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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 概説書
FUJITSU Software

1.2.1 V9.6.0

■製品全般

動作OS
変更内容

動作OSから、Windows Server 2008、Windows Server 2003、Windows 8、Windows 7を対象外とします。

影響

以前のバージョンから引き続き、対象外となったOSでの使用を希望する場合。

対処方法

ありません。本バージョンでの対応OSにて使用してください。

Javaのバージョン
変更内容

以下の機能で使用するJavaの対象バージョンから、5.0が削除されます。

  • Charset ConverterのConverterライブラリ

  • Charset Validatorのバリデーションライブラリ

影響

Java 5.0で上記の機能を使用している場合

対処方法

ありません。本バージョンでの対応バージョンにて使用してください。

日本語資源管理

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加
変更内容

入力用マスタコード系「Unicode(2004MS)」に文字が追加されました。従来は、「MS 明朝 Version 5.0」の文字セットが管理対象でしたが、本バージョンでは「MS 明朝 Version 5.30」の文字セットが管理対象になります。

影響

従来バージョンから移行した資産を利用する場合は、影響ありません。以下の条件をすべて満たした場合において、今まで入力されなかった文字が、Charset-入力アシストおよびCharset-Web入力により、追加で入力されるようになります。

  1. 本バージョンにより新たに構築した環境において、業務を新規作成している。

  2. 入力用マスタコード系として、「Unicode(2004MS)」を使用している。

  3. 以下のいずれかの入力機能を使用している。

    • Charset-入力アシスト

    • Charset-Web入力

    新たに入力されるようになる文字のコードポイントは、以下の通りです。

    表1.1 MS 明朝 Version 5.30で追加されたUnicodeコードポイント一覧

    20E3

    2152

    3246

    32FF

    3EDA

    4103

    7421

    7575

    9FC4

    9FC5

    9FC6

    FA6B

    FA6C

    FA6D

    1F200

    1F201

    1F202

    1F210

    1F211

    1F212

    1F213

    1F214

    1F215

    1F216

    1F217

    1F218

    1F219

    1F21A

    1F21B

    1F21C

    1F21D

    1F21E

    1F21F

    1F220

    1F221

    1F222

    1F223

    1F224

    1F225

    1F226

    1F227

    1F228

    1F229

    1F22A

    1F22B

    1F22C

    1F22D

    1F22E

    1F22F

    1F230

    1F231

    1F232

    1F233

    1F234

    1F235

    1F236

    1F237

    1F238

    1F239

    1F23A

    1F240

    1F241

    1F242

    1F243

    1F244

    1F245

    1F246

    1F247

    1F248

    1F250

    1F251

    20158

    20BB7

    233CC

    233FE

    242EE

対処方法

インストールガイドの“第4章 資産の移行”を参照し、資源管理サーバの資産を移行してください。移行ではなく、本バージョンにより新たに構築した環境において、業務を新規作成する場合は、以下の対処を実施してください。

  • Charset-入力アシストの場合
    影響に記載された文字の入力を抑止してください。抑止方法の詳細は、“使用手引書 日本語資源管理編 5.4.4 動作”を参照してください。

  • Charset-Web入力の場合
    対処方法はありません。移行により対処してください。

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加 (旧バージョンのCharset-Web入力連携)
変更内容

入力用マスタコード系「Unicode(2004MS)」に文字が追加されました。従来は、「MS 明朝 Version5.0」の文字セットが管理対象でしたが、本バージョンでは「MS 明朝 Version5.30」の文字セットが管理対象になります。

影響

本バージョンにより配付した資源を本製品より古いバージョンのCharset-Web入力で利用した場合、追加された文字の一部が、Charset-Web入力で表示できません。条件は、以下をすべて満たした場合です。

  1. 業務の入力用マスタコード系が、「Unicode(2004MS)」である。

  2. Charset-Web入力のバージョンが、V9かつV9.5.1以下である。

  3. 本バージョンにより新たに構築した環境において、業務を新規作成している。

対処方法

本バージョンで追加された文字を含む資源を、本製品より古いバージョンのCharset-Web入力で利用する場合、以下の対処を実施してください。

  1. Charset-Web入力のワークユニットまたはIJServerクラスタを停止する。Charset-Web入力の停止手順は、Charset-Web入力のマニュアルを参照してください。

  2. 管理者権限により、以下のファイルをCharset Manager-Mのインストール媒体から、Charset-Web入力のインストールディレクトリに上書きコピーする。なお、コピーする場合は、コピー先のファイルをあらかじめバックアップし、保管してください。

