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NetCOBOL V12.2.0 リリース情報
FUJITSU Software

3.1 NetCOBOL開発環境

ここに記載する情報は、以下の製品に適用されます。

表3.1 NetCOBOL開発環境のプログラム修正一覧

項番

V/L(注)

P番号

現象

1

V10.0.0

V12.0.0

PH08505

以下の[条件1]または[条件2]のどちらかを満たす場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが異常終了する場合があります。

このとき、特定のメッセージは出力されません。

[条件1]

  1. 以下の順序でREPLACE文を記述している。

    1. 書き方1のREPLACE文

    2. 書き方2のREPLACE文(REPLACE OFF)

    3. 書き方1のREPLACE文

    かつ、

  2. c.のREPLACE文の行に、別の文または注記を記述している場合。

    [例]

      REPLACE ==XXX== BY ==AAA==.
        :
      REPLACE OFF.
        :
      REPLACE ==XXX== BY ==BBB==. *> 注記
        :

[条件2]

  1. 以下の順序でCOPY文およびREPLACE文を記述している。

    1. REPLACING指定またはDISJOINING/JOINING指定のあるCOPY文

    2. 書き方1のREPLACE文

    かつ、

  2. b.のREPLACE文の行に、別の文または注記を記述している場合。

    [例]

      COPY TEXT1 REPLACING ==XXX== BY ==AAA==.
        :
      REPLACE ==XXX== BY ==BBB==. *> 注記
        :

2

V10.0.0

V12.0.0

PH13322

以下の条件の場合、NetCOBOL Studioのデバッグ時に設定したブレークポイントに中断しません。

  1. プログラム名(*1)またはメソッド名(*2)が以下の場合、または

         *
         &
         #

    プログラム名(*1)またはメソッド名(*2)が以下の文字を含んでいる場合。かつ、

         .
         :
         '
         "
         (
         )
         ,
         ;
         空白
         タブ
         /* */
  2. NetCOBOL Studioを使って1.のプログラムまたはメソッドにブレークポイントを設定している。かつ、

  3. NetCOBOL Studioを使ってデバッグを開始した場合。


*1:プログラム定数またはAS指定による定数によって指定したプログラム名

*2:AS指定による定数によって指定したメソッド名

3

V10.0.0

V12.0.0

PH13959

以下の[条件1]または[条件2]のどちらかを満たす場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが無限ループをして翻訳が完了しないことがあります(*1)。

*1:無限ループが発生しない場合、翻訳処理の結果は正しいです。

[条件1]

  1. IF文の入れ子の階層(*1)が180以上(*2)ある。かつ、

  2. 1.の180番目以降のIF文にCOBOLの文を記述している場合。

[条件2]

  1. そとPERFORM文と節と段落が合わせて274以上(*2)ある。かつ、

  2. 1.の274番目以降の節または段落にCOBOLの文を記述している場合。

*1:IF文の入れ子の例。この例では入れ子の階層は2です。

      IF ~                   ---------+
        IF ~                 --+      |
          ~                    |      |
          <COBOL 文>          階層2   階層1
          ~                    |      |
        END-IF                --+      |
      END-IF                 ----------+
*2:翻訳時のメモリの状態に依存するため、条件に一致しても無限ループしないことがあります。

4

V10.0.0

V12.0.0

PH13960

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、コンパイラが以下のメッセージを出力して異常終了する場合があります。

JMN0102I-U 翻訳処理が続行不可能となりました.他の診断メッセージが表示されている場合は,それらを修正して,再度翻訳してみて下さい.(区名=JMN440,モジュール名=SC40ALAR,詳細コード=4008,行情報=nnnn.)
  1. 翻訳オプションOPTIMIZEが有効である(*1)。かつ、

  2. 基底場所節にBASED ON句を指定しているデータ項目がある。かつ、

  3. 2.のBASED ON句に記述したポインタデータ項目に、次のいずれかのアドレスを設定する文を記述している。かつ、

    • CALL文のUSING指定に記述したデータ項目を従属する集団項目内のデータ項目(*2の★)

