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Symfoware Server V12.4.0 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

2.2 フェイルオーバ運用のシステム構成

通常の運用においては、どちらか一方のノード上でSymfoware Serverが動作し、クライアントおよび運用側のノードと通信を行います。

1:1運用待機

クラスタシステム上でフェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用例を以下に示します。

図2.2 フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの構成例

注) クライアントアクセスポイントは、クラスタシステムに割り当てられた同一のTCP/IPアドレスです。

ノードの異常やグループ内のリソースで異常が発生した場合は、運用側のノード(図中のノード1)上のグループが、待機側のノード(図中のノード2)上で再起動されます。

ファイルの配置

Symfoware Serverで利用する資源について説明します。

MSFCと連携した1:1運用待機のフェイルオーバ運用の場合、ファイルは共有ディスク装置またはローカルディスクに配置します。Symfoware Serverでは、データベースのように切替え後に運用状態を引き継ぐものは、共有ディスク装置に配置します。運用状態を引き継ぐ必要のないファイルは、ローカルディスクに配置します。また、共有ディスク装置は、切替えディスクを選択します。

Symfoware Serverを構成するファイルの種別と配置先を以下に示します。

表2.1 Symfoware Serverの機能ごとに必要な資源と配置先一覧

機能

ファイル

配置先

切替え

ローカル

全体

プログラムファイル

Symfoware/RDB

RDB構成パラメタファイル

RDBディクショナリ

RDBディレクトリファイル

ユーザロググループ用RDBディレクトリファイル

データベーススペース

ロググループ管理ファイル

ログ管理ファイル

テンポラリログファイル

アーカイブログファイル

監査ログデータベース

パフォーマンスデータ格納ファイル

コアファイル

システム用の動作環境ファイル

サーバ用の動作環境ファイル

クライアント用の動作環境ファイル

ソート作業域

rdbgcdsiコマンドの中間退避ファイル

rdbgcdsiコマンドの再編成制御ファイル

RDBコマンドの作業ファイル

RDBコマンド実行前に取得する退避ファイル

バックアップ制御ファイル

RDBディクショナリの退避データ

データベースの退避データ

アーカイブログファイルの退避データ

退避データベーススペース

メッセージログファイル

サーバ証明書ファイル

サーバ秘密鍵ファイル

WebDBtools

なし

切替え: 切替えディスク

ローカル: ローカルディスク

○: 資源の配置が可能

-: 使用不可


共有ディスク装置に関する定義の方法は、“共有ディスクリソースの追加”を参照してください。
また、ファイル配置の考慮点については、“2.3.1 ファイル配置の考慮点”を参照してください。

参照

Symfoware/RDB資源のディスク配置の詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。