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Enterprise Postgres 9.5 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

12.2.2 設計

並列検索を使用するためには、事前に以下の設計を行います。

SQL文の実行多重度と並列数の設計

並列検索に割り当て可能なCPUコア数から、最大同時実行SQL文数と並列数を決定します。並列検索を行うSQL文をどれだけの多重度で実行するのか、どれだけの並列数で行うのかを事前に設計してください。

例えば、並列検索に割り当て可能なCPU数が32コアの場合、最大同時実行SQL文が4、並列数は8、などのように設計します。


パラメータの設定

インスタンスを作成した直後のパラメータの設定では、並列検索機能は利用できません。

そのため、上記の“SQL文の実行多重度と並列数の設計”で設計した値を元に、以下のパラメータを設定します。

パラメータ名

用途

デフォルト

値の指標

max_parallel_degree

1つのSQL文で利用する並列処理プロセス(バックグラウンドプロセス)の上限数を設定します。

0

並列数-1を指定します。並列数にはバックエンドプロセスが含まれますので、1を減算します。

max_worker_processes

システムがサポートするバックグラウンドプロセスの最大数を指定します。

8

並列検索を行う最大同時実行SQL文数×max_parallel_degreeの値を加算します。

参照

パラメータの詳細および設定については、“運用ガイド”の“パラメータ”を参照してください。