基本的な運用手順は“第7章 運用”に従いますが、一部特別な手順が必要なものや、特別な配慮が必要なものがあります。本項ではそのような特別な手順、配慮について説明します。
ノングローバルゾーンの起動、停止
グローバルゾーンのPRIMECLUSTERでクラスタアプリケーションを起動または停止すると、ノングローバルゾーンとその上で動作するアプリケーションが起動または停止します。起動または停止手順は通常のPRIMECLUSTERの運用操作と変わりません。詳細は“7.2 PRIMECLUSTERシステムの運用操作”を参照してください。
クラスタアプリケーションの停止を行うと、ウォームスタンバイの場合、ノングローバルゾーンは起動したまま、RMSが停止します。コールドスタンバイの場合、ノングローバルゾーンは全ノードでdetachされた状態となります。
留意事項
システム運用中、ノングローバルゾーン上のRMSやクラスタアプリケーションは、グローバルゾーンから監視・制御されます。このため、本書に沿った使用法以外で、ノングローバルゾーン上のPRIMECLUSTER の操作を実行しないでください。
ノングローバルゾーンの保守の際はグローバルゾーンのメンテナンスモードを使用してください(詳細は“16.5 保守”を参照ください)。
ノングローバルゾーンの追加など、グローバルゾーンのクラスタアプリケーションの追加や構成変更を行なう場合、RMSとすべてのノングローバルゾーンを停止してください。
ノングローバルゾーンイメージを共有している場合
ソフトウェア、パラメータ・ファイル等はノングローバルゾーンのルートファイルシステム用ボリュームに格納されるため、運用系と待機系で共有されます。このため、これらのファイルが壊れた場合にフェイルオーバが失敗することがあります。
ノングローバルゾーンにおいて各種ログはノングローバルゾーンのルートファイルシステム用ボリュームに格納されるため、運用系と待機系で同じログファイルへ出力されます。