    • CALL文のUSING指定に記述したレベル番号01または77のデータ項目

  4. 次の条件を満たすデータ項目が512個以上存在する場合。

    • 項類:数字項目,指標名,指標データ項目,英数字項目,編集項目,外部ブール項目

    • 定義場所:ファイル節,作業場所節,定数節,連絡節

*1:翻訳オプションのデフォルト値は製品の動作OSにより異なります。Windowsの場合、デフォルトはNOOPTIMIZEです。

*2:プログラム例

        BASED-STORAGE SECTION.
        01  B1 PIC X(30) BASED ON P-B1.
        WORKING-STORAGE SECTION.
        01  P-B1 USAGE POINTER.
        01  W1.
            05  W11 PIC X(30).
            05  W12 PIC X(30).  ★
        PROCEDURE DIVISION.
            CALL 'SUB' USING W11.
            MOVE FUNCTION ADDR(W12) TO P-B1.

5

V10.0.0

V12.0.0

PH14298

以下の条件の場合、COBOLプログラムの実行時に、転記の結果が正しくありません(*1)。

*1:送出しの値の下位1バイトが転記されません。

  1. 翻訳オプションBINARY(BYTE)が有効である。かつ、

  2. 以下の転記文がある場合

    • 送出し側データ項目

      • USAGE句:BINARYまたはCOMP

      • 符号:符号なし

      • 桁数:3桁または、4桁

    • 受取り側データ項目

      • USAGE句:BINARYまたはCOMP

      • 符号:符号なしまたは符号つき

      • 桁数:15桁または16桁

6

V10.0.0

V12.0.0

PH14444

以下の条件の場合、NetCOBOL StudioでSubversionなどのリモート上のリポジトリに存在するCOBOLソースプログラムをCOBOLエディタで開くと、開くまでに長い時間がかかることがあります。

  1. COBOLソースプログラムの手続き部に大きな段落が多数存在する場合(*)。かつ、

  2. アウトラインビューを開いている状態で、リモート上のリポジトリに存在するCOBOLソースプログラムをCOBOLエディタで開いた場合。
    または、
    リモート上のリポジトリに存在するCOBOLソースプログラムをCOBOLエディタで開いた状態で、アウトラインビューを開いた場合。


*:目安は段落数が100以上。1つの段落が50行程度。

なお、発生条件の数値はハードウェアスペックやOSの状態により変化します。

7

V10.0.0

V12.0.0

PH14957

以下の条件の場合、依存ビューおよび、構造ビューのプロジェクト要素およびソースファイルフォルダ要素にエラーや警告を示すアイコンが表示されません。また、COBOLエディタを開いたときに、エラーや警告の行に対して、テキスト・エディターの注釈設定の[テキストの表示](*)に指定された表示(エラーのデフォルトは赤色の下波線、警告のデフォルトは黄色の下波線)がされません。

*: [ウィンドウ]>[設定]メニューから[設定]ダイアログを開き、左ペインの[一般]>[エディター]>[テキスト・エディター]>[注釈]を選択することで表示されます。

  1. NetCOBOL Studioのプロジェクトに対してリモートビルドをする。かつ、

  2. プロジェクトに登録されているCOBOLソースファイルにエラーや警告の行がある場合。

8

V12.0.0

PH15286

以下の条件の場合、NetCOBOL StudioのCOBOLエディタのビューにエラーアイコンが表示されて登録集ファイルを開くことができません。

  1. プロジェクトフォルダ外のパスをLIB翻訳オプションに指定している。かつ、

  2. COBOLソースファイルの手続き部に、1.の登録集ファイルを指定したCOPY文を記述している。かつ、

  3. NetCOBOL Studioのデバッグ機能を使って登録集ファイル内の行で実行中断した場合。

9

V12.0.0

PH15700

以下の条件の場合、NetCOBOL StudioでCOBOLプロジェクトの設定項目「ファイル・コンテンツ」の変更を行っても、COBOLプロジェクトのプロパティ情報を保持する設定ファイル(.CobolOptions)に変更が反映されません。

