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Systemwalker Operation Manager  運用ガイド
FUJITSU Software

4.3.18 リモートマシン上でジョブを実行する場合

mjrmtjobコマンドをジョブスケジューラに登録するジョブとして定義することにより、Systemwalker Operation Managerがインストールされていないリモートマシン上のコマンドまたはスクリプトを実行させることができます。

mjrmtjobコマンドは、[ジョブネットの新規作成]ウィンドウで、“コマンド実行”ジョブアイコンを選択して表示される、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シートの[コマンド]欄で定義します。


[登録-ジョブ]ウィンドウでmjrmtjobコマンドを指定する場合、[ディレクトリ]、[依頼ホスト名]、[実行ユーザ]などの指定は、すべてmjrmtjobコマンドに対する指定になります。リモートマシン上で実行するコマンド/スクリプトに対する指定は、mjrmtjobコマンドのパラメタとして[コマンド]、または[パラメタ]で指定してください。

mjrmtjobコマンドの引数で指定したコマンド/スクリプトが実行された時の出力は、ジョブスケジューラに表示されます。

また、そのコマンド/スクリプトの終了コード(復帰値)が、ジョブスケジューラに表示される終了コードとなります。ただし、201~256の終了コードは、mjrmtjobコマンドおよびジョブスケジューラで使用しているため、リモートマシン上のコマンド/スクリプトの終了コード(復帰値)は200以下になるようにしてください。指定したコマンド/スクリプトがマイナスの値、および、256以上の値で復帰した場合、ジョブの終了コードは255となります。

ジョブスケジューラに登録するコマンド

mjrmtjobコマンドをジョブスケジューラに登録する場合の定義について説明します。

[ジョブネットの新規作成]ウィンドウで、“コマンド実行”ジョブアイコンを選択し、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シートの[コマンド]欄で定義します。

以下に定義例と内容の説明を記載します。

[コマンド]欄の定義例【UNIX版】

mjrmtjob -h HOSTB -p Linux -l UTF-8 -u UserA -d '/work' '/user/command/keisan aaa bbb ccc'

定義例の内容説明

  リモートマシンのホスト名:HOSTB
  リモートマシンのOS種別:Linux
  リモートマシンの文字コード:UTF-8
  リモートマシン上でコマンド/スクリプトを実行するユーザ名:UserA
  リモートマシン上でコマンド/スクリプトを実行するカレントディレクトリ:/work
  リモートマシン上で実行するコマンド列:/user/command/keisan aaa bbb ccc

mjrmtjobコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。

注意

  • mjrmtjobコマンドを使用するには、設定が必要です。設定方法については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“SSH通信の定義”を参照してください。

  • mjrmtjobコマンドを実行するサーバのOSがWindowsで、リモートマシンのOSがSolaris 11.3以降の場合、mjrmtjobコマンドを実行するサーバ側にJRE8以上が必要です。JRE8以上をインストールしたパスを、環境変数“MJRMTJOB_JAVA_HOME”に設定してください。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“SSH通信の設定”を参照してください。

    mjrmtjobを実行した際に、以下のエラーが出る場合、SSHの鍵交換アルゴリズムがリモートマシン側で利用可能なものと一致していない可能性があります。

    Failed to access remote machine. Error: session.connect: SSH_MSG_DISCONNECT: 2 Protocol error: no matching DH grp found

    この場合は、mjrmtjobコマンドを実行するサーバ側で以下の対処を実施してください。

    1. JRE8以上をインストールします。

    2. システムの環境変数に“MJRMTJOB_JAVA_HOME”を追加し、1.でインストールしたJREのインストールパスを設定します。

    3. ジョブ実行制御を再起動します。