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NetCOBOL V12.2 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.3.2 手続きを編集する

手続きは、以下のように記述します。

フォームが最初に開かれたときの手続き

最初に、フォームの背景色の初期値として赤を選択します。

MainForm-Opened
    ENVIRONMENT     DIVISION.
    DATA            DIVISION.
    WORKING-STORAGE SECTION.
    PROCEDURE       DIVISION.
   *    ActiveXコントロールで選択されている色の初期値を設定します。
        INVOKE SelectColorControl1 "SelectColor" USING POW-COLOR-RED

ポイント

SelectColorメソッドは、「9.2 ActiveXコントロールを作成する」で、ActiveXコントロールを作成したときに定義したカスタムメソッドです。

このように、カスタムメソッドやカスタムプロパティは、ActiveXコントロールを利用する側(コンテナ側)の手続き中で利用することができます。

また、カスタムメソッドやカスタムプロパティに加え、フォームの以下のメソッドおよびプロパティを利用できます。

  • Activateメソッド

  • Deactivateメソッド

  • DoModalメソッド

  • Enabledプロパティ

メソッドの使用方法については、後述の「9.3.4 ボタンがクリックされたときの手続きを記述する」を参照してください。

また、メソッドとプロパティの詳細については、『リファレンス』を参照してください。

色の選択肢が変更されたときの手続き

ActiveXコントロールの色の選択肢が変更された場合、ActiveXコントロールのOnSelectイベントが発生します。その場合、選択肢に合わせてフォームの背景色を変更します。

SelectColorControl1-OnSelect
    ENVIRONMENT     DIVISION.
    DATA            DIVISION.
    WORKING-STORAGE SECTION.
    LINKAGE         SECTION.
    01  POW-COLOR   PIC S9(9) COMP-5.
    PROCEDURE       DIVISION USING POW-COLOR.
   *    ActiveXでの選択肢が変更されたらフォームの背景色を変更します。
        MOVE POW-COLOR TO "BackColor" OF POW-SELF

ボタンがクリックされたときの手続き

[赤に戻す]ボタンがクリックされた場合、ActiveXコントロール上の選択肢を赤に変更し、フォームの背景色を赤に戻します。

CmCommand1-Click
    ENVIRONMENT     DIVISION.
    DATA            DIVISION.
    WORKING-STORAGE SECTION.
    LINKAGE         SECTION.
    PROCEDURE       DIVISION.
   *    ActiveXのメソッドを呼び出して、選択されている色を赤に戻します。
        INVOKE SelectColorControl1 "SelectColor" USING POW-COLOR-RED

ここで、モジュールをビルドし、作成したアプリケーションを実行してみてください。配置したActiveXコントロールは、フォーム上にそのまま表示され、オプションボタンの選択により、フォームの背景色を変更できます。