通常の運用においては、どちらか一方のノード上でSymfoware Serverが動作し、クライアントおよび運用側のノードと通信を行います。
1:1運用待機
クラスタシステム上でフェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用例を以下に示します。
図2.2 フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの構成例
注) クライアントアクセスポイントは、クラスタシステムに割り当てられた同一のTCP/IPアドレスです。
ノードの異常やグループ内のリソースで異常が発生した場合は、運用側のノード(図中のノード1)上のグループが、待機側のノード(図中のノード2)上で再起動されます。
Symfoware Serverで利用する資源について説明します。
MSFCと連携した1:1運用待機のフェイルオーバ運用の場合、ファイルは共有ディスク装置またはローカルディスクに配置します。Symfoware Serverでは、データベースのように切替え後に運用状態を引き継ぐものは、共有ディスク装置に配置します。運用状態を引き継ぐ必要のないファイルは、ローカルディスクに配置します。また、共有ディスク装置は、切替えディスクを選択します。
Symfoware Serverを構成するファイルの種別と配置先を以下に示します。
機能 | ファイル | 配置先 | |
---|---|---|---|
切替え | ローカル | ||
全体 | プログラムファイル | - | ○ |
Symfoware/RDB | RDB構成パラメタファイル | - | ○ |
RDBディクショナリ | ○ | - | |
RDBディレクトリファイル | ○ | - | |
ユーザロググループ用RDBディレクトリファイル | ○ | - | |
データベーススペース | ○ | - | |
ロググループ管理ファイル | ○ | - | |
ログ管理ファイル | ○ | - | |
テンポラリログファイル | ○ | - | |
アーカイブログファイル | ○ | - | |
監査ログデータベース | ○ | - | |
パフォーマンスデータ格納ファイル | - | ○ | |
コアファイル | - | ○ | |
システム用の動作環境ファイル | - | ○ | |
サーバ用の動作環境ファイル | - | ○ | |
クライアント用の動作環境ファイル | - | ○ | |
ソート作業域 | - | ○ | |
rdbgcdsiコマンドの中間退避ファイル | ○ | - | |
rdbgcdsiコマンドの再編成制御ファイル | ○ | - | |
RDBコマンドの作業ファイル | ○ | ○ | |
RDBコマンド実行前に取得する退避ファイル | ○ | ○ | |
バックアップ制御ファイル | ○ | ○ | |
RDBディクショナリの退避データ | ○ | ○ | |
データベースの退避データ | ○ | ○ | |
アーカイブログファイルの退避データ | ○ | ○ | |
退避データベーススペース | ○ | - | |
メッセージログファイル | - | ○ | |
サーバ証明書ファイル | - | ○ | |
サーバ秘密鍵ファイル | - | ○ | |
WebDBtools | なし | - | - |
切替え: 切替えディスク
ローカル: ローカルディスク
○: 資源の配置が可能
-: 使用不可
共有ディスク装置に関する定義の方法は、“共有ディスクリソースの追加”を参照してください。
また、ファイル配置の考慮点については、“2.3.1 ファイル配置の考慮点”を参照してください。
参照
Symfoware/RDB資源のディスク配置の詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。