アップデートサイトから最新の修正情報を取得するための情報を出力する手順を説明します。
最新修正情報は、以下のどちらかの方法で取得します。
インターネットに接続している環境に必要な情報を、運用管理クライアントから移出する。
移出した情報を専用のインターネット接続端末にコピーして、インターネット接続端末からUpdateSiteに接続する。
注意
起動時の注意事項
インターネット接続端末用のソフトウェア修正管理を使用する場合、再頒布可能パッケージ「Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable」が必要です。
インターネット接続端末用のソフトウェア修正管理は、運用管理クライアントが動作するOSと同じOS上で動作します。詳細は“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“動作OS”を参照してください。
インターネット接続端末用の画面を起動する場合には、Administrator 権限があるユーザで起動します。権限がない場合はエラーメッセージが表示され、画面は起動しません。
運用管理サーバでは、[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面は起動できません。情報をインターネット接続端末に移動してコマンドを実行してください。
[ソフトウェア修正管理]画面の操作で、最新修正情報を取得する手順について説明します。
インターネット接続端末から、最新修正情報を取得する
運用管理クライアントからUpdateSiteに接続し、最新修正情報を取得する
インターネット接続端末から最新修正情報を取得する
専用のインターネット接続端末を使用する場合、アップデートサイトと通信するために運用管理クライアントで情報を移出し、移出した情報をインターネット接続端末へ転送する必要があります。
運用管理クライアントでの移出操作
[ソフトウェア修正管理]画面を起動します。
以下のどれかの権限を持つユーザで起動します。
システム管理者
DmAdminロールに所属するユーザ
DmOperationロールに所属するユーザ
[ソフトウェア修正管理]画面でインターネット接続端末用に情報を出力するために、[ファイル]メニューの[インターネット接続端末用に情報を出力]を選択します。
以下の操作でも、インターネット接続端末用に情報を出力することができます。
[操作]メニューの修正適用状況の更新]を選択します。
表示される[修正適用状況の更新]画面で[最新修正情報の取得]チェックボックスをONにし、[インターネット接続端末用の情報を出力する]を選択します。
[修正適用情報の更新]チェックボックスが無効になり、[次へ]ボタンが[実行]ボタンに変わります。[実行]ボタンをクリックします。
出力するフォルダを選択するダイアログが表示されます。フォルダを選択して[OK]ボタンをクリックします。
出力先フォルダとして、UNC形式(\\サーバ名\xxx など)は指定できません。ネットワーク経由で別のコンピュータに出力したい場合は、[ネットワークドライブの割り当て]でネットワークドライブにドライブ文字を割り当てた状態で実施してください。
[インターネット接続端末 パスワードの設定]画面が表示されますので、移出用のパスワードを入力します。
パスワードとして指定できる文字は半角英数字と半角記号で32文字までです。全角文字を指定することはできません。ここで設定したパスワードは[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面の起動時に確認されます。
インターネット接続端末用に情報の出力が完了すると、[ソフトウェア修正管理]画面は閲覧モードになり、修正のダウンロードや修正適用状況の更新等の処理はできなくなります。
インターネット接続用端末で最新修正情報の取得、ダウンロードの操作が完了した後、運用管理クライアントの[ソフトウェア修正管理]画面で、[ファイル]メニューの[修正情報をサーバに登録]を選択してください。インターネット接続端末用に出力した情報を無効にする場合は、[操作]メニューの[閲覧モードの解除]を選択してください。
移出データの転送
運用管理クライアント上で指定した移出ディレクトリにあるファイルをすべて、インターネット接続端末に転送します。
インターネット接続端末での操作
運用管理クライアントで移出した情報を、インターネット接続端末上の任意のフォルダ(作業フォルダ)にコピーします。
インターネット接続端末で、コピーしたフォルダ内の以下のコマンドを実行します。この操作は、Administrator 権限のあるユーザが実施してください
Cmsesoft.exe
起動パスワードを問い合わせる画面が表示されます。
入力するパスワードは、[ソフトウェア修正管理]画面でインターネット接続端末用に情報を出力した際に指定したパスワードと同じものです。
[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面で、[機能選択]の[最新修正情報の取得]を選択します。
[対象先の選択]で対象先のサーバやグループを選択し、[実行]ボタンをクリックします。
インターネット経由でUpdateSiteへの接続が行われ、指定したサーバに対応する最新修正情報が取得されます。
処理が終了すると元の画面に戻ります。
ポイント
