CF over IPとCIP (クラスタインタコネクトプロトコル、別名IP over CF) は、用語は似ていますが、全く異なる機能です。
クラスタインタコネクトは通常、パブリックネットワークからは独立して設定されているためTCP/IPスタックには使用されません。アプリケーションがCF上でTCP/UPDを使用できるようにするため、CFはCIPドライバを使用します。
CIPは、ノード間通信を用いるアプリケーションのために冗長化したクラスタインタコネクトをまとめる (隠蔽する)インタフェースを提供します。 CIPでは、物理的に冗長化されたインタコネクトを利用して、1箇所で故障が発生してもメッセージを送信できるようにします(下図を参照)。
図1.1 CIP構成例
CF over IPは、オペレーティングシステムが用意したIPv4インタフェースをCFインタコネクトとして使用します。 IPv6 上では動作しません。IPインタフェースは、業務LAN上では実行しないでください。設定するネットワークは、隔離されたプライベートネットワーク、かつ、ローカルネットワークであることが必要です。
注意
CF over IP では、ネットワーク/ プロトコル情報が増加し、同様の性能が達成できないため、CF では、可能な限りイーサネットリンクレベルの接続を使用してください。
参照
詳細は、“第9章 CF over IP”を参照してください。