その結果、ファイル・コンテンツページで拡張子に対して設定したコンテンツとしてCOBOLプロジェクトで扱われないため、以下の例に示す現象が発生します。

[現象例]

  • ファイル・コンテンツページで「.aaa」という拡張子に対して、「COBOLソース」というコンテンツを割り当てても、「.aaa」という拡張子のCOBOLソースファイルがCOBOLプログラムのビルド対象にならない。

  • ファイル・コンテンツページで「.aaa」という拡張子に対して、「COBOL登録集ファイル」というコンテンツを割り当てても、「.aaa」という拡張子のCOBOL登録集ファイルが依存解析の対象にならない。

[条件]

  1. NetCOBOL Studioが「自動的にビルド」をしない設定の状態である(メニューバーの「プロジェクト(P)」メニューを左クリックした際に表示されるプルダウンメニュー項目「自動的にビルド」にチェックがついていない状態)。かつ、

  2. NetCOBOL Studioの依存ビューに1つ以上のCOBOLプロジェクトが存在している状態である。かつ、

  3. COBOLプロジェクトのプロパティダイアログ内の設定項目「ファイルコンテンツ」で、任意の拡張子にデフォルト値以外のコンテンツを割り当てた場合。

10

V12.0.0

PH15701

以下の条件の場合、リモートビルドする度にリモートサーバ上のCOBOL登録集を常に更新します。

その結果、リモートビルドでは、常にコンパイル・リンクが行われます。

  1. NetCOBOL Studioの依存ビュー、または構造ビューの中にCOBOLプロジェクトが1つ以上表示されている状態である。かつ、

  2. COBOLプロジェクトのプロパティダイアログ内の設定項目[リモート開発]で、COBOLプロジェクトのリモート開発が設定状態である。かつ、

  3. 設定項目[サブディレクトリを生成する(M)]にチェックがついている状態である。かつ、

  4. COBOLプロジェクト配下のサブディレクトリにCOBOL登録集が格納されている状態である。かつ、

  5. NetCOBOL Studioの依存ビューに表示されているCOBOLプロジェクトが、依存関係の解析がなされた状態(COBOLプロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューから[依存関係の解析(Z)]>[すべて(A)]、または[依存関係の解析(Z)]>[登録集(L)]を一度でもクリックした状態)である。かつ、

  6. COBOLプロジェクト配下のCOBOLソースファイルが、COBOLプロジェクト配下のサブディレクトリ内に存在するCOBOL登録集に依存する状態である。かつ、

  7. COBOLプロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューから[メイクファイル生成]をクリックし、メイクファイル生成を実行した場合。

11

V10.0.0

V12.0.0

PH15858

以下の条件の場合、COBOLプログラムの翻訳時に、以下のどちらかのエラーが出力される場合があります。

  • JMN1123I-S 許されない語'XXXX'が現れました.次の認識できる句,段落,節または部まで無効になります.

  • JMN2500I-S 文が現れなければいけない所に,語'XXXX'が現れました.次の文または手続き名まで読み飛ばします.

XXXX : 発生条件1の文の名前が設定されます。

  1. 以下のどれかの文(*)を記述している。かつ、

    • EJECT

    • SKIP1

    • SKIP2

    • SKIP3

    • TITLE

  2. 翻訳オプションRSVに以下のどれかを指定している場合。

    • V30

    • V40

    • V61

    • V70

    • V81

    • V90

    • V91

    • V1020

    • V1040

    • V1050

    • V1100

* : OSIV互換の翻訳指示文で、記述した場合は注釈とみなされます。

注:V/Lは障害が存在する範囲を示します。