[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面を起動した後、UpdateSite認証を行っていない場合は、UpdateSite認証のため、ユーザID、パスワードを設定する必要があります。
UpdateSiteの認証時、以下の画面が表示されます。
この画面は、UpdateSiteへの初回接続時に表示されます。ここで入力した情報は、[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面終了時まで有効です。
なお、UpdateSite が存在しない場合や接続に失敗した場合は、エラーメッセージが表示されます。
運用管理クライアント・運用管理サーバへの移入
運用管理クライアント上で移入操作を行い、インターネットに接続している端末から転送されたデータを運用管理サーバへ移入する必要があります。移入操作については、“最新修正情報を反映する(GUI操作の場合)”を参照してください。
運用管理クライアントからUpdateSiteに接続し最新修正情報を取得する
運用管理クライアントをインターネット接続端末として使用する場合の操作手順について説明します。
この操作は、Administrator 権限のあるユーザが実施してください。
Administrator権限を持たないユーザの場合は、“インターネット接続端末から最新修正情報を取得する”を参照してください。
[ソフトウェア修正管理]画面を起動します。
[ソフトウェア修正管理]画面でインターネット接続端末用に情報を出力するために、[ファイル]メニューの[インターネット接続端末用に情報を出力]を選択します。
以下の手順でも、インターネット接続端末用に情報を出力することができます。
[操作]メニューの[修正適用状況の更新]を選択します。
表示される[修正適用状況の更新]画面で[最新修正情報の取得]チェックボックスをONにし、[インターネット接続端末用の情報を出力する]を選択します。
[修正適用情報の更新]チェックボックスが無効になり、[次へ]ボタンが[実行]ボタンに変わります。[実行]ボタンをクリックします。
[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面が起動されます。
このとき[ソフトウェア修正管理]画面は閲覧モードになり、修正の配付や修正適用状況の更新等の処理はできなくなります。
ポイント
[ソフトウェア修正管理]画面が閲覧モードのとき、インターネット接続端末での操作を取りやめて配付等の操作を実施したい場合は、閲覧モードを解除することができます。閲覧モード中に[操作]メニューの[閲覧モードの解除]を選択すると、[ソフトウェア修正管理]画面は通常モードに復帰します。
その後、インターネット接続端末としての操作を行う場合は、出力済みのインターネット接続端末用の情報を破棄し、再度[インターネット接続端末用の情報を出力]を実施してください。
運用管理クライアントをインターネット接続端末として使用する場合、以下のディレクトリにインターネット接続端末用の情報が出力されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\mpcompcl
[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面で、[機能選択]の[最新修正情報の取得]を選択します。
[対象先の選択]で対象先のサーバやグループを選択し、[実行]ボタンをクリックします。
インターネット経由でUpdateSiteへの接続が行われ、指定したサーバに対応する最新修正情報が取得されます。
処理が終了すると元の画面に戻ります。
ポイント
再度[ソフトウェア修正管理 - インターネット接続端末]画面を起動する場合は、[ソフトウェア修正管理]画面のメニューで[ツール]-[インターネット接続端末GUI]を選択してください。
運用管理サーバへの移入
運用管理クライアント上で移入操作を行い、インターネットに接続している端末から転送されたデータを運用管理サーバへ移入する必要があります。移入操作については、“最新修正情報を反映する(GUI操作の場合)”を参照してください。
コマンドラインの操作で、最新修正情報を取得する手順について説明します。
[ソフトウェア修正管理]画面を起動します。
起動方法については、“[ソフトウェア修正管理]画面を起動する”を参照してください。
[操作]メニューから[修正適用状況の更新]を選択します。
→[修正適用状況の更新]画面が表示されます。
[情報の更新条件]で、[最新修正情報の取得]および[更新用の情報を出力する]をチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。
なお、修正適用情報を更新する場合は、[修正適用情報の更新]をチェックします。修正適用情報を更新する場合の手順については、“修正適用情報を更新する”を参照してください。
→[修正適用状況の更新]画面が表示されます。
[対象先の選択]で、最新の修正情報を取得する[グループ]または[サーバ]をチェックします。
[実行]ボタンをクリックします。
→以下の画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
→“修正適用情報の格納先を設定する”で指定した運用管理サーバの作業ディレクトリ配下に以下が出力されます。
【Windows版】
ファイル | 説明 |
---|---|
