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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編
FUJITSU Software

4.2.3 サンプルを動作させる環境の構築

ここでは、検索サンプルアプリが動作する次のような部門サーバ環境を想定して、その構築手順を説明します。

項目

設定

JSVR-CSVサービスのルートURL

http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv

検索サンプルアプリの実体パス

C:\Application\Sample\kiban_search

検索サンプルアプリのWebアプリケーションとしてのURL

http://SERVERNAME:PORT/kiban_search

なお、前提条件として、Charset-Web入力およびマルチ文字コードオプションが、基盤コード運用およびJSVR-CSVサービス運用の形態でインストール済みであることとします。

手順の概要は次のとおりです。

  1. 必要なファイルのコピー
    検索サンプルアプリの実体パスに、必要なファイルをコピーします。

  2. 設定
    環境に合わせて設定を行います。

  3. Webアプリケーションとして配備
    検索サンプルアプリを、Webアプリケーションとして配備します。

それぞれについて、次で説明します。

1. 必要なファイルのコピー

"Charset-Web入力のインストール先\webservice\csv\sample\kiban_search\webapp"フォルダ配下を、フォルダ構成を保ったまま、検索サンプルアプリの実体パスにコピーします。

コマンドライン操作の例

> xcopy "C:\Program Files\JapanistSVR\webservice\csv\sample\kiban_search\webapp\*.*" "C:\Application\Sample\kiban_search" /S

2. 設定

検索サンプルアプリの実体パスの下の"WEB-INF\web.xml"ファイルをテキストエディタで開き、次のように設定を記述して上書きで保存します。

JSVR-CSVサービスのルートURL設定

web.xmlの中の次の部分で、param-name:JSVRWS_URLに対するparam-valueに、JSVR-CSVサービスのルートURLを設定します。

<context-param>
 <param-name>JSVRWS_URL</param_name>
 <param-value>http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv</param-value>
</context-param>
デフォルト検索ページの設定

検索サンプルアプリのWebアプリケーション(main.jsp)に、起動時パラメータを設定しないで起動した場合に表示されるページ(デフォルト検索ページ)の種類を設定します。web.xmlの次の部分で、param-name:DEFAULT_PAGEに対応するparam-valueに値を設定します。

<context-param>
 <param-name>DEFAULT_PAGE</param-name>
 <param-value>char</param-value>
</context-param>

設定できる値とその意味は次のとおりです。

意味

char

デフォルト検索ページを「手書き文字認識機能付きページ」とする。

part

デフォルト検索ページを「文字部品検索機能付きページ」とする。

注意

上記以外の値を誤って設定した場合は、"char"と設定されているものと見なします。

字形エラー画像の設定

字形エラー画像とは、検索サンプルアプリの文字比較機能で、存在しない文字コードを入力したときに表示される画像です。web.xmlの次の部分で、param-name:ErrorGlyphに対応するparam-valueへ字形エラー画像の場所(Webアプリケーションのルートからの相対位置)を設定します。

<servlet>
 <servlet-name>GlyphServlet</servlet-name>
 <servlet-class>fjsample.GlyphServlet</servlet-class>
 <init-param>
  <param-name>ErrorGlyph</param-name>
  <param-value>img/errorGlyph.gif</param-value>
 </init-param>
</servlet>

3. Webアプリケーションとして配備

検索サンプルアプリの実体パス以下を、Webアプリケーションとして配備します。部門サーバのサーブレットコンテナの構成ごとに、手順の概略を示します。Webアプリケーションとして配備する方法について詳しくは、それぞれのサーブレットコンテナのマニュアルもあわせて参照してください。

Interstage Application ServerのJava EE 7環境の場合

注意

  • Webアプリケーションとしての配備方法として、WARファイルを作成する方法を例とします。

  • Interstage Application Serverの「Java EE 7 設計・構築・運用ガイド」も参照してください。

次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。

手順

  1. 検索サンプルアプリの実体パス以下をアーカイブしたWARファイルを作成します。

    コマンドライン操作の例

    > cd /d C:\Application\Sample\kiban_search
    > jar -cf kiban_search.war *
  2. Interstage Application ServerのクラスタへWARファイルを配備します。

    コマンドライン操作の例

    > asadmin deploy --target jsvrcluster kiban_search.war
  3. クラスタを再起動します。

    コマンドライン操作の例

    > asadmin stop-cluster jsvrcluster
    > asadmin start-cluster jsvrcluster
Interstage Application ServerのJava EE環境の場合

注意

  • Webアプリケーションとしての配備方法として、WARファイルを作成する方法を例とします。

  • Interstage Application Serverの「入門ガイド」や「リファレンスマニュアル(コマンド編)」も参照してください。

次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。

手順

  1. 検索サンプルアプリの実体パス以下をアーカイブしたWARファイルを作成します。

    コマンドライン操作の例

    > cd /d C:\Application\Sample\kiban_search
    > jar -cf kiban_search.war *
  2. Interstage Application ServerのクラスタへWARファイルを配備します。

    コマンドライン操作の例

    > asadmin deploy --target jsvrcluster kiban_search.war
  3. Node Agentサービスを再起動します。

    コマンドライン操作の

    > ijnastop
    > ijnastart
Interstage Application ServerのJ2EE環境の場合

注意

  • Webアプリケーションとしての配備方法として、WARファイルを作成する方法を例とします。

  • Interstage Application Serverの「入門ガイド」や「運用ガイド(基本編)」も参照してください。

次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。

手順

  1. 検索サンプルアプリの実体パス以下をアーカイブしたWARファイルを作成します。

    コマンドライン操作の例

    > cd /d C:\Application\Sample\kiban_search
    > jar -cf kiban_search.war *
  2. Interstage Application Serverに、検索サンプルアプリのためのワークユニットを作成します。

    Interstage管理コンソールを使用して、「KIBAN_SEARCH」という名前のワークユニットを作成します。

  3. ワークユニットへWARファイルを配備します。

    Interstage管理コンソールでの操作手順の例

    1. Interstage管理コンソール画面の左ペインで、[Interstage管理コンソール]を展開した下層にある[ワークユニット]-[KIBAN_SEARCH]を選択します。

    2. Interstage管理コンソール画面の右ペインで、[配備]タブを選択し、[配備ファイル]の欄に、手順の1で作成したWARファイルをフルパスで指定します。

    3. [配備]ボタンをクリックします。

  4. ワークユニットを起動します。

  5. Interstage管理コンソールからログアウトします。

Tomcatの場合

注意

Tomcatのマニュアルも合わせて参照してください。

次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。

手順

  1. 次の内容を記述した、Tomcatのコンテキスト設定ファイル"kiban_search.xml"を作成します。

    コンテキストルート(docBase)

    検索サンプルアプリの実体パスのフルパス(例: C:\Application\Sample\kiban_search)

    コンテキスト設定ファイルkiban_search.xmlの例

    <Context docBase="C:\Application\Sample\kiban_search" />
  2. 作成したコンテキスト設定ファイルkiban_search.xmlを"Tomcatのインストール先\conf\[enginename]\[hostname]"フォルダに配置します。

    kiban_search.xmlの配置先

    C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 9.0\conf\Catalina\localhost\kiban_search.xml

    Tomcatのインストール直後の状態では、[enginename]は"Catalina"、[hostname]は"localhost"と設定されています。

  3. Webサーバとサーブレットコンテナを再起動します。

    注意

    部門サーバにて、Tomcatとは別にWebサーバの環境を構築して運用している場合は、必要に応じて、WebサーバとTomcatとの連携部分への設定追加も行ってください。方法については、使用しているWebサーバのマニュアルを参照してください。