Linux Kernel Crash Dump(LKCD)、Netdump、あるいは diskdump がインストールされた環境では、調査資料としてクラッシュダンプを採取することができます。
PRIMEQUEST では、diskdump の他にハードウェア(ファームウェア)と連携した sadump 機能でダンプを採取することができます。sadump は、diskdump によるダンプの採取が失敗した場合にダンプを採取する機能です。sadump については、以下のマニュアルを参照してください。
PRIMEQUEST 500A/500/400シリーズ リファレンスマニュアル: メッセージ/ログ
PRIMEQUEST 1000 シリーズ 運用管理マニュアル
PRIMEQUEST 2000 シリーズ 運用管理マニュアル
PRIMEQUEST 3000 シリーズ 運用管理マニュアル
クラッシュダンプの採取タイミング
カーネルで Oops が発生した場合
カーネルでパニックが発生した場合
システム管理者がコンソールで<Alt>+<SysRq>+<C>キーを押した場合
本体の NMI ボタンを押した場合
クラッシュダンプの採取方法は以下のとおりです。
PRIMECLUSTER あるいは 他ソフトウェアによるシステムパニック時のクラッシュダンプ採取方法
クラッシュダンプの保存ディレクトリ配下に、切替え発生時刻以降のクラッシュダンプが存在するか否かを確認してください。切替え発生時刻以降のクラッシュダンプが存在する場合、クラッシュダンプを採取してください。切替え発生時刻以降のクラッシュダンプが存在しない場合、可能な限り手動でクラッシュダンプを採取してください。
手動によるクラッシュダンプの採取方法
以下のいずれかの方法でクラッシュダンプを採取し、クラッシュダンプの保存ディレクトリ配下にあるクラッシュダンプを採取してください。
本体装置の NMI ボタンを押下する
コンソールで<Alt>+<SysRq>+<C>キーを押下する
クラッシュダンプの保存ディレクトリ
クラッシュダンプは異常が発生したノード(LKCD、diskdumpの場合)、あるいは Netdump サーバ上 (Netdump の場合) にファイルとして保存されます。
保存先ディレクトリは/var/crash です。
Xen環境で仮想マシン機能を使用している場合は、"PRIMEQUEST (1000 シリーズ)RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル(SupportDesk サービスご契約者様向け)"を参照してください。
KVM仮想マシン機能を使用した環境において、シャットダウン機構によりゲストOSの強制停止が行われた場合、またはゲストOSがパニックした場合、管理OSの以下のディレクトリにクラッシュダンプが保存されます。
/var/crash/<ゲストOS強制停止時刻(YYYYMMDDHHMMSS形式)>.<ゲストOSのドメイン名>.core
例:2011年4月20日12:34:56にnode1が強制停止された場合
# /var/crash/20110420123456.node1.core