\CMDLN\UDA\*.csv(*:任意) | アップデートサイトから最新の修正情報を取得するためのファイルです。 |
\CMDLN\CMD\*.exe(*:任意) | インターネット接続端末上で使用するコマンドです。 |
【UNIX版】
ファイル | 説明 |
---|---|
/CMDLN/UDA/*.csv(*:任意) | アップデートサイトから最新の修正情報を取得するためのファイルです。 |
/CMDLN/CMD/*.exe(*:任意) | インターネット接続端末上で使用するコマンドです。 |
注意
この操作を再度実施すると、すでに作業ディレクトリに出力された上記のファイルを削除してから、新たな情報が作業ディレクトリに出力されます。
グループ単位などで「最新修正情報を取得する」を実施する場合は、作業ディレクトリ配下のファイルを別のディレクトリへ退避した後、この操作を繰り返してください。
また、UNIX版の場合、運用管理サーバの作業ディレクトリに出力されるファイルにアクセスできるのは、root権限またはSystemwalker管理者だけです。
上記手順で運用管理サーバ上の作業ディレクトリ配下に作成された以下のディレクトリをインターネット接続端末にCD-Rなどの媒体を使用してコピーします。
【Windowsの場合】
\CMDLN
【Solaris/Linuxの場合】
/CMDLN
“修正情報取得の見積もり式”を参照して、アップデートサイトから未適用の修正情報を取得する時間を見積もります。
インターネット接続端末で、アップデートサイトに接続するためのパスワードファイルを作成します。
cmsrmpwd パスワードファイル名 [ユーザ名 パスワード]
パスワードファイル名
アップデートサイト接続時に使用するパスワードファイル名を指定します。
インターネット接続端末で、以下のコマンドを記述したバッチファイルを作成します。
cmgetal -i 修正適用管理簿ファイル配置ディレクトリ名 -o 結果出力先ディレクトリ名 -s パスワードファイル名
修正適用管理簿ファイル配置ディレクトリ名
手順7で「修正適用管理簿ファイル」を配置したディレクトリ名の下のUDAをフルパスで指定します。
結果出力先ディレクトリ名
アップデートサイトと通信して、最新の修正情報を格納するディレクトリをフルパスで指定します。
パスワードファイル名
cmsrmpwd(パスワードファイル作成コマンド)でパスワードファイルを作成し、作成したファイル名を指定します。
注意
パスワードファイル名を省略した場合
cmgetalコマンドでは、「-s パスワードファイル名」を省略することができます。その場合は、アップデートサイトとのサポート契約時に通知された[ユーザ名]および[パスワード]を入力する必要があります。
以下にコマンドの実行例を示します。
C:\> cmgetal -i c:\swsrm\uamdic -o c:\swsrm\output ユーザ名 : user パスワード : ***
cmgetal(最新修正情報取得コマンド)、cmsrmpwd(パスワードファイル作成コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
最新修正情報取得コマンドの実行、およびスケジュール機能登録時の注意
最新修正情報取得コマンドの実施により、一時的にネットワークや特定のサーバ(アップデートサイト公開サーバ)に負荷が集中するため、以下の時間帯での実施をお勧めします。
業務が稼働していない時間帯(例えば、夜間)
インターネット接続端末で、作成したバッチファイルをOSに標準で提供されている「タスク」機能などを使用し、見積もった時間を考慮して実行します。その際、パスワードファイルも指定します。指定方法については、各OSのスケジューラ機能のマニュアルを参照してください。
コマンドの実行にかかる時間については、“修正情報取得の見積もり式”を参照してください。
→コマンドが実行され、「結果出力先ディレクトリ」に以下が出力されます。
フォルダ/ファイル | 説明 |
---|---|
modlist.csv | 修正一覧ファイル |
*.csv | 最新修正情報ファイル |
SUMMARY\*.info | 修正概要ファイル格納ディレクトリ |
WARNING\*.warning | 他システムへの影響ファイル格納ディレクトリ |
CAUTION\*.instruction | 修正適用時の注意事項ファイル格納ディレクトリ |
INCOMPS\*.influence | 修正適用後の影響ファイル格納ディレクトリ |
SPNOTES\*.special_note | 特記ファイル格納ディレクトリ |
RLSNOTE\*.releasenote | リリースノートファイル格納ディレクトリ |
SELFUPD\OS名\*.* | 各OSの自己アップデートモジュールと修正適用管理簿設定ファイル格納ディレクトリ ただし、修正適用管理簿設定ファイルはcmgetalコマンドでは出力されません。アップデートサイトのホームページからダウンロードします。 |
DLPATCH\OS名\*.*(*:任意) | 各OSの自己アップデートモジュールと修正適用管理簿設定ファイル、および修正モジュール格納ディレクトリ ただし、修正モジュールはcmgetalコマンドでは出力されません。cmdlmodコマンドで出力されます。 |
ここで出力された修正一覧ファイルは、全未適用修正のダウンロードに使用します。