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Symfoware Active DB Guard V12.4.0 設計・セットアップガイド
FUJITSU Software

B.3.3 反映常駐スレッドの多重度数のチューニング

RERUNログ反映のコミット順序の保証単位にDSIを選択した場合、RERUNログ反映処理では、トランザクションをDSIごとに分割し時系列に反映を行うため、反映常駐スレッド数を増やすことにより性能向上が可能です。

rdbbcpfmコマンドのrオプションおよびpオプションを実行してRERUNログ反映性能情報を取得し、反映常駐スレッドビジー時間(項目名:EmptyTime)の値をもとに、反映常駐スレッドの多重度数のチューニングを行います。

注意

  • rdbbconlineコマンドによるログ反映モードのオンラインが失敗した場合は、反映常駐スレッドの多重度数が多すぎる可能性があります。RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタの反映常駐スレッド数を見直してください。

  • DSIの初期化は表のDSIごとに処理が行われるため、複写元システムのロググループ内で同時に実行するrdbfmtコマンドの多重度数を考慮して、RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタに指定する反映常駐スレッドの指定値を求めます。
    上記で求めた反映常駐スレッドの多重度数より、複写元システムのrdbfmtコマンドの同時実行多重度数のほうが多い場合は、rdbfmtコマンドの同時実行多重度数を反映常駐スレッドの多重度数に指定してください。

  • 特定のDSIにアクセスが集中した場合、反映常駐スレッド単位の反映時間(項目名:RefTime)が極端に大きな値のスレッドが存在する傾向があります。この場合は、DSI分割の見直しを行うことを推奨します。

参照

RERUNログ反映のコミット順序の保証単位は、RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタで指定します。REF_APPLY_MODEパラメタについては、“2.8 RLP動作環境ファイルの編集”を参照してください。

反映常駐スレッドの多重度数の目安

多重度数をチューニングする場合は、以下のような目安があります。

多重度数 = CPUコア数 × 反映多重度係数
反映多重度係数

反映多重度係数は5を指定して、その値からチューニングを行うことを推奨します。

注意

多重度数の最小値は2です。