リモートマップは、リモート共通インタフェースで呼び出すセションBeanにエイリアスを定義します。次のようにXMLで記述します。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?> <remoteMap xmlns=http://interstage.fujitsu.com/schemas/uji/remoteMap xmlns:xsi=http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance xsi:schemaLocation="http://interstage.fujitsu.com/schemas/uji/remoteMap http://interstage.fujitsu.com/schemas/uji/remotemap.xsd"> <config> <version>5.0</version> </config> <!-- セションBeanの呼び出しを定義します。--> <ejb name="MySessionBean" application="java:comp/env/ejb/MySessionBean"/> <!-- セションBeanのローカル呼び出しを定義します。--> <local name="MyLocalSessionBean" class="mypackage.MySessionBean"> <env-entry> <env-entry-name>guestUser</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>guest</env-entry-value> </env-entry> </local> </remoteMap>
リモートマップの記述形式
リモートマップのルートはremoteMapです。remoteMapの内側には最初にconfigタグを記述し、以下の情報を指定します。
リモートマップの文法のバージョン: versionタグで記述し、常に5.0を指定します。
configタグのあとに、呼び出し対象のアプリケーションに対応したタグで名前を定義します。いずれもname属性で呼び出すアプリケーションの名前を指定します。
ejbタグ
セションBeanの名前を定義します