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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

I.3.1 シングルユーザモードでの設定

以下の手順は複製先のすべてのノードで実施してください。

  1. シングルユーザモードで起動します。

    注意

    複製元のサーバでGFS共用ファイルシステムを使用している場合、シングルユーザモードに移行する前に、以下のメッセージが/var/adm/messagesファイルに出力されているかを確認してください。

    WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist

    メッセージが出力されている場合は、システムの起動が保留されているため、shutdown(1M)でシングルユーザモードに移行できません。この場合、OBPモードに強制停止した後にシングルユーザモードに移行してください。

  2. ホスト名の追加または変更

    複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hostsにホスト名を追加または、変更します。

  3. Web-Based Admin View のプライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバ、httpip、mip の変更

    1. プライマリ管理サーバおよびセカンダリ管理サーバの、IPアドレスまたはホスト名を設定します。

      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレスまたはホスト名>
      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレスまたはホスト名>
    2. httpip を設定します。

      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <クライアント向けに使用するIPアドレスまたはホスト名>
    3. mip を設定します。

      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <自ホストを識別するためのIPアドレスまたはホスト名>
  4. CFノード名、CIP/Sysnode名、クラスタ名、インタコネクトのデバイス名を変更

    注意

    クラスタ名、CFノード名の命名規則については“5.1.1 CF、CIPの設定”を参考にしてください。

    1. /etc/cip.cf に記載している CFノード名、CIP/Sysnode名のうち、CFノード名となっている文字列を変更します。

      [変更前]
      fuji2       fuji2RMS:netmask:255.255.255.0
      fuji3       fuji3RMS:netmask:255.255.255.0
      [変更後]
      fuji4       fuji4RMS:netmask:255.255.255.0
      fuji5       fuji5RMS:netmask:255.255.255.0
    2. 複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hosts に記載しているCIP/Sysnode名のうち、CFノード名となっている文字列を修正します。

      [複製元]
      192.168.0.1     fuji2RMS
      192.168.0.2     fuji3RMS
      [変更後]
      192.168.0.3     fuji4RMS
      192.168.0.4     fuji5RMS
    3. /etc/default/clusterに記載しているCFノード名、クラスタ名、インタコネクトのデバイス名を変更します。

      [変更前]
      nodename fuji2
      clustername PRIMECLUSTER1
      device /dev/hme2
      device /dev/hme3
      [変更後]
      nodename fuji4
      clustername PRIMECLUSTER2
      device /dev/vnet2
      device /dev/vnet3
  5. デバイスファイルへのシンボリックリンクの復元
    Solaris11以降の場合、クローニングにより失われたデバイスファイルへのシンボリックリンクを復元します。

    # /opt/SMAW/SMAWcf/bin/cfrecoverdev
  6. SFの設定解除

    /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルを削除します。

    # rm /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg
  7. クラスタリソース管理機構のファイルを削除

    /etc/opt/FJSVcluster/FJSVcldbm/config/shmno ファイルが存在する場合、ファイルを削除してください。

    # rm /etc/opt/FJSVcluster/FJSVcldbm/config/shmno
  8. クラスタリソース管理機構のノード名変更

    注意

    本手順はクラスタリソース管理機構を設定していない場合は不要です。

    以下のコマンドを実施し、クラスタリソース管理機構のノード名を変更します。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clchgnodename
  9. GFSの管理パーティションの情報を削除

    注意

    本手順はGFS共用ファイルシステムを使用していない場合は不要です。

    GFS共用ファイルシステムの管理パーティションの情報を削除します。すべてのノードで以下の操作を実施してください。

    # rm /var/opt/FJSVgfs/sfcfsrm.conf
  10. GDSの設定変更

    GDSのローカルクラスと共用クラスの定義を削除します。すべてのノードで以下の操作を実施してください。

    1. /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d/class.dbファイルからクラス名の設定を削除します。

      ~
      Class1          ←クラス名の行をすべて削除
      ~
    2. /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.dディレクトリ配下のクラス名のファイルをすべて削除します。

      # cd /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d
      # rm Class1
    3. sfdsk.confファイルの修正

      カーネルゾーン以外の環境からカーネルゾーンにクローニングした場合、/kernel/drv/sfdsk.confファイルに SDX_KZONE_SUPPORT=on という行を追加します。

      カーネルゾーンからカーネルゾーン以外の環境にクローニングした場合、/kernel/drv/sfdsk.confファイルから SDX_KZONE_SUPPORT=on という行を削除します。

    4. devname.dbファイルを削除します。

      # cd /etc/opt/FJSVsdx/dev
      # rm -f devname.db
  11. GLSの設定変更の事前準備

    GLSを使用している場合は、以下の作業を行ってください。

    1. 複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hosts ファイルを修正します。

      [複製元]
      10.34.214.185 takeoverIP # 仮想IP
      10.34.214.181 primecl01  # primecl01の物理IP
      10.34.214.182 primecl02  # primecl02の物理IP
      10.34.214.188 swhub1     # primary監視先HUBのIP
      10.34.214.189 swhub2     # secondary監視先HUBのIP
      [変更後]
      10.34.214.195 takeoverIP2 # 仮想IP
      10.34.214.191 primecl03   # primecl03の物理IP
      10.34.214.192 primecl04   # primecl04の物理IP
      10.34.214.188 swhub1      # primary監視先HUBのIP
      10.34.214.189 swhub2      # secondary監視先HUBのIP
    2. 複製元のシステムとのIPアドレス重複が発生しないよう隔離します。

      事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または、複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないようにします。

  12. RMSの自動起動抑止

    RMSの自動起動を抑止します。

    現在のRMSの自動機能の設定を確認し、設定に応じて以下を実施します。

    # hvsetenv HV_RCSTART
    1 ←この値を確認します
    • "0"が設定されている場合、RMSの自動起動が抑止されているので、手順13.へ進みます。

    • "1"が設定されている場合、以下を実施し、RMSの自動起動を抑止します。

      # hvsetenv HV_RCSTART 0
      # hvsetenv HV_RCSTART
      0    ←「0」が出力されることを確認します
  13. 上記の手順を複製先のすべてのノードで実施完了後にすべてのノードをマルチユーザモードで起動します。