スケーラブル運用の運用形態を以下に示します。
■スケーラブル
◆特徴
複数のノードで連携して、クラスタアプリケーションの運用を行う運用形態です。並列データベースやロードシェア/ロードバランスを利用した並列実行業務に適しています。
[利点]
ノード増設によるクラスタアプリケーションの処理能力向上が図れます。
一部のクラスタアプリケーションが停止しても縮退運用できます。
[欠点]
一部のクラスタアプリケーションが停止した場合は縮退運用となるため、クラスタアプリケーションの処理能力は保証されません。
◆フェイルオーバイメージ
注意
スケーラブルは、一部のPRIMECLUSTER関連製品との組合せで利用可能です。対象製品については、“付録A PRIMECLUSTER対応製品”を参照してください。
■高可用スケーラブル
◆特徴
スケーラブルを構成する各クラスタアプリケーションをスタンバイ運用にした運用形態です。スケーラブルを構成するスタンバイ運用は、1:1運用待機、N:1運用待機、移動待機などと組み合わせることができます。拡張性と可用性を必要とする並列データベースやロードシェア/ロードバランスを利用した並列実行業務に適しています。
[利点]
スケーラブルを構成する1つのクラスタアプリケーションがフェイルオーバしても、冗長構成によりクラスタアプリケーション全体の処理能力が維持できます。
ノード増設によるクラスタアプリケーションの処理能力向上が図れます。
一部のクラスタアプリケーションが停止しても縮退運用できます。
[欠点]
冗長構成になっているため、通常時のノードを効率よく使うことができません。
◆フェイルオーバイメージ
以下にスケーラブル運用の構成として1:1運用待機を2つ組み合せた場合のフェイルオーバイメージを示します。
注意
高可用スケーラブルは、一部のPRIMECLUSTER関連製品との組合せで利用可能です。対象製品については、“付録A PRIMECLUSTER対応製品”を参照してください。