分割スクロール形式画面では、ウィンドウサイズを変更したとき、各区画の表示優先順位にしたがって、区画のサイズ縮小、またはサイズ拡大が行われます。表示優先順位は、定義体作成時に指定する分割パターンに対応して自動的に決まります。
次の図に分割パターンごとの表示優先順位を示します。
図2.8 分割パターンごとの表示優先順位
ウィンドウサイズを縮小したとき、表示優先順位の低い区画から見える範囲が小さくなります。一方、ウィンドウサイズを拡大したとき、表示優先順位の高い区画から見える範囲が広がります。
例
ウィンドウサイズの横方向への縮小による動作例を図2.10 ウィンドウサイズの横方向への縮小時の動作例に、縦方向への縮小による動作例を図2.11 ウィンドウサイズの縦方向への縮小時の動作例に示します。また、ウィンドウサイズの横方向への拡大による動作例を図2.12 ウィンドウサイズの横方向への拡大時の動作例に、縦方向への拡大による動作例を図2.13 ウィンドウサイズの縦方向への拡大時の動作例に示します。各動作例には、図2.9 分割スクロール形式の定義体の分割スクロール形式の定義体を使用します。
図2.9 分割スクロール形式の定義体
図2.10 ウィンドウサイズの横方向への縮小時の動作例
以下の順序で各区画が縮小します。
主画面Dの存在するB、D、Fが横方向に縮小されます。
主画面Dが見えなくなったら、A、C、Eが横方向に縮小されます。
図2.11 ウィンドウサイズの縦方向への縮小時の動作例
以下の順序で各区画が縮小します。
主画面Dの存在するC、Dが縦方向に縮小されます。
主画面Dが見えなくなったら、主画面の下方にあるE、Fが縦方向に縮小されます。
E、Fが見えなくなったら、主画面の上方にあるA、Bが縦方向に縮小されます。
図2.12 ウィンドウサイズの横方向への拡大時の動作例
以下の順序で各区画が拡大します。
優先度が一番高い区画Aの存在するA、C、Eが横方向に拡大されます。
A、C、Eを最大まで拡大したら、主画面Dの存在するB、D、Fが横方向に拡大されます。
図2.13 ウィンドウサイズの縦方向への拡大時の動作例
以下の順序で各区画が拡大します。
優先度の一番高い区画Aの存在するA、Bが縦方向に拡大されます。
A、Bを最大まで拡大したら、次に表示優先度が高い区画Eの存在するE、Fが縦方向に拡大されます。
E、Fを最大まで拡大したら、主画面Dの存在するC、Dが縦方向に拡大されます。
注意
ウィンドウのサイズ縮小による区画のサイズ縮小に伴い、カーソルを表示していた区画全体が見えなくなった場合、カーソルは表示されません。区画のサイズ縮小により、カーソルが非表示になったウィンドウのサイズを拡大すると、サイズの縮小をする前の位置にカーソルが表示されます。ウィンドウサイズ変更時のカーソル表示例を下図に示します。
図2.14 ウィンドウサイズ変更時のカーソル表示例
区画Fを含み、かつ区画Eを含まない分割パターンは非サポートです。指定した場合、それぞれ以下の指定と同様に表示されます。
分割パターン8 → 分割パターン13 左固定区画同期スクロールなし
分割パターン10 → 分割パターン15 左固定区画同期スクロールなし
分割パターン14 → 分割パターン17
分割パターン18 → 分割パターン19 左固定区画同期スクロールなし