複製先のクラスタシステムで、GDSの構成情報をリストアします。
GDSの構成ファイルの物理ディスク名変更
GDSのクラスに登録するディスクの物理ディスク名が複製元と複製先のシステムで異なる場合は、sdxconfig Convertコマンドを使用して、構成ファイル内の物理ディスク名を複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。本設定は、構成ファイルをバックアップしたノードで実行します。
例)構成ファイル/var/tmp/Class1.conf に記述されている物理ディスク c1t4d0 をc1t4d2 に変更する場合
# sdxconfig Convert -e replace -c Class1 -p c1t4d0=c1t4d2 -i /var/tmp/Class1.conf -o /var/tmp/Class1.conf -e update
GDSの除外リストの物理ディスク名変更
除外リストを使用している環境で、除外リストに記載されている物理ディスク名が、複製元と複製先のシステムで異なる場合、除外リストに記載されている複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。すべてのノードで実施してください。
除外リストについては、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
ローカルクラスと共用クラスのオブジェクト構成情報のリストア
構成ファイルをバックアップしたノードで以下のコマンドを実行します。
占有スライスのデータを複製した場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf -e chkps
占有スライスのデータを複製しなかった場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf
注意
sdxconfig Restoreコマンドでリストアした後は、共用クラスもローカルクラスになります。
以下のメッセージが出力された場合は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照して対処してください。
ERROR: device: disk label is not matched with class class
すべてのノードでOSを再起動します。
クラス属性の変更
クラスが共用クラスの場合、リストアしたクラスをローカルクラスから共用クラスに変更します。
手順3.でクラスのオブジェクト構成をリストアしたノードで以下の操作を実施します。
GDSのボリュームを停止します。
# sdxvolume -F -c Class1
クラス属性を共用クラスに変更します。
# sdxattr -C -c Class1 -a type=shared,scope=fuji4:fuji5
RMSで使用するGdsリソースの事前設定
いずれかの1ノードで以下の操作を実施してください。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a Class1
マスタとプロキシの関連付け
PRIMECLUSTER GD Snapshotを使用する場合は、マスタとプロキシの関連付けをします。
参照
設定手順の詳細は、”PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
GDSボリュームの起動
手順5.において停止したGDSのボリュームに、RMSで使用しないGDSの共用クラスのボリューム(GFSで使用しているクラスなど)が含まれる場合は、RMS起動時に自動起動しないため、クラススコープ内の全ノードでsdxvolume -N コマンドによりボリュームを起動します。
例)GFSで使用しているクラス(gfs, gfs01)を起動する場合
クラススコープ内の全ノードで以下のコマンドを実行します。
# sdxvolume -N -c gfs
# sdxvolume -N -c gfs01