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通信制御サービス V9 定義情報ファイル説明書
FUJITSU Software

2.2 記述規則

定義情報ファイルを記述するときの記述規則について説明します。


定義情報は、以下の規則に従って記述します。

定義情報に設定できる有効範囲や制限などについては、「2.3 定義情報」をご覧ください。


文字列

文字列を""で囲んだ半角1024文字以下で表記します。ただし、カンマ(,)、二重引用符(")、および文字列の先頭と末尾に半角空白は使用できません。

16進数

16進数値を""で囲んで表記します。ただし、カンマ(,)、二重引用符(")、および16進数値の先頭と末尾に空白文字は使用できません。

10進数

10進数値は""で囲まずに表記します。数字(0-9)のみ使用できます。

2桁以上の場合、0から始まる値、または4294967295を超える値は使用できません。

なお一部、空文字を指定する項目があり、例外的に10進数値を""で囲んで表記します。


参考

  • 本コマンドで使用できる文字は、シフトJISの範囲の文字です。

  • セクション名および文字列の定義情報は、特に指定しないかぎり大文字、小文字を区別せずに記述できます。

注意

  • シフトJISの範囲外の文字を入力した場合の動作は保証されません。また、それらを含む名前のフォルダやファイルに対する操作はエラーとなります。

  • ファイル内に同一セクション名は記述できません。


利用可能な定義情報

セットアップ情報の定義入出力コマンドでは、セットアップユーティリティで扱うセットアップ情報のうち、「ホストコンピュータ情報」および「マイコンピュータ情報」として定義されるセットアップ情報のみが有効となります。

また、定義情報ファイルにおいて、以下の範囲内の情報が有効となります。


定義情報

有効範囲

ホストコンピュータ情報

32個

ホストPU情報

254個

ホストLU情報

すべての「ホストLU情報」セクション内 で999 個

同一セクション内 で254 個

FNA LU情報

999個

ローカルコピーグループ情報

500個

FNALAN情報

254個

FNAonTCP/IP情報

254個

WSMGR接続(NMCLAN)情報

最大64個

WSMGR接続(TCP/IP)情報

最大64個

WSMGR接続(TN)情報

最大999個


注意

  • FNALAN情報とFNAonTCP/IP情報の定義情報は、あわせて254個以内で設定してください。

  • 定義情報ファイルで扱う定義情報は、セクション間の関係を満たす必要があります。詳細については、「2.4 セクション関係図」をご覧ください。

  • 定義出力コマンドを実行したとき、定義情報ファイルに出力された「ホストコンピュータ通番」、「ホストPU通番」、「ホストLU通番」はそれぞれ"HT001"、"PU001"、"LU001"からの通番となります。


環境変数の置き換え

セットアップ情報の定義入力コマンドは、情報定義ファイルの%%で囲んだ環境変数を、環境変数の設定した値(文字列)に置き換えることができます。置き換えは%を含んだ範囲で行います。

環境変数の置き換えは、定義情報の「ファイルバージョン情報( FILE.INFO )」が「2」以上の場合に有効となります。


注意

  • 以下の場合、環境変数の置き換えを行いません。

    • コメント行

    • 環境変数の文字列に改行がある

    • %%のみ

  • %%で囲んだ環境変数が設定されていない場合、エラーメッセージを通知します。


セットアップ情報の定義入力コマンドのリモート操作、およびローカル操作での環境変数の有効範囲は以下の通りになります。

操作方式

システム環境変数

ユーザ環境変数

リモート

有効

無効

ローカル

有効

有効


注意

  • リモート操作の場合、リモートコンピュータに設定した環境変数を使用します。


置き換え例

環境変数は以下が設定されているものとします。

環境変数

HOST_NAME

VM20

HOST_XID_NAME

CCS


置き換え前の情報定義ファイル

"[FILE.INFO]"
"ファイルバージョン","ファイルバージョン情報"
"FILEVER",3

# 通信制御サービス %HOST_NAME%設定情報ファイル 
"[MAINFRAME.HOSTPRM]"
"ホストコンピュータ通番","ホストコンピュータ名"
"HT001", "%HOST_NAME% "
"HT002","VM80"
"HT002"%HOST_NAME
"HT003", %MYSV%

"[FNAONTCPIP]"
"手順情報名","発着呼モード","接続時のリカバリ機能","回線保持機能","回線自動復旧","自XIDホスト名"…
"FNAONTCP001",0,0,0,0, "%HOST_XID_NAME%","10.20.30.40", "01", …
"FNAONTCP001",0,0,0,0, "%HOST_XID_NAME%02","10.20.30.40", "01", …
"FNAONTCP003",0,0,0,0, " ABC%%DEF%%%H","10.20.30.40", "01", …
…

置き換え後の情報定義ファイル

"[FILE.INFO]"
"ファイルバージョン","ファイルバージョン情報"
"FILEVER",3

# 通信制御サービス %HOST_NAME%設定情報ファイル
"[MAINFRAME.HOSTPRM]"
"ホストコンピュータ通番","ホストコンピュータ名"
"HT001", "VM20" 
"HT002","VM80"
"HT002"%HOST_NAME 
"HT003", %MYSV%

"[FNAONTCPIP]"
"手順情報名","発着呼モード","接続時のリカバリ機能","回線保持機能","回線自動復旧","自XIDホスト名"…
"FNAONTCP001",0,0,0,0, "CCS","10.20.30.40", "01", …
"FNAONTCP001",0,0,0,0, "CCS02","10.20.30.40", "01", …
"FNAONTCP003",0,0,0,0, " ABC%%DEF%%%H","10.20.30.40", "01", …
…