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NetCOBOL V12.2 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.5.1 ビルドとは

実行可能プログラムは、モジュールを単位として作成されます。モジュールに含まれるフォームの更新状態を自動的に判定し、必要な箇所だけ翻訳、リンクすることをビルドと呼びます。

たとえば、イベント手続きを更新した場合は、翻訳とリンクが実行されますが、フォームやコントロールのプロパティだけを更新した場合は、リンクだけが実行されます。

また、更新状態にかかわらず、モジュールのすべての構成要素を翻訳、リンクすることをリビルドと呼びます。リビルドは、モジュール内で使用しているファイル更新日時と、実行可能プログラムの作成日時を比較しただけでは、更新状態の判定が不十分になってしまうような場合に利用します。

たとえば、以下のような場合、正しくビルドできないので、リビルドする必要があります。

  1. アプリケーションで利用するためのビットマップファイルを用意します。

  2. ビットマップファイルを別のフォルダにバックアップしておきます。

  3. ビットマップファイルを更新します。

  4. ビットマップファイルをモジュールに追加します。

  5. フォームにイメージコントロールを配置し、追加したビットマップファイルをイメージとして採用します。

  6. ビルドして実行可能プログラムを作成します。

  7. バックアップしてあったビットマップファイルを元のフォルダに戻します。

  8. 再度、ビルドします。
    →ビットマップファイルの最終更新日時が古いのでビルドされません。

ビルドでは、実行可能プログラムの作成日時とモジュールに含まれるビットマップファイルの更新日時を比較して翻訳やリンクの判定をします。しかし、翻訳やリンクの対象となるのは、実行可能プログラムの作成日時以降に更新されたファイルや手続きだけであるため、ビルドだけではビットマップファイルを以前のものに戻したことが反映されません。

このような場合には、リビルドが必要になります。