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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.5
FUJITSU Software

6.3.2 GDSの構成設定

GDSの設定は以下のとおりです。

設定は順不同ですので、どちらから行っても構いません。

注意

すでにクラスが作成されている 1つ以上のシングルノードをクラスタシステムに移行する場合、GDSの設定が必要になります。
設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

6.3.2.1 ZFSブート環境のシステムディスクのミラー設定

ZFSブート環境でシステムディスクをミラーリングする場合は、以下のいずれかの設定を行います。

設定の詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

各項目に設定する値は、PRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GDSシステムディスクミラー) ”に対応します。

6.3.2.2 UFSブート環境のシステムディスクのミラー設定

UFSブート環境でシステムディスクをミラーリングする場合は、以下の設定を行います。

各項目に設定する値は、PRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GDSシステムディスクミラー)”に対応します。なお、操作手順の中ではPRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GDSシステムディスクミラー) ”をデザインシートと略します。

参照

設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

◆操作手順

  1. Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。

    GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)が表示されます。

  2. システムディスクのミラー設定を行うノードをGDS構成ツリーから選択し、[設定]-[システムディスク設定]メニューを選択します。
    選択したノードのミラー対象ディスク一覧が表示されます。

    システムディスク(デザインシートの「物理ディスク名」)を選択し、<次へ>をクリックします。

  3. ルートクラスのクラス名を設定します。

    ルートクラスのクラス名(デザインシートの「クラス名」)を入力し、<次へ>をクリックします。

    注意

    各クラスタノードでルートクラスのクラス名が重ならないように指定してください。

  4. グループ構成ディスクを選択します。

    「グループ名」(デザインシートの「グループ名」)を入力後、「物理ディスク一覧」からシステムディスクの「ミラー対象ディスク」(デザインシートの「ミラーディスク名」)を選択し、<追加>をクリックします。

    「グループ構成ディスク」に選択した「ミラー対象ディスク」が表示されていることを確認し、<次へ>をクリックします。

  5. 物理ディスク一覧からスペアディスク(デザインシートの「スペアディスク」)を選択し、<追加>をクリックします。

    選択したスペアディスクが「スペアディスク」に登録されていることを確認後、<次へ>をクリックします。
    スペアディスクの設定が不要な場合は、手順6.へ進みます。

  6. システムディスク構成を確認します。

    物理ディスク名とミラーディスク名を確認し、<作成>をクリックします。

    システムディスクの作成完了後、以下の画面が表示されます。
    内容を確認後、<確認>をクリックします。

    同様に、primecl02のシステムディスクのミラー設定を行います。

    全ノードで設定完了後、全ノードを再起動してください。

6.3.2.3 共用ディスクの設定

共用ディスクの設定は以下の手順で行います。

■ボリュームの設定

ボリュームには以下の4種類があります。

  1. シングルボリューム

  2. ミラーボリューム

  3. ストライプボリューム

  4. コンカチネーショングループに作成されるボリューム

ここでは、シングルボリューム(a)の場合とその他のボリューム(b,c,d)の場合とに分けて、ボリュームの設定方法を説明します。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

各項目に設定する値は、PRIMECLUSTER デザインシートの“セットアップ (GDSローカルクラス)”、“セットアップ (GDS共用クラス)”に対応します。

注意

GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)からディスククラスの追加・削除・名前の変更を行う場合は、Cluster Admin画面を閉じてから操作を行ってください。

◆シングルボリュームの設定

シングルボリュームを使用しない場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. メイン画面の起動

    Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。

  2. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。クラス属性定義画面で以下の設定と確認を行います。

    1. 「クラス名」を変更したい場合は変更します。

    2. 「タイプ」が「shared」であることを確認します。

    3. 「スコープ」にクラスにアクセスするノードのみが表示されていることを確認します。

      クラスタアプリケーションで使用するクラスの場合、クラスタアプリケーションが動作するノードのみが表示されていることを確認します。

      「スコープ」の表示がクラスにアクセスするノードと一致しない場合は、<スコープ変更>をクリックし、クラスにアクセスするノードのみを選択してください。

    参照

    スコープの変更方法については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“クラスタシステムのクラス構成”を参照してください。

    設定が完了したら、<完了>をクリックします。

  3. ディスクタイプ属性の設定

    メイン画面のディスク情報フィールドから、手順1.で登録したディスクを選択し、メニューバーの[操作]-[属性変更]を選択します。

    「ディスクタイプ」を[single]に設定し、<完了>をクリックします。

  4. ボリュームの作成

    [設定]-[ボリューム構成設定]を選択し、「グループ/ディスク一覧」から、手順1.で登録したディスクを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

◆その他のボリュームの設定

シングルボリュームのみを使用する場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。クラス属性定義画面で以下の設定と確認を行います。

    1. 「クラス名」を変更したい場合は変更します。

    2. 「タイプ」が「shared」であることを確認します。

    3. 「スコープ」にクラスにアクセスするノードのみが表示されていることを確認します。

      クラスタアプリケーションで使用するクラスの場合、クラスタアプリケーションが動作するノードのみが表示されていることを確認します。

      「スコープ」の表示がクラスにアクセスするノードと一致しない場合は、<スコープ変更>をクリックし、クラスにアクセスするノードのみを選択してください。

    参照

    スコープの変更方法については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“クラスタシステムのクラス構成”を参照してください。

    設定が完了したら、<完了>をクリックします。

  2. ディスクグループの構成設定

    [グループ構成設定]タブをクリックします。

    上記の画面で、グループに追加するディスクを「クラス構成ディスク/グループ」一覧から選択後、<追加>をクリックします。

    グループ属性定義画面で「グループ名」、「タイプ」、「ストライプ幅」を入力し、<完了>をクリックします。

  3. ボリュームの作成

    [ボリューム構成設定]タブをクリックし、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で作成したグループを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

  4. 構成を確認

    ディスク構成は、以下のように表示されます。

■ファイルシステムの設定

作成したボリュームに対してファイルシステムを作成します。

クラス名がClass1、ボリューム名がVolume1、ファイルシステムタイプがufsの場合

# newfs /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1

参照

  • ファイルシステムの作成方法については、ファイルシステムのマニュアルを参照してください。

  • ZFSを使用する場合は、“6.4 ファイルシステムの初期設定”に従って、ファイルシステムの設定を行います。