PRIMECLUSTER は、SPARC M10、M12のXSCF と連携することで、以下の機能を実現しています。
ノードの非同期監視
ノードダウンを即時に検出する
異常ノード強制停止
ハートビート断を検出し、異常と判断したノードを強制停止する
非同期監視と異常ノード強制停止は、XSCF-LAN#0 と#1 を使用することで、XSCF への通信経路を二重化しています。
XSCF-LAN#0:管理LAN
XSCF-LAN#1:非同期監視サブLAN
非同期監視サブLAN は、非同期監視と異常ノード強制停止のパスを二重化させるためのLAN で、管理LAN とは異なるサブネットで接続します。
非同期監視サブLAN を用意することにより、管理LAN に異常が発生した場合でも非同期監視と異常ノード強制停止が可能になります。
このため、クラスタ構成では非同期監視サブLAN を接続することを推奨します。
システム要件などにより、XSCF-LAN#1 を非同期監視サブLAN 以外の用途で利用する場合、以下の点に注意して、非同期監視サブLAN を利用しない構成を構築してください。
本構成ではXSCF への通信経路が冗長化されません。本構成において管理LAN に異常が発生した場合、XSCFへの接続ができなくなるため、非同期監視と異常ノード強制停止が行えなくなります。
この状態でノード異常(ノードのパニックやハートビード断など)が発生すると、業務切替えができなくなります。運用中に以下のいずれかのメッセージが表示された場合、原因を確認してください。XSCF の故障、またはXSCF の経路故障が発生していた場合は速やかに交換してください。
SA SA_xscfsnmpg0p.so to test host <nodename> failed
SA SA_xscfsnmpg1p.so to test host <nodename> failed
SA SA_xscfsnmpg0r.so to test host <nodename> failed
SA SA_xscfsnmpg1r.so to test host <nodename> failed
SA SA_xscfsnmp0r.so to test host <nodename> failed
SA SA_xscfsnmp1r.so to test host <nodename> failed
図2.22 物理環境のクラスタ構成例1(管理LAN と非同期監視サブLAN を利用した推奨構成)
図2.23 物理環境のクラスタ構成例2(非同期監視サブLAN を利用しない構成)
図2.24 ゲストドメインクラスタ構成例1(管理LAN と非同期監視サブLAN を利用した推奨構成)
図2.25 ゲストドメインのクラスタ構成例2(非同期監視サブLAN を利用しない構成)