Systemwalker Centric ManagerをLAN二重化環境で運用する場合、以下の注意が必要です。
クラスタ環境の場合
ネットワーク管理のノード検出(スケジュール)を行うと、切り替えとポーリングのタイミングにより、論理IPアドレスをノードとして検出してしまうことがあります。クラスタノードが存在するサブネットに対するノード検出(スケジュール)は、行わないようにしてください。検出してしまった場合、Systemwalkerコンソールからノードを削除する必要があります。
「稼働状態の監視」を行うと、クラスタの状態遷移時に接続不可のメッセージが通知される場合があります。
LAN二重化環境のノードを監視対象とする場合
論理インタフェースの状態については、dsphanetコマンドまたはifconfigコマンドにより確認してください。コマンドの詳細については、PRIMECLUSTER GLSのマニュアルを参照してください。
NIC切替運用のLAN二重化環境のノードを監視対象とする場合
ネットワーク性能監視機能を使用する場合、切り替えが発生するたびに、ノードの構成情報を取得し、ポリシーを再作成する必要があります。
設定方法は、自動と手動の2種類があります。
自動運用
「アクション定義」のアプリケーション起動を使用して、自動運用にする方法
監視ポリシーの互換モードだけ使用できます。
手動設定
切り替えが発生するたびに、Systemwalkerコンソールから、手動で再作成する方法
自動運用
以下の手順で、設定してください。
切り替えが発生した場合にPRIMECLUSTER GLSが出力するメッセージ番号の870および871を、イベント監視の条件定義で設定します。
イベント監視の条件定義の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。また、メッセージの詳細については、PRIMECLUSTER GLSのマニュアルを参照してください。
監視したイベントに対して、イベント発生時にアプリケーションを起動するために、アプリケーション起動の[アクション定義]ダイアログボックスで、以下の項目について設定します。
[起動ファイル]:「mpsetnodpol」
[パラメタ]:以下の起動パラメタを指定します。
-w 切り替え時間(秒) -e 対象のホスト名/IPアドレス
[実行時のディレクトリ]:運用管理サーバがSolaris版の場合は、以下の内容を指定します。
/opt/systemwalker/bin
アクション定義の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。また、切り替え時間の詳細については、PRIMECLUSTER GLSのマニュアルを参照してください。
手動設定
以下の手順で、ポリシーを再作成してください。
運用管理クライアントで、Systemwalkerコンソールを起動します。
Systemwalkerコンソールで、LANを二重化しているノードを指定します。
[ポリシー]メニューから、[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[オプション]メニューの[カスタムモード表示]を選択した後、[設定対象]の[ポリシーグループ]を選択した状態で、[操作]メニューの[更新]を選択します。
→[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](カスタムモード)]画面が表示されます。
[配付先]タブをクリックし、[ネットワークインタフェースの監視設定]ボタンをクリックします。
→[ネットワークインタフェース監視の設定]ダイアログボックスが表示されます。
[OK]ボタンをクリックし、ポリシーを作成します。
ポリシーを配付・適用します。
注意
PRIMECLUSTER GLSをNIC切替運用で使用した場合、切り替えによりインタフェース構成が物理的に変更されるため、継続して監視することができません。
ポイント
切り替えが発生した場合、以下のイベントが通知されます。
MpTrfAgt:WARNING: 204: (host)にMIBオブジェクトが実装されていません。MIB名=ifInOctets.*