、手順2で設定する管理サーバ/統合管理サーバの情報(FQDNまたはIPアドレス)は、管理サーバでサーバ証明書を生成した際に指定した情報(DTKSVMakeCSR.exe実行時の-CNパラメーターの値)と同じ値を入力してください。
異なる情報を指定した場合、中継サーバが管理サーバと通信できません。
管理サーバでサーバ証明書を生成する手順の詳細は“2.3.4.2.1 証明書を設定する”を参照してください。
中継サーバに接続する中継サーバの場合、手順2で設定する中継サーバの情報(FQDNまたはIPアドレス)は、接続先の中継サーバでサーバ証明書を生成した際に指定した情報(SDSVMakeCSR.exe実行時の-CNパラメーターの値)と同じ値を入力してください。
異なる情報を指定した場合、中継サーバが接続先の中継サーバと通信できません。
中継サーバでサーバ証明書を生成する手順の詳細は“2.10.3.2 HTTPS通信を設定する”を参照してください。
Windows端末からの接続に使用するデフォルトのポート番号(48643、48281、48443、48081)に変更がある場合は、“リファレンスマニュアル”の“使用するポート番号の変更方法”を参照し、ポート番号を変更します。
クライアント(CT)とHTTPS通信を行うため、HTTPS通信用の証明書環境を構築します。
詳細な手順は、“2.10.3.2 HTTPS通信を設定する”を参照してください。
中継サーバのサービス起動・停止コマンド(SDSVService.bat)で、中継サーバを起動します。
各コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”の“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
Windows端末を接続する中継サーバの設定をする場合の注意
Windows端末を接続する中継サーバが管理サーバと通信を行うためには、管理サーバでセキュア通信の証明書が設定されている必要があります。
設定の詳細は、“2.3.4.2.1 証明書を設定する”を参照してください。
Systemwalker Desktop PatrolのSSと共存する場合の注意事項
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で設定する以下の項目は、Systemwalker Desktop Keeperだけで使用する項目です。
-h
-p
-Android.http.p
-Android.https.p
-Android.enabled
-iOS.enabled
-Windows.https.p
-Windows.scep.p
-Windows.manage.https.p
-Windows.manage.scep.p
-Windows.enabled
中継サーバの設定変更コマンド(SDSVSetMS.EXE)で設定する以下の項目は、Systemwalker Desktop Patrolと共通で使用する項目です。
-iOSmgr.h
-iOSmgr.p
-iOS.profile.p
-iOS.https.p
-iOS.connect.h
-iOS.connect.p
-iOS.connect.profile.p
“iOS端末の場合”の手順6および手順7の設定項目は、Systemwalker Desktop Patrolと共通で使用する項目です。
Systemwalker Desktop Patrolと共通で使用する項目は、Systemwalker Desktop Patrolでも同じ値を設定してください。
Systemwalker Desktop Keeperで設定した後に、同じ設定項目をSystemwalker Desktop Patrolで異なる値に変更するとSystemwalker Desktop Keeperで実施した設定も変更されます。また、Systemwalker Desktop Patrolで設定した後に、同じ設定項目を Systemwalker Desktop Keeperで異なる値に変更すると、Systemwalker Desktop Patrolで実施した設定も変更されます。
中継サーバとスマートデバイス(エージェント)/クライアント(CT)間をHTTPS通信する場合の設定方法を説明します。設定手順は、利用者が用意したサーバ証明書か、Systemwalkerの証明書かによって異なります。
以下の手順で設定します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプションを指定して、証明証発行申請書を生成します。
手順1で生成された証明書発行申請書を認証局に送付後、認証局で発行された認証局証明書(中間認証局証明書)およびサーバ証明書を取得します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを停止します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file オプション(-alias オプション)を指定して、手順2で取得した認証局証明書(中間認証局証明書)を登録します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file オプションを指定して、手順2で取得したサーバ証明書を登録します。
Windowsクライアント(CT)を接続する中継サーバの場合、または中継サーバを接続する中継サーバの場合、以下の手順を実施します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプションを指定して、証明書発行申請書を生成します。この手順は手順1とは別に行う必要があります。
手順aで生成した証明書発行申請書のファイルを管理サーバに格納し、管理サーバのDTKSVMakeCSR.exeコマンドで、-file2 オプション、-certfile2 オプションを指定して、格納した証明書発行申請書のファイルを元に、サーバ証明書を生成します。
SDSVImportCert.exeコマンドで-file2 オプションを指定して、手順bで取得したサーバ証明書を登録します。
