ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.2.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

A.3 inithost/initial_hosts

■概要

  inithost/initial_hostsファイルは、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリのホスト情報を定義するファイルです(ネーミングサービス、インタフェースリポジトリは、CORBAアプリケーション連携を行う場合に必要となる、アプリケーションの所在、インタフェース情報が登録されているサービスです)。

  inithost/initial_hostsには、サービスが存在するホスト名(またはIPアドレス)とCORBAサービスのポート番号(デフォルト8002)を指定します。ホスト名・ポート番号は最大16組まで指定できます。
  サービスの問い合わせは定義順に行われ、参照するサービスが存在しない場合は次行に定義されているホストに問い合わせを行います。ただしCORBAサービス起動時に名前解決に失敗したホストに対する問い合わせは、名前解決に成功した全てのホストへの問い合わせに失敗した後に行われます。
  なお、ネーミングサービス・インタフェースリポジトリをローカルホスト上で動作させる場合は、ホスト名・ポート番号の設定は必要ありません。


■ファイル名

C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost  (インストールパスはデフォルト)

Solarisサーバ:
    /etc/opt/FSUNod/initial_hosts  (インストールパスはデフォルト)
Windows(R)クライアント:
    C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost  (インストールパスはデフォルト)

Linuxサーバ:
    /etc/opt/FJSVod/initial_hosts  (インストールパスはデフォルト)
Windows(R)クライアント:
    C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost  (インストールパスはデフォルト)


■ファイル内情報

  inithost/initial_hostsファイルは、以下の形式で値を設定します。


◆形式:

  ホスト名 ポート番号

  半角のシャープ(#)を行の先頭に指定した場合は、その行はコメントとして扱われます。また、空行は解析時に無視されます。
  # コメント


◆記述例:

  # comment
    hostname 8002


◆パラメタ:

  設定値を変更することのできるパラメタを下表に示します。

パラメタ名

初期値

意味

ホスト名

なし

ネーミングサービス、またはインタフェースリポジトリサービスが動作しているホスト名(またはIPアドレス)を指定します。ホスト名の長さとして、64バイトまで指定できます。 (注1)(注2)

ポート番号

なし

上記サービスが動作しているホストで定義されているCORBAサービスのポート番号を指定します。

1)
  サーバ側のイニシャルサービスやネーミングサービスに登録されているオブジェクトリファレンスに設定されているホスト名に対して名前解決(IPアドレスへの変換)が可能である必要があります。登録されているオブジェクトリファレンスの情報を参照する場合は、サーバ側でOD_or_admコマンド(-lオプション)及びodlistnsコマンド(-lオプション)を実行してください。
  なお、自ホスト側/サーバ側(サービスが動作しているホスト)のホスト名定義と統一させて指定する必要があります。

[自ホスト側]
  Windows(R)システムフォルダ\system32\drivers\etc配下のlmhostsまたはhosts

[自ホスト側]
  /etc/hostsまたはNIS+など

[サーバ側]
  サーバ側のホスト名定義

注2)
  ホスト名に自ホストのホスト名やIPアドレスは指定しないでください。自ホスト名を指定した場合、サービスの問い合わせがループする場合があります。




  ホスト名・ポート番号の設定は、odsethostコマンドでも行うことができます。