3.1.38 ファイル転送基盤のサービス起動に失敗する

エラーメッセージ

MpTrans: エラー: 803:クライアントからのサービス要求受付中にエラーが発生しました．エラーコード（ERROR 0），詳細情報（accept）．
MpTrans: エラー: 501:システム内部の異常です．詳細情報（ftranwc.exe was stopped）．

対象バージョンレベル

Systemwalker Centric Manager
- Windows版:V13.0.0以降
Systemwalker Event Agent
- Windows版:V13.0.0以降

原因

ファイル転送基盤が使用する1105ポート番号が重複し、ファイル転送基盤のサービス起動に失敗しています。ポート番号重複には、以下の2つのケースが考えられます。実際にポートが使用されているかどうかは、netstatコマンドを使用して確認を行うことができます。netstatコマンドを-anオプションで実行すると、使用されているポート番号が数値化されて表示されます。

ほかのプログラムが待ち受けポートに1105ポートを使用している場合
"netstat -an"コマンドにて1105ポートが使用されていると確認できた場合は、ほかのプログラムが1105ポートを使用しています。
OSが一時ポートとしてほかのプログラムに1105ポートを割り当てている場合
"netstat -an"コマンドにて1105ポートが使用されていることが確認できなかった場合、OSが一時ポートとしてほかのプログラムでのコネクション接続時の自ポート番号に、1105ポートを割り当てられている可能性があります。Windows Server 2003では、TCPポート"1024－5000"を一時ポートとして割り当てます。そのため、ファイル転送基盤で使用する1105ポートがほかのプログラムで、一時ポートに使用されている可能性があります。

対処方法

以下のいずれかの対処を行ってください。

ほかのプログラムが待ち受けポートに1105ポートを使用している場合
ほかのプログラム待ち受けポートに1105ポートを使用している場合は、そのプログラムにおいて別のTCPポートを利用するようにするか、ファイル転送基盤のポート番号を、OSが一時ポートとして割り当てる範囲(1024-5000)以外のポート番号の内、空いているポート番号に変更してください。
OSが一時ポートとしてほかのプログラムに1105ポートを割り当てている場合
ファイル転送基盤のポート番号を、OSが一時ポートとして割り当てる範囲(1024-5000)以外のポート番号の内、空いているポート番号に変更するか、OSが一時ポートとして割り当てるポート番号の範囲を変更してください。変更方法は、以下のurlを参考に行ってください。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;813122
なお、ファイル転送基盤のポート番号を変更した場合は、接続先システムのすべてのポート番号を変更する必要があります。