運用分析ダッシュボードの環境をバックアップします。
事前の確認
- バックアップは、スーパー・ユーザーで実行してください。
- 運用分析ダッシュボードのセットアップが完了していることを確認してください。
- ハードディスクの故障やファイルの破壊などに備えて、定期的にデータを退避することをお勧めします。
- バックアップコマンドで退避される情報は以下になります。
- セットアップ時に指定したパラメーター
- 認証用ユーザーの設定ファイル
- 秘密鍵/証明書ファイル(HTTPS通信の設定を行っている場合)
- データベースのデータ
- ダッシュボード/ウィジェットデータ
- チケットデータ(ITサービス管理と連携している場合)
- 性能データ(Systemwalker Service Quality Coordinatorと連携している場合)
- ドキュメントデータ(運用分析ダッシュボードにドキュメントを登録している場合)
- ドキュメントルートパス配下に格納したドキュメントはバックアップコマンドで退避されません。運用分析ダッシュボードに登録しているドキュメントは、OSコマンドなどを使用してバックアップしてください。
- 以下の情報についてはリストア時に収集され、最新化されます。
- チケットデータ(ITサービス管理と連携している場合)
手順
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バックアップデータの格納先を確認します。
以下のディレクトリサイズ合計値を目安として退避先の空き容量を確保してください。
/var/opt/FJSVbsmana
/var/opt/FJSVbsmdsb
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バックアップコマンドを実行します。
例) 「/tmp/dashboard/」にバックアップする場合
# mkdir /tmp/dashboard
# /opt/FJSVbsmcom/bin/swcbsm_backup_dashboard /tmp/dashboard
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運用分析ダッシュボードにドキュメントを登録している場合は、ドキュメントをバックアップします。
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ドキュメントルートパスを確認します。
ドキュメントルートパスはセットアップ時に運用分析ダッシュボードセットアップパラメーターファイルのDOCDB_FILE_CRAWL_PATHで指定したパスです。
/etc/opt/FJSVbsmcom/dashboard.propertiesファイルの以下の値で確認できます。
setup.docdb.file.crawl.path=ドキュメントルートパス
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ドキュメントルートパスのディレクトリサイズ合計値を目安として退避先の空き容量を確保します。
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ドキュメントルートパス配下のドキュメントを、OSコマンドなどを使用してバックアップします。
例)tarコマンドを使用して、「/cbsmdoc」配下(「cbsmdoc」ディレクトリは含まない)を「/tmp/cbsmdoc.tar.gz」にバックアップする場合
# tar zcf /tmp/cbsmdoc.tar.gz -C /cbsmdoc .