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PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

7.4.2 保守モードの動作に関する注意

アプリケーションが保守モードに入ると、同じグラフを使用しているすべてのアプリケーションに影響を及ぼします。たとえば、2つのアプリケーションがコントローラでリンクされている場合に、片方のアプリケーションが保守モードに入ると他方のアプリケーションも保守モードに入ります。この場合、どちらが親アプリケーションでどちらが子アプリケーションかは関係ありません。

逆に、2つのアプリケーションが同じグラフを使用していない場合、つまり、両者が1つ以上のコントローラでリンクされていない場合は、片方のアプリケーションが保守モードに入っても、他方はRMSの通常の制御下で稼動を続けます。

たとえば、先の例のapp1とapp2を見ると、両者は独立しています。このため、app1は保守モードの状態にありますが、app2は通常の動作を継続しており、下の図に示すように、あるノードから他のノードに切替えることができます。

図7.39 独立したアプリケーションの通常の動作

7.4.2.1 保守モードにおけるクラスタ全体の制限

保守モードが開始されても、通常のRMSの制御下で稼動を続けるアプリケーションも存在しますが、保守モードによる制限はクラスタ全体の動作に及びます。特に以下の点に注意してください。