SDSVConfig.exeコマンドで、利用者が用意したサーバ証明書の利用を「有効」にします。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを起動します。
注意
手順4と手順5の登録順を誤った場合は、再度、手順1からやり直してください。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプション、-certfileオプションを指定して、証明書発行申請書、サーバ証明書を生成します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを停止します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-CACERTオプションを指定して実行します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file オプションを指定して、手順1で生成したサーバ証明書を登録します。
Windowsクライアント(CT)を接続する中継サーバの場合、または中継サーバを接続する中継サーバの場合、以下の手順を実施します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプションを指定して、証明書発行申請書を生成します。この手順は手順1とは別に行う必要があります。
手順aで生成した証明書発行申請書のファイルを管理サーバに格納し、管理サーバのDTKSVMakeCSR.exeコマンドで、-file2 オプション、-certfile2 オプションを指定して、格納した証明書発行申請書のファイルを元に、サーバ証明書を生成します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file2 オプションを指定して、手順bで取得したサーバ証明書を登録します。
SDSVConfig.exeコマンドで、手順5で登録したサーバ証明書の利用を「有効」にします。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを起動します。
注意
手順3と手順4の登録順を誤った場合は、再度、手順1からやり直してください。
以下の手順で設定します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、サーバ証明書の証明書発行申請書を生成します。
手順1で生成された証明書発行申請書を認証局に送付後、認証局で発行されたサーバ証明書を取得します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを停止します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file オプションを指定して、手順2で取得したサーバ証明書を登録します。
Windowsクライアント(CT)を接続する中継サーバの場合、または中継サーバを接続する中継サーバの場合、以下の手順を実施します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプションを指定して、証明書発行申請書を生成します。この手順は手順1とは別に行う必要があります。
手順aで生成した証明書発行申請書のファイルを管理サーバに格納し、管理サーバのDTKSVMakeCSR.exeコマンドで、-file2 オプション、-certfile2 オプションを指定して、格納した証明書発行申請書のファイルを元に、サーバ証明書を生成します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file2 オプションを指定して、手順bで取得したサーバ証明書を登録します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを起動します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプション、-certfileオプションを指定して、証明書発行申請書、サーバ証明書を生成します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを停止します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file オプションを指定して、手順1で生成したサーバ証明書を登録します。
Windowsクライアント(CT)を接続する中継サーバの場合、または中継サーバを接続する中継サーバの場合、以下の手順を実施します。
SDSVMakeCSR.exeコマンドで、-fileオプションを指定して、証明書発行申請書を生成します。この手順は手順1とは別に行う必要があります。
手順aで生成した証明書発行申請書のファイルを管理サーバに格納し、管理サーバのDTKSVMakeCSR.exeコマンドで、-file2 オプション、-certfile2 オプションを指定して、格納した証明書発行申請書のファイルを元に、サーバ証明書を生成します。
SDSVImportCert.exeコマンドで、-file2 オプションを指定して、手順bで取得したサーバ証明書を登録します。
SDSVService.batコマンドで、中継サーバを起動します。
各コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル” の“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
Systemwalker Desktop Patrol V15.0.0以降のSSと共存する場合、Systemwalker Desktop Keeperで証明書の登録を行ったあとに、Systemwalker Desktop Patrolで証明書の登録を実施すると、iOS端末と中継サーバ間はSystemwalker Desktop Patrolで登録した証明書でHTTPS通信を行います。