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PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

F.11 SNMPリソース異常通知

リソース異常が発生した場合に、SNMPマネージャが動作するサーバへSNMP Trap を送信できます。

本機能を用いることで、SNMPマネージャによりクラスタシステムを監視できます。

本機能の設定方法の詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Linux)" の "6.10.1 クラスタアプリケーションの設定内容" を参照してください。

SNMP Trap はバージョン2cが使用され、送信するSNMP Trapには以下の情報が含まれます。

SNMP Trapの送信には、snmptrapコマンドが使用され、以下が実行されます。

snmptrap -v 2c -c  <コミュニティ名> <送信先ホスト> .1.3.6.1.4.1.211.4.68.257 <OID> s <メッセージ本文>

SNMP Trapに設定されるOIDは以下の通りです。

表F.3 SNMP Trapに設定されるOID

No

OID

説明

1

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.1

アプリケーションやミドルウェアのリソースで異常が発生した場合に設定されるOIDです。
Cmdline リソース、プロシジャリソース、または、ミドルウェアのリソースで異常を検出した場合に設定されます。

2

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.2

ネットワークの異常が発生した場合に設定されるOIDです。Glsリソース、または、引継ぎネットワークリソースで異常を検出した場合に設定されます。

3

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.3

ファイルシステムの異常を検出した場合に設定されるOIDです。Fsystemリソースで異常を検出した場合に設定されます。

4

.1.3.6.1.4.1.211.4.68.257.4

ディスクの異常を検出した場合に設定されるOIDです。Gdsリソースで異常を検出した場合に設定されます。

「リソース異常検出時のメッセージ」には、リソース異常検出時にRMSがswitchlogへ出力したメッセージが格納されています。このメッセージの内容から、どのリソースで、どのような異常を検出したのかを確認できます。

含まれるメッセージの例:

2014-07-28 17:07:09.254:(DET, 7): ERROR: FAULT REASON: Resource <ManageProgram000_Cmd_APP1> transitioned to a Faulted state due to the resource unexpectedly becoming Offline.

また、メッセージ本文を“PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集>” 内で探すことで、原因と対処方法を確認することができます。

注意

  • クラスタノードからSNMPマネージャが動作するホストまでの通信経路上で異常が発生した場合、SNMP Trapで異常を通知することはできません。

  • 1つのクラスタアプリケーションにて複数のリソースの異常を同時に検出して、クラスタアプリケーションの切替えが発生した場合、そのうち1つのリソース異常のメッセージを通知します。このため、リソース異常の対処をクラスタノード上で実施後、他の異常が発生していないかをswitchlogで確認してください。