ここでは、複製元のサーバでGFS共用ファイルシステムを使用している場合に、クローニングを実施する前に行う作業について説明します。
複製元のサーバで、GFS共用ファイルシステムの管理パーティションの情報をバックアップします。
運用中のいずれかのノードで以下のコマンドを実施してください。
# sfcgetconf _backup_file_
上記の例では、sfcgetconf(1M)はカレントディレクトリに _backup_file_ という名称のシェルスクリプトを生成します。
注意
本手順は、共用ディスク上のデータを複製する場合に実施してください。
1.で取得した _backup_file_ ファイルを編集します。
_backup_file_ファイル内のsfcadmコマンドの実行手順の行に記載されているノード名を、複製先のサーバのノード名に変更してください。
例:複写元のサーバのノード名(GFSを共用するノードのホスト名)がhost2, host3、複製先のサーバのノード名がhost4, host5 の場合
#!/bin/sh # This file is made by: # sfcgetconf _backup_file_ # Thu May 26 09:23:04 2014 #---- fsid : 1 ---- # MDS primary (port) : host2 (sfcfs-1) # MDS secondory (port) : host3 (sfcfs-1) # MDS other : # AC : host2, host3 # options : # device : /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 sfcadm -m host2,host3 -g host2,host3 -p sfcfs-1,sfcfs-1 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 ・・・
#!/bin/sh # This file is made by: # sfcgetconf _backup_file_ # Thu May 26 09:23:04 2014 #---- fsid : 1 ---- # MDS primary (port) : host4 (sfcfs-1) # MDS secondory (port) : host5 (sfcfs-1) # MDS other : # AC : host4, host5 # options : # device : /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 sfcadm -m host4,host5 -g host4,host5 -p sfcfs-1,sfcfs-1 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 ・・・
注意
ファイルシステムが複数存在する場合、sfcadm コマンドの実行手順の行が複数あります。すべての行のノード名を変更してください。
sfcfrmdデーモンの起動方法の設定を確認します。
# sfcsetup -m
wait_bg
出力された値をメモしてください。
この値は、複製先のサーバでGFSの構成情報をリストアする際に使用します。