ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

7.3.1 リソースの切替え

リソースの切替えが行われると、RMS は以下の処理を行います。

以下の手順に従ってOnline 状態のリソースを切り替えます。

gResource オブジェクト上で右クリックし、メニュー項目から [リソースのOnline] を選択します。

図7.24 リソースの切替え

RMS は処理を開始する前に、操作の確認を求めるメッセージを表示し、指定されたリソースが依存する、すべてのリソースを起動してから、指定されたリソースを起動します。

図7.25 リソースの切替え確認

RMS は、クラスタアプリケーションの停止に失敗した場合、リソースの起動処理を行いません。これは、同じアプリケーションの2 つのインスタンスに競合が発生し、データ破損が生じる恐れがあるためです。この場合には、[リソースの強制Online] を選択することでリソースを起動できます。

注意

ユーザ業務とデータの整合性および完全性が保たれるように、標準のリソース切替方式を使用することを推奨します。標準モードでリソースを切り替えられない場合は、強制切替方式を使用できます。ただし、強制切替えを実行すると、安全性チェックがすべて無効になり、データが破損したり、整合性が失われたりする場合があります。
そのため、リソースの強制切替え時にデータが破損するリスクを低減させるよう、RMS が起動していないノードを強制停止してからリソースを強制起動する場合があります。

CLI: hvswitch resource

CLI の構文は次のとおりです。

hvswitch [-f] resource SysNode

hvswitchは、userApplicationまたは gResourceの制御をRMS構成内のシステムノード間で手動切替えするためのコマンドです。切替えるリソースのタイプがgResourceの場合、SysNodeにはコマンドを実行するSysNode名を指定する必要があります。-f オプションは強制切替えオプションです。

注意

リソースの切替えは、そのリソースを制御するアプリケーションがOnline/Offline/Standbyの場合のみ有効です。