    コピー元

    コピー先

    Charset Manager-Mインストール媒体\compatible\latest\WEB\JapanistSVR\fonts\KW*.ttf

    Charset-Web入力がV9.3.0以降の場合

    Charset-Web入力インストールディレクトリ\fonts\

    Charset-Web入力がV9.2.1以前の場合

    Java実行環境\jre\lib\fonts\

  3. Charset-Web入力のワークユニットまたはIJServerクラスタを起動する。

配付環境設定コマンドのコマンドインタフェース
変更内容

配付環境設定コマンドのコマンドインタフェースが変更になり、以下のパラメタが廃止されます。

  • /JH

  • /JV

旧版のコマンドインタフェースで実行した場合、以下の警告メッセージが出力され、廃止されたパラメタが無視されます。

  警告 : /JH、/JVを無視しました。

また、コマンド実行時に出力される以下の復帰コードのメッセージが変更になります。

復帰コード

12

メッセージ

(旧)
Javaがインストールされていないため、Charset Managerの資源配付の環境設定ができませんでした。

Charset Managerの資源配付機能を使用する場合は、Javaをインストール後、配付環境の設定を行ってください。

(新)
Charset Managerの資源配付の環境設定ができませんでした。

影響

配付環境設定コマンドを使用する場合

対処方法

ありません。

日本語資源適用

配付環境設定コマンドのコマンドインタフェース
変更内容

配付環境設定コマンドのコマンドインタフェースが変更になり、以下のパラメタが廃止されます。

  • /JH

旧版のコマンドインタフェースで実行した場合、以下の警告メッセージが出力され、廃止されたパラメタが無視されます。

  警告 : /JHを無視しました。

また、コマンド実行時に出力される以下の復帰コードのメッセージが変更になります。

復帰コード

12

メッセージ

(旧)
Javaがインストールされていないため、Charset Managerの資源配付の環境設定ができませんでした。

Charset Managerの資源配付機能を使用する場合は、Javaをインストール後、配付環境の設定を行ってください。

(新)
Charset Managerの資源配付の環境設定ができませんでした。

影響

配付環境設定コマンドを使用する場合

対処方法

ありません。

日本語資源取出し環境の設定コマンド(サービスモード)
変更内容

日本語資源取出し環境の設定コマンド(サービスモード)のコマンドインタフェースが変更になり、以下のパラメタが廃止されます。

  • /JH

  • /JV

旧版のコマンドインタフェースで実行した場合、以下の警告メッセージが出力され、廃止されたパラメタが無視されます。

  /JH and /JV were ignored.
影響

日本語資源取出し環境の設定コマンドを使用する場合

対処方法

ありません。

日本語資源取出し環境の設定画面(サービスモード)
変更内容

日本語資源取出し環境の設定画面が変更になり、以下の項目が入力不要となります。

  • Javaのインストールパス

  • jvm.dllパス

影響

日本語資源取出し環境の設定画面を使用する場合

対処方法

ありません。

インストーラ

資産リストアコマンドのコマンドインタフェース
変更内容

資産リストアコマンドのコマンドインタフェースが変更になり、以下のパラメタが廃止されます。

  • -jh

  • -jv

旧版のコマンドインタフェースで実行した場合、以下の警告メッセージが出力され、廃止されたパラメタが無視されます。

  -jh、-jvを無視しました。
影響

資産リストアコマンドを使用する場合

対処方法

ありません。

標準コード変換

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加
変更内容

サンプルの対応定義ファイル「JEF2MINCHO2004.ctl」によりカスタマイズされる変換表において、変換される文字が追加されます。
従来は、Unicode4.1に規定されている文字の中で、「MS 明朝 Version 5.0」で表示できる文字とJEFとの変換でしたが、本バージョンでは、「MS 明朝 Version 5.30」で表示できる文字とJEFの変換になります。

影響

従来バージョンから移行した資産を利用する場合は、影響ありません。
本バージョンにより新たに構築した環境において、上記サンプルの対応定義ファイルを使用しカスタマイズした場合、今まで変換されなかった文字が変換されるようになります。
新たに変換される文字コードは、以下の通りです。

JEFKANA

UCS4

59D5

7421

45FB

20BB7

対処方法

以下のいずれかの方法があります。

  1. 資産を移行し、従来の変換表を利用する。インストールガイドの“第4章 資産の移行”を参照し、資産を移行してください。

  2. 互換ファイルを使用し、従来と同じ変換表のカスタマイズをする。
    Charset Managerインストール媒体内の「\compatible\V9.5.1\COM\CharMGR\ADJUST\DATA\JEF2MINCHO2004.ctl」を使用し、変換表をカスタマイズしてください。

