注意
図中のサポートOSは、総称で表現されています。資源管理サーバや部門サーバ、クライアントの正式な動作OSについては、“付録A 動作環境”を参照してください。
日本語資源運用は、業務ごとにマルチプラットフォームの外字を一括して管理することができます。
図4.3 既存の外字を登録
ADJUSTまたはCharset Manager(日本語資源適用)を使用して外字を一般ファイルに取り出します。
取り出したファイルは、汎用のファイル転送プログラムで資源管理サーバに転送します。
転送したファイルから日本語資源管理へ外字を登録します。
ファイルからの登録により、グローバルサーバ、Solaris、およびWindowsなどさまざまなプラットフォームの外字を管理することができます。
図4.4 ホストと連携して登録(グローバルサーバ)
グローバルサーバから日本語資源管理へ外字を登録します。
登録できる外字は、JEF基本辞書およびFONTLIBです。
日本語資源管理からグローバルサーバへ外字を送信することもできます。
図4.5 ホストと連携して登録(ASP)
ASPから日本語資源管理へ外字を登録することもできます。登録できる外字は「ASP文字パターン辞書」です。日本語資源管理からASPへ外字を送信することもできます。
図4.6 他社ホストの外字を登録
他社ホストの外字を登録する場合には、他社ホストの外字をBDF形式に変換して取り出し、ファイルからの登録で、日本語資源管理に登録します。
JEF拡張文字を外字に登録することによって、部門サーバやクライアントで利用することができます。
図4.8 JEF拡張漢字サポートとの連携
資源管理サーバ側でJEFコードと対応定義したフォントを配付する際に、配付情報の定義で、「JEF拡張漢字の移入」をする指定をします。(「明朝」または「ゴシック」)それにより、日本語資源適用側で、JEF拡張漢字サポートからJEF拡張漢字の移入を適用時に行います。
この場合、JEF拡張漢字サポートが部門サーバ、またはクライアントに必要となります。なお、UNIX系の部門サーバはJEF拡張文字の移入を行うことはできません。資源管理サーバ側は、外字一覧でJEF拡張文字の対応表示を行う場合には必要となりますが、対応定義のみであれば、必要ありません。
図4.9 外字データライブラリとの連携
外字データライブラリでJEF拡張文字を検索し、それを日本語資源管理に登録します。それを部門サーバはクライアントに配付/適用することができます。この場合、部門サーバやクライアントではそのまま登録されたJEF拡張文字を使用することができます。
図4.10 辞書の作成
日本語資源管理では、外字を容易に入力するための辞書を作成することができます。Charset-辞書オプションと連携することによって、住所や氏名の入力効率を向上させる辞書を作成することもできます。
日本語資源管理で作成された日本語資源は、配付資源として部門サーバやクライアントに配付することができます。
図4.11 Charset Manager 資源配付機能による配付
Charset Manager資源配付機能は、資源管理サーバから部門サーバに配付資源を配付します。クライアントは部門サーバから配付資源を取得します。
Charset Manager資源配付機能で配付する場合、日本語資源管理の画面から簡単に配付先を設定することができます。配付監視には、別のログ監視ツールを利用することができます。
注意
Charset Managerの資源配付を使用する場合、コンピュータ名はRFCの規約に従った名前をつける必要があります。規約に従わない名前をつけた場合、配付時にエラーが発生します。
図4.12 Centric Managerによる配付
日本語資源管理から配付資源をCentric Managerに登録し、配付はCentric Managerが行います。部門サーバ、クライアントにそれぞれ配付することができます。
Centric Managerで配付する場合、配付先の設定はCentric Managerで行う必要があります。配付監視機能は、Centric Managerの機能を利用することができます。
配付した日本語資源を部門サーバやクライアントで各入力機能と連携して利用することができます。
図4.14 Charset-Web入力で日本語資源を利用
Charset-Web入力は、Webシンクライアント環境で、外字を含めた文字列の入力・表示機能をWebアプリケーションに提供する運用形態です。日本語資源管理では、Charset-Web入力で使用する外字や、漢字、単語辞書を一つの業務として管理することができ、それをCharset-Web入力がインストールされている部門サーバに配付することができます。
図4.15 Charset-入力アシストで日本語資源を利用
日本語資源管理で作成した業務ごとの日本語資源をクライアントに配付することにより、配付された辞書をCharset-入力アシストに自動的に移入することができます。これにより、Charset-入力アシストを使うと、配付された外字をよみや画数などの属性情報で検索することや、外字が含まれた単語をクライアント側で単語登録することなく使うことができるようになります。
図4.16 その他のIMEで日本語資源を利用
日本語資源管理で作成した日本語資源は、Charset-入力アシスト以外の汎用のIMEでも利用することができます。汎用のIMEに対しては、単語辞書の登録を各IMEで行う必要があります。
図4.17 List Creatorとの連携
List Creator(PDF生成機能)と連携して、外字を含むPDFファイル生成が可能となります。
資源管理サーバで作成したFUJ明朝体、FUJゴシック体の外字を、List Creatorが導入されている部門サーバに配付、適用することにより、List Creatorで生成するPDFファイルに配付した外字を埋め込むことができます。
図4.18 List Worksとの連携
List Works(リモート印刷機能)と連携して、外字の印刷が可能となります。
資源管理サーバで作成したFUJ明朝体、FUJゴシック体の外字を、List Worksが導入されている部門サーバに配付、適用することにより、List Worksから印刷する印刷物に外字を埋め込むことができます。
外字が必要となったシーンで、外字を探して使えるようになるまでの外字運用のワークフロー(文字検索→日本語資源管理に登録→配付→適用)を外字申請といいます。Charset Managerの製品を組み合わせることによって、このワークフローを簡素化することができます。
Charset Managerと外字データライブラリを組み合わせて、外字申請の基本的な流れを実現する運用モデルです。
図4.19 外字申請ベーシックモデル
外字申請ベーシックモデルでは、以下のような流れになります。
ユーザで外字が発生した場合、必要な外字の情報(字形、属性など)をFAXなどで通知します。
管理部門では、通知された情報を元に外字データライブラリで同じ文字があるかどうか検索します。
同じ文字があった場合、すでに運用するコード系の内字として使われていないか、外字として登録されていないか、確認します。
見つかった文字の情報をユーザに確認依頼をします。
見つかった文字でよい場合には、日本語資源管理に外字を登録します。
登録した資源をユーザに配付します。
日本語資源管理のコマンドインタフェースを利用して、5)~6)の流れをバッチで自動化することも可能です。
外字申請ベーシックモデルに、Charset-Web入力とマルチ文字コードオプションを組み合わせて、ユーザが直接文字検索することができるようにした運用モデルです。
図4.20 外字申請アドバンストモデル
外字申請アドバンストモデルでは、以下のような流れになります。
ユーザで外字が発生した場合、ブラウザから同じ文字があるかどうか検索します。
検索した結果、見つかった文字の基盤コードを管理部門に通知します。
同じ文字があった場合、すでに運用するコード系の内字として使われていないか、外字として登録されていないか、確認します。
重複していなければ、日本語資源管理に外字を登録します。
登録した資源をユーザに配付します。
Charset-Web入力、マルチ文字コードオプションを外字申請として利用する場合、基盤コード運用で導入する必要があります。基盤コード運用については、マルチ文字コードオプションの“ユーザーズガイド”を参照してください。