PRIMECLUSTERでは、すでに構築されているクラスタシステムをクローニングし、新しいクラスタシステムを構築できます。
クラスタシステムのクローニングは、複製元と複製先が同一のOS間で、以下の環境の場合に可能となります。
複製先 | |||
物理環境 | Oracle VM Server for SPARCのゲストドメイン環境 | ||
複製元 | 物理環境 | ○ | ○ |
Oracle VM Server for SPARCのゲストドメイン環境 | - | ○ |
○: サポート、-: 未サポート
複製先 | ||||
物理環境 | Oracle VM Server for SPARCのゲストドメイン環境 | Oracle Solaris カーネルゾーン環境 | ||
複製元 | 物理環境 | ○ | ○ | ○ |
Oracle VM Server for SPARCのゲストドメイン環境 | - | ○ | - | |
Oracle Solaris カーネルゾーン環境 | - | - | ○ |
○: サポート、-: 未サポート
注意
以下はサポート範囲外です。
2ノード以上のクラスタから1ノードクラスタを構築すること(Disaster Recoveryなどにおいてみられるケース)
1ノードクラスタを構築後、それを複数ノードに複製し、複数ノードクラスタを構築すること
2ノード以上のクラスタノードのうちの1ノードを複数ノードに複製し、複数ノードクラスタを構築すること
GDSで管理するディスクのサイズは、複製元と複製先のシステムで、同じサイズにしてください。
複製先のシステムを起動する際には、事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または、複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないよう注意してください。
クローニングにあたっては、利用するクローニングソフト/クローニング機能(Solaris 10の場合はフラッシュアーカイブ、Solaris 11の場合はUnified Archives)の条件に準拠します。
ここでは、物理環境の2ノード、運用待機構成のクラスタシステムをクローニングする場合を例に、クローニング手順について説明します。
■クローニングによる構築手順
PRIMECLUSTERのクローニングによる構築手順は下記のようになります。
図I.1 クローニングによる構築手順
注意
複製元のシステムでシステムディスクをミラーリングしている場合、フラッシュアーカイブおよびUnified Archivesの機能により、複製先のシステムではシステムディスクミラーリングが自動的に解除されるため、手動で再設定する必要があります。
以降の手順内の実行例では、以下の構成でクラスタシステムを構築している場合として記載しています。
複製元 | 複製先 | |||
---|---|---|---|---|
クラスタ名 | PRIMECLUSTER1 | PRIMECLUSTER2 | ||
CFノード名 | fuji2 | fuji3 | fuji4 | fuji5 |
CIP/SysNode名 | fuji2RMS | fuji3RMS | fuji4RMS | fuji5RMS |
管理LANのIPアドレス | 10.20.30.100 | 10.20.30.101 | 10.20.30.102 | 10.20.30.103 |
クラスタインタコネクトのIPアドレス | 192.168.0.1 | 192.168.0.2 | 192.168.0.3 | 192.168.0.4 |
GLSの物理IPアドレス/ホスト名 | 10.34.214.181/primecl01 | 10.34.214.182/primecl02 | 10.34.214.191/primecl03 | 10.34.214.192/primecl04 |
GLSの仮想IPアドレス/ホスト名 | 10.34.214.185/takeoverIP | 10.34.214.195/takeoverIP2 |
GLS: Global Link Services