機能説明
OpenStackで管理するスタック情報およびインスタンス情報のディスカバリを行います。
記述形式
【Windows】
swcfmg_openstack_updateinfo.exe [ { -stackid "スタックID" | -instanceid "インスタンスID" } [-projectid "プロジェクトID"] [-monitor "監視時間"] ] |
【Linux】
swcfmg_openstack_updateinfo [ { -stackid "スタックID" | -instanceid "インスタンスID" } [-projectid "プロジェクトID"] [-monitor "監視時間"] ] |
オプション
指定されたスタックまたはインスタンスをディスカバリします。スタックを指定した場合、スタック内のインスタンス情報もディスカバリされます。本オプションを省略した場合、OpenStackで管理するすべてのスタック情報およびインスタンス情報をディスカバリします。
ディスカバリの範囲として以下の指定が可能です。
範囲 | オプション指定方法 | |
---|---|---|
すべて | オプションを省略してください。 | |
単一 | スタック | -stackidオプションを指定してください。 |
インスタンス | -instanceidオプションを指定してください。 |
また、ディスカバリ範囲が単一の場合、以下のオプションでディスカバリ方法を指定することができます。
ディスカバリ対象のスタックまたはインスタンスが所属するプロジェクトのIDを指定します。本オプションを省略した場合、すべてのプロジェクトから該当のスタックまたはインスタンスを検索し、ディスカバリを行います。対象のOpenStackが管理するプロジェクトが多い場合(50個以上)、本オプションを指定することでディスカバリ処理の時間を短縮することができます。指定したプロジェクトにスタックおよびインスタンスが存在しない場合、エラーとなります。
ディスカバリ対象のスタックまたはインスタンスが配備中の場合、指定された監視時間の間、配備完了を待機してからディスカバリを行います。指定した監視時間の間1分間隔で配備完了確認を行い、配備完了が確認できた時点でディスカバリを行います。監視時間の間で配備完了を確認できなかった場合、異常終了となります。本オプションを省略した場合、監視時間は0分となります。
OpenStack情報のディスカバリは、配備中のスタックおよびインスタンスの情報を収集することはできません。スタックまたはインスタンスの配備開始直後にディスカバリを行う場合に本オプションを指定してください。監視時間は、分単位で、0~1440の範囲で指定してください。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
11 | 指定されたプロジェクト、スタック、または、インスタンスは存在しません。 |
49 | OpenStackのサイト情報が登録されていません。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
101 | 同時に実行できないコマンドが実行されています。 |
103 | 対象のスタックまたはインスタンスに対してディスカバリが実行中です。 |
210 | 警告:エラー終了があります。 |
211 | 警告:警告があります。 |
250 | ディスカバリがすべて失敗しました。 |
200 | セットアップされていません。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
Windows | [Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin |
Linux | /opt/FJSVcfmgm/bin |
実行に必要な権限
【Windows】
Administrator権限が必要です。管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
本コマンドは同時に実行する事ができます。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。
本コマンドは同時に実行する事ができます。
注意事項
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
同一のスタックまたはインスタンスに対して、同時にディスカバリすることはできません。
単一のインスタンスに対してディスカバリを行う場合、スタック内のインスタンスを指定しないでください。
OpenStack情報のディスカバリを行うには、事前にディスカバリ動作定義ファイルにOpenStackサイトの情報およびサービスアクセスユーザーが正しく設定されている必要があります。正しく設定されていなかった場合、以下のエラーメッセージが出力されます。
CFMGD00001 ディスカバリ動作定義ファイルの読み込みに失敗しました。パス={ディスカバリ動作定義ファイルのパス} |
「ディスカバリ動作定義ファイル」を参照にOpenStackサイトの情報およびサービスアクセスユーザーを正しく設定してください。
OpenStackとの連携を解除する場合、ディスカバリ動作定義ファイルの"enable-openstack"のキーの値を"false"に設定後、OpenStack情報のディスカバリを行ってください。OpenStackのサーバグループおよびサーバが削除されます。
一部の情報が取得できなかった場合に、以下の警告メッセージが出力されます。
CFMGD00019 情報更新で警告が発生しました。 |
収集できなかった情報/理由は、ログファイルに情報が出力されます。必要な対処を実施してください。
[確認するログファイル]
cfmgcommand_discovery_trace_log
使用例
【Windows】
swcfmg_openstack_updateinfo.exe |
【Linux】
swcfmg_openstack_updateinfo |