プロパティの値は、MOVE、ADD、SUBTRACTおよびCOMPUTE文の4つの文を使用して設定(変更)できます。各文の記述形式を次に示します。
別のデータまたはプロパティから、プロパティへ値を転記して、取り出すときに使用します。
MOVE 送り出し側項目 TO プロパティ
送り出し側項目は、定数、一意名またはプロパティでなければなりません。
受け取り側項目を複数指定する場合には、すべての項目がプロパティでなければなりません。
CORRESPONDINGを指定することはできません。
その他の規則については『COBOL 文法書』を参照してください。
スタティックテキストコントロール(Static1)のフォントのサイズを設定する場合、以下のように記述します
DATA DIVISION. WORKING-STORAGE SECTION. PROCEDURE DIVISION. ・ MOVE 16 TO "Size" OF "Font" OF Static1.
数値をもつプロパティの値に、別のデータの値を加算するときに使用します。
ADD {定数 | 一意名} TO プロパティ [END-ADD]
TOの前に、作用対象を複数記述することはできません。
TOの後に、作用対象を複数記述することはできません。
ON SIZE ERRORおよびNOT ON SIZE ERRORを指定することはできません。
GIVINGを指定することはできません。
CORRESPONDINGを指定することはできません。
その他の規則については『COBOL 文法書』を参照してください。
スタティックテキストコントロール(Static1)に表示されている文字列のフォントの大きさを、2だけ大きくする場合、以下のように記述します。
DATA DIVISION. WORKING-STORAGE SECTION. PROCEDURE DIVISION. ・ ADD 2 TO "Size" OF "Font" OF Static1.
数値をもつプロパティの値から、別のデータの値を減算するときに使用します。
SUBTRACT 一意名 FROM プロパティ [END-SUBTRACT]
FROMの前に、作用対象を複数記述することはできません。
ON SIZE ERRORおよびNOT ON SIZE ERRORを指定することはできません。
GIVINGを指定することはできません。
CORRESPONDINGを指定することはできません。
その他の規則については『COBOL 文法書』を参照してください。
スタティックテキストコントロール(Static1)に表示されている文字列のフォントの大きさを、2だけ小さくする場合、以下のように記述します。
DATA DIVISION. WORKING-STORAGE SECTION. PROCEDURE DIVISION. ・ ADD 2 TO "Size" OF "Font" OF Static1.
数値をもつプロパティに、演算結果を設定するときに使用します。
COMPUTE プロパティ = 算術式-1
算術式-1の中にもプロパティを書くことができます。
受け取り側項目は1つのプロパティでなければなりません。
その他の規則については『COBOL 文法書』を参照してください。
スタティックテキストコントロール(Static1)のフォントのサイズを、コマンドボタンコントロール(Command1)のフォントのサイズより2だけ小さくする場合、以下のように記述します。
DATA DIVISION. WORKING-STORAGE SECTION. PROCEDURE DIVISION. ・ COMPUTE "Size" OF "Font" OF Static1 = "Size" OF "Font" OF Command1 - 2.