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Interstage Application Server V12.2.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

Enterprise Edition3.2.3 共有メモリ量の見積もり方法

  共有メモリ量は、以下の見積もり式を参考に必要な共有メモリ量を求め、その共有メモリ量をメガバイト単位に切り上げた値で見積もってください。

  変更方法の詳細については、“■システムパラメタについて”を参照してください。

共有メモリ量の見積もり(単位:バイト)

  1. 性能監視ツールの性能監視対象とする全オブジェクト(アプリケーション)に対して、オブジェクト(アプリケーション)ごとに必要な共有メモリ量を、以下の方法で求めてください。

    1. 各オブジェクト(アプリケーション)に定義されているプロセス多重度を確認してください。

    2. 各オブジェクト(アプリケーション)に定義されているスレッド多重度を確認してください。

    3. 各オブジェクト(アプリケーション)に登録されているオペレーション数を確認してください。
      オペレーション数はCORBAアプリケーションおよびトランザクションアプリケーションの場合、IDL定義ファイルから求めてください。EJBアプリケーションの場合、remoteインターフェースとHomeインターフェースのソースを確認し、publicであるメソッドの数を数えて、これに、継承されるインターフェースを加算して求めてください。

    4. 以下の計算で、オブジェクト(アプリケーション)ごとに必要な共有メモリ量を求めてください。

      • オペレーション数の平均3以下の場合

        (プロセス多重度 × スレッド多重度 × 1536) + 400

        4600 × プロセス多重度 × スレッド多重度+ 276288

      • オペレーション数の平均3よりも多い場合

        (オペレーション数 × プロセス多重度 × スレッド多重度 × 546) + 400

        (4600 × プロセス多重度 × スレッド多重度 × オペレーション数 ÷ 3) + 276288

  2. 以下の計算で、必要な共有メモリ量を求めてください。

    オブジェクトごとに必要な共有メモリ量の合計 + 261188

  3. 共有メモリ量を、以下の計算で求めてください。

    必要な共有メモリ量 ÷ 1048576

    なお、上記の計算で端数(小数点以下)が発生した場合は、切り上げてください。

注意

  インターバル時間内に性能監視対象のオブジェクトを再起動する場合には、a.~d.で求めた「オブジェクトごとに必要な共有メモリ量の合計」について、再起動回数分、あらかじめ積算してください。