リソースで故障が発生した場合に[Cluster Admin]画面のRMSメインウィンドウにてどのリソースが故障したかを確認できます。
クラスタツリーにて故障したリソースの状態アイコンの右に、故障した形跡として故障形跡アイコン(アイコン)が表示されます。
図7.30 故障したリソースの確認
注意
故障形跡アイコンは、過去にそのリソースに故障が発生したことを表すものであり、現在のリソース状態を表すものではありません。現在のリソース状態を確認する場合は、リソースオブジェクトの状態を確認してください。
故障形跡アイコンは、RMSに異常が通知されたリソースに表示されます。また、通常は、異常が発生したリソースに故障形跡アイコンが表示されますが、リソースの監視タイミングによっては、実際に異常となったリソースよりもグラフツリーの上位のリソースが先に異常を検出する場合があります。例えば、ファイルシステム資源に異常が発生した場合、通常はFsystemリソースに異常が通知されますが、リソースを監視するタイミングによっては、グラフツリーのFsystemリソースより上位のリソースが先に異常を検出する場合があります。これは、ファイルシステムにアクセスする業務アプリケーションがリソースとして登録されている場合に、その業務アプリケーションが先に異常を検出するケースが該当します。この場合は、上位のリソースにのみ、故障形跡アイコンが表示されることがあります。
状態遷移中にリソース異常が通知された場合は、そのリソースには故障形跡アイコンは表示されない場合があります。
故障したリソースのStateDetails属性にFault Occurredが表示されます。
図7.31 StateDetails属性のFault Occurred表示
CLI:hvdisp -a
CLIの構文は次のとおりです。
hvdisp -a
故障したリソースのStateDetails属性にFault Occurredが表示されます。
以下の手順に従って、リソースの故障形跡をクリアします。
故障リソース上で右クリックし、ポップアップメニューから[Fault形跡のクリア(hvutil -c)]を選択します。
図7.32 Fault形跡のクリア
コマンドが実行される前に、その処理を実行してよいかの確認を求めるメッセージが表示されます。<はい>ボタンをクリックして故障形跡のクリアを開始します。
図7.33 故障形跡のクリア確認
CLI:hvutil -c
CLIの構文は次のとおりです。
hvutil -c gResource
リソースの故障形跡のクリアは、上述のクリア手順を実施した場合の他に、そのリソースが次にOnlineになった場合にも自動でクリアされます。
リソースの故障形跡がクリアされると故障リソースの状態アイコンの右の故障形跡アイコンは消えてStateDetails属性のFault Occurred表示も消えます。