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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

E.3.2 シャットダウンエージェント設定更新機能の有効化

本機能を有効にするために、sfsacfgupdateコマンドを実行します。

参照

sfsacfgupdateコマンドの詳細については、“PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>”を参照してください。

E.3.2.1 シャットダウンエージェント設定更新サービスの起動設定

全ノードで、以下のコマンドを実行し、本機能を有効にします。

# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfsacfgupdate -e

参考

RHEL6の場合

E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の手順2 において、本機能を有効にしたいランレベルだけを“on”にした場合は、そのランレベルの値を指定してください。

  • 例 ランレベル3 および 5において、本機能を有効とする場合

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfsacfgupdate -e 35

ランレベルを省略した場合、ランレベル2 ~ 5 において、本機能が有効になります。

E.3.2.2 設定の確認

全ノードで、設定状態を確認します。

[RHEL6の場合]

# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfsacfgupdate -c
Configuration file exists.              [ OK ]
ipmitool command exists.                [ OK ]
ipmi service has been started.          [ OK ]
ipmi service's run level :
0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
Configuration Update Service's run level :
0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

[RHEL7の場合]

# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfsacfgupdate -c
Configuration file exists.              [ OK ]
ipmitool command exists.                [ OK ]
ipmi service has been started.          [ OK ]
ipmi service state.                     [ enabled ]
Configuration Update Service state.     [ enabled ]

表示される項目と確認する内容について、以下に説明します。

Configuration file exists.

シャットダウンエージェントの構成定義ファイルの有無が表示されます。

“OK”になっていることを確認します。

“NG”の場合は、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルが存在していません。シャットダウンエージェントの設定を見直してください。

ipmitool command exists.

ipmitoolコマンドの有無が表示されます。

“OK”になっていることを確認します。

“NG”の場合は、ipmitoolコマンドが存在していません。ipmitoolコマンドが正しくインストールされていることを確認してください。

ipmi service has been started.

IPMI サービスの起動状態が表示されます。

“OK”になっていることを確認します。

“NG”の場合は、IPMI サービスが起動していません。“E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の“RHEL6の場合”または“RHEL7の場合”の手順1を再度実施してください。

ipmi service's run level:

IPMIサービスのランレベルの状態が表示されます。

E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の“RHEL6の場合”の手順2 で設定したランレベルが“on”になっていることを確認します。

ランレベルが異なる場合は、“E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の“RHEL6の場合”の手順2 を再度実施してください。

Configuration Update Service's run level:

シャットダウンエージェント設定更新機能のランレベルの状態が表示されます。

2~5 のすべて、または、いずれかで“on”になっていることを確認します。

以下のエラーメッセージが出力された場合は、“E.3.2.1 シャットダウンエージェント設定更新サービスの起動設定”を再度実施してください。

Configuration Update Service's run level : 
sfsacfgupdate: ERROR: "sfsacfgupdate -e [<levels>]" is not executed.
ipmi service state.

IPMIサービスが有効、または無効の状態が表示されます。

“enabled”になっていることを確認します。

“disabled”の場合は、“E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の“RHEL7の場合”の手順3 を再度実施してください。

Configuration Update Service state.

シャットダウンエージェント設定更新機能が有効、または無効の状態が表示されます。

“enabled”になっていることを確認します。

“disabled”の場合、もしくは以下のエラーメッセージが出力された場合は“E.3.2.1 シャットダウンエージェント設定更新サービスの起動設定”を再度実施してください。

sfsacfgupdate: ERROR: "sfsacfgupdate -e " is not executed.

注意

“Configuration Update Service's run level”で“on”となっているランレベルが“ipmi service's run level”においても“on”となっていることを確認してください。

一致していない場合は、いずれかの設定に誤りがあるため、“E.3.1 IPMIサービスの起動設定”の“RHEL6の場合”の手順2 および“E.3.2.1 シャットダウンエージェント設定更新サービスの起動設定”を見直してください。

E.3.2.3 BMCまたはiRMCのIPアドレスとシャットダウンエージェントの設定情報の確認

BMCまたはiRMCのIPアドレスとシャットダウンエージェントの設定情報を確認するため、いずれかのノードで、sfsacfgupdateコマンドを実行します。

表示された内容で、以下の情報が一致していることを確認してください。

例)3ノードクラスタ(nodeA、nodeB、nodeC)の場合

各ノードのBMCのIPアドレスは以下とします。

nodeA:10.20.30.41
nodeB:10.20.30.42
nodeC:10.20.30.43
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfsacfgupdate -s
Node : nodeA
 Node status : UP
 Configuration Update Service status : ENABLE
 BMC IP Address :
  10.20.30.41
 Configuration file :
  nodeA 10.20.30.41
  nodeB 10.20.30.42
  nodeC 10.20.30.43

Node : nodeB
 Node status : UP
 Configuration Update Service status : ENABLE
 BMC IP Address :
  10.20.30.42
 Configuration file :
  nodeA 10.20.30.41
  nodeB 10.20.30.42
  nodeC 10.20.30.43

Node : nodeC
 Node status : UP
 Configuration Update Service status : ENABLE
 BMC IP Address :
  10.20.30.43
 Configuration file :
  nodeA 10.20.30.41
  nodeB 10.20.30.42
  nodeC 10.20.30.43

表示される項目について、以下に説明します。

Node :

ノード名が表示されます。

Node status :

ノードの起動状態が表示されます。

ノードが起動していれば、“UP”状態になります。“UP”以外の場合は、以降の情報は表示されません。

Configuration Update Service status :

シャットダウンエージェント設定更新機能の設定状態が表示されます。

E.3.2.2 設定の確認”において問題がなければ、“ENABLE”状態になります。“ENABLE”以外の場合は、以降の情報は表示されません。

BMC IP Address :

現在のBMCまたはiRMCのIPアドレスが表示されます。

Configuration file :

現在のシャットダウンエージェントの構成定義ファイルで保持している、各ノードのBMCまたはiRMCのIPアドレスが表示されます。