シングルノードクラスタ運用の運用形態を以下に示します。
◆特徴
1ノードから構成されるクラスタシステムにおける運用形態です。
[利点]
1ノード構成で、そのノード上の業務の監視・制御を行うことができます。
AUTORECOVER属性を設定したリソースに故障が発生した場合、自動的に再起動して復旧を試みることで、可用性を向上させることができます。
クラスタアプリケーションの作成、テストを行うための開発環境としても利用できます。
[留意事項]
ハードウェア故障が発生した場合、切替え先のハードウェアがないため、業務停止となります。ハードウェア故障が発生した際に切替えが必要な場合は、2ノード以上の構成にしてください。
複数のクラスタシステムが混在している仮想マシン機能を使用した環境では、以下の図のように、生存優先度の高いノードにシングルノードクラスタを構築してください。
図2.28 シングルノードクラスタの構築例
仮想マシン機能を使用した環境で、以下の条件に該当すると、シングルノードクラスタのゲストドメインは運用停止となります。(下図参照)
複数のクラスタシステムが混在している、かつ、
シングルノードクラスタのノードの生存優先度が低い、かつ、
(ノード間通信ができなくなった等の理由によって)ノードが強制停止された場合
図2.29 クラスタインタコネクト異常時の動作
◆フェイルオーバイメージ
シングルノードクラスタ運用ではフェイルオーバすることはありません。
注意
PRIMECLUSTERで使用する、クラスタインタコネクト用のネットワークインタフェースカードは、シングルノードクラスタ運用時も1枚は必要です。