■Charset Converter

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加
変更内容

Converterキーワード「Unicode(2004MS)」(コード系種別Unicodeの文字セット2004MS)に文字が追加されました。

影響

従来バージョンで生成したコード変換ポリシーをそのまま利用する場合は、影響ありません。
本バージョンにより新たに構築した環境において、Converterキーワード「Unicode(2004MS)」を使用したコード変換ポリシーを生成し利用した場合、従来は「無効文字」となっていたコードポイントが、本バージョンでは「変換不能文字」に変わります。
本バージョンで変更になるコードポイントは、“表1.1 MS 明朝 Version 5.30で追加されたUnicodeコードポイント一覧”を参照してください。

対処方法

以下のいずれかの方法があります。

  1. 従来バージョンで使用していたコード変換ポリシーを配置して利用する。
    システム構築ガイド コンバータ編“2.2.4 コード変換ポリシーの配置”を参照して、従来のコード変換ポリシーをそのまま資源管理サーバおよび部門サーバに配置してください。

  2. 互換ファイルを使用し、従来と同じコード変換ポリシーを生成する。
    Charset Manager-Mインストール媒体内の以下のファイルを管理者権限によりコピーし、コード変換ポリシーを生成してください。なお、コピーする場合は、コピー前のファイルをあらかじめバックアップし、保管してください。

    コピー元ファイル

    コピー先ディレクトリ

    Charset Manager-Mインストール媒体\compatible\V9.5.1\MAN\CharMGR\converter\DATA\basecodelist\Unicode(2004MS).txt

    Charset Manager-Mインストールディレクトリ\converter\DATA\basecodelist

■Charset Validator

コマンドインタフェース
変更内容

以下のコマンドのコマンドインタフェースが変更になります。

  • バリデーションポリシー生成コマンド(Java)

  • バリデーションポリシー確認コマンド(Java)

また、コマンド実行時に出力されるメッセージに下記が追加されます。

  エラー種別:ERROR
  メッセージID:09999
  メッセージ本文:Internal error occured.
影響

上記コマンドを使用する場合

対処方法

ありません。

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加
変更内容

運用文字コード「Unicode(2004MS)」に文字が追加されました。

影響

従来バージョンで生成したバリデーションポリシーをそのまま利用する場合は、影響ありません。
本バージョンにより新たに構築した環境において、運用文字コード「Unicode(2004MS)」を使用したバリデーションポリシーを生成した場合、バリデーション結果が変わる場合があります。
従来バージョンでのバリデーション結果は常にINVALIDでしたが、本バージョンでバリデーションポリシーを生成した場合は、バリデーションポリシー定義ファイルの設定値(DefaultValidity,InvalidCode,ValidCodeの値)に従います。
本バージョンで変更になるコードポイントは、“表1.1 MS 明朝 Version 5.30で追加されたUnicodeコードポイント一覧”を参照してください。

対処方法

以下のいずれかの方法があります。

  1. 従来バージョンで生成したバリデーションポリシーをそのまま利用する。

  2. 互換ファイルを使用し、従来と同じバリデーションポリシーを生成する。
    Charset Manager-Mインストール媒体内の以下のファイルを管理者権限によりコピーし、バリデーションポリシーを作成してください。なお、コピーする場合は、コピー前のファイルをあらかじめバックアップし、保管してください。

    コピー元ファイル

    コピー先ディレクトリ

    Charset Manager-Mインストール媒体\compatible\V9.5.1\MAN\CharMGR\validator\basecodelist\Unicode(2004MS).txt

    Charset Manager-Mインストールディレクトリ\validator\basecodelist

文字同定機能

MS 明朝 Version 5.30対応に伴う文字追加
変更内容

文字同定機能の同定先のフォントシステム「Windows TrueTypeフォント(UCS4)」において、同定対象となる文字が追加されました。
従来は、「MS 明朝Version 5.0」の文字セットを同定対象としていましたが、本バージョンでは「MS 明朝Version 5.30」の文字セットが同定対象になります。

影響

同定先のフォントシステムとして、「Windows TrueTypeフォント(UCS4)」を使用している場合、今まで同定されなかった文字に同定されるようになります。
新たに同定されるようになる文字のコードポイントは、“表1.1 MS 明朝 Version 5.30で追加されたUnicodeコードポイント一覧”を参照してください。

対処方法

ありません。