RMS起動時のアプリケーションの自動起動は、それぞれのアプリケーションのAutoStartUp 属性によって制御されます。
AutoStartUp がyes に設定されている場合、RMS 起動時にそのアプリケーションは自動起動します。
AutoStartUp がno に設定されている場合、RMS起動時にそのアプリケーションは自動起動しません(手動で起動する必要があります)。
メンテナンス時やトラブルシューティング時などでは、RMS起動時にすべてのアプリケーションの自動起動を抑止したい場合があります。そのような場合、RMS 環境変数HV_AUTOSTARTUPの値を変更することで、すべてのアプリケーションのAutoStartUp属性を一括して無効にすることができます。HV_AUTOSTARTUP環境変数は、以下の手順で変更できます。
注意
HV_AUTOSTARTUPに加えた変更は次回RMSを起動するまで有効になりません。
Cluster Adminを起動し、[rms] タブをクリックしてRMSメインウィンドウを表示します。[ツール] メニューから [userApplicationの自動起動を設定] を選択します。
図7.14 アプリケーションの自動起動の制御 - ステップ1
次にすべてのAutoStartUp設定の変更を指定します。指定を中止するには[取消] をクリックします。
図7.15 アプリケーションの自動起動の制御 - ステップ2
注意
userApplication の自動起動を有効にした場合でも、AutoStartUp がno に設定されている userApplication は手動で起動する必要があります。
userApplication の自動起動の設定は、RMS 起動時のStandby 処理の開始条件を設定するものではありません。RMS 起動時の Standby 処理の開始条件は、AutoStartUP と StandbyTransition 属性に従います。
詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"の"6.10.1 クラスタアプリケーションの設定内容"の"立上げ、切替え、故障クリア時に userApplicationを自動起動させたい"を参照してください。
本設定を行う場合、クラスタを構成する全ノードの Web-Based Admin View と CF が動作している必要があります。
Web-Based Admin View サーバプロセスの状態確認と起動方法は、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"の"4.3.3 Web-Based Admin View の初期設定" を参照してください。
CF の状態確認と起動方法は、"PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書"の"4.2 メインCFテーブル"と"4.6 CFの起動と停止"を参照してください。
CLI: hvsetenv
各アプリケーションのAutoStartUp属性の機能は、RMS環境変数 HV_AUTOSTARTUP によって制御されます ("E.3 RMSローカル環境変数"の説明を参照)。このRMS環境変数は、以下のようにhvsetenvコマンドを使って変更できます。
hvsetenv HV_AUTOSTARTUP [0|1]
設定値は以下のとおりです。
0 次回RMS起動時にアプリケーションの自動起動を行わない
1 次回RMS起動時にAutoStartUp 属性に従いアプリケーションの自動起動を行う
値を指定しないと、コマンドはRMS環境変数 HV_AUTOSTARTUPの現在の値を通知します。