Systemwalker Service Quality Coordinatorを使用する場合の留意事項について説明します。
■システム時刻について
システム内の各コンピュータのシステム時刻は、同じ時刻になるように設定してください。
■ホスト名を設定する場合
システム構築の際に各コンピュータに設定する"ホスト名"は、全角文字、半角ひらがな文字、および半角カナ文字は使用しないでください。
■Linux仮想マシン機能(KVM)/Oracle VM Server for x86のCPU情報について
Linux仮想マシン機能(KVM)およびOracle VM Server for x86において、複数ドメインで物理CPUを共有する形態の場合、各ドメインで収集されるCPU情報は、実際よりも大きな値で収集されることがあります。
該当する項目は、以下のとおりです。
CPUの使用時間と使用率(SUM_PROC、UX_CPUBUSY)
プロセスのCPU時間(UX_PROCESS)
ポイント
ドメインが物理CPUを占有している場合は、正しい情報が収集されます。
該当情報の詳細は、リファレンスマニュアル「データフォーマット」を参照してください。
■IPv6環境での運用について
Agent/Proxy ManagerとManager間、およびインストールレス型AgentとManager/Proxy Manager間の通信が、以下の場合について管理対象のIPv6環境をサポートします。
Agent/Proxy Manager - Manager間(Push通信)
インストールレス型Agent - Manager/Proxy Manager間(TELNET/SSH/HTTPS/WMI/REST)
注意
IPv6環境のAgent/Proxy Manager/インストールレス型Agentを管理する場合、ManagerはIPv4/IPv6デュアルスタック環境にしてください。また、Manager - 運用管理クライアント間はIPv4で通信できるようにしてください。
ManagerをIPv4/IPv6デュアルスタック環境で動作させる場合は、「6.15 IPv6環境での運用設定」を参照し、手順を実施してください。
以下の機能はIPv6に対応していません。
Webトランザクション量管理
エンドユーザーレスポンス管理
サービス稼働管理
エコ情報管理
Web利用状況管理
ポイント
IPv6のみの環境の場合、Windows版 Managerと運用管理クライアントを同居させる構成にすることにより動作可能です。この場合、運用管理クライアントとManagerとの通信はループバックによるIPv4通信になります。運用管理クライアントで設定する接続先Managerに「127.0.0.1」を指定してください。
■ウイルススキャンについて
ウイルススキャンを実施する場合は、以下について検討してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorの可変ファイル格納ディレクトリ配下を、リアルタイムスキャンの対象から除外してください。
除外しない場合、ウイルス対策ソフトのCPU負荷が増加することがあります。
Systemwalker Service Quality Coordinatorの可変ファイル格納ディレクトリ配下を、ウイルススキャンの対象から除外してください。
除外しない場合、Systemwalker Service Quality Coordinatorの動作に不具合が発生する場合があります。
運用管理クライアントの定期レポートの格納場所を、リアルタイムスキャンの対象から除外してください。
定期レポートの格納場所については、Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)「レポートの保全(管理者の作業)」を参照してください。
■バックアップソフトの使用について
バックアップソフトを使用する場合は、以下について検討してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorの可変ファイル格納ディレクトリ配下を、バックアップの対象から除外してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorの可変ファイル格納ディレクトリ配下をバックアップする場合には、Systemwalker Service Quality Coordinatorのサービスを停止してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorの可変ファイル格納ディレクトリ配下をバックアップ対象とした場合、バックアップソフトまたはSystemwalker Service Quality Coordinatorで不具合が発生する場合があります。
■仮想マシンの複製について
Managerがインストールされた仮想マシンの複製は、Managerのインストール直後のみ可能です。運用開始(Managerのセットアップおよびサービス/デーモンの起動)後は、仮想マシンを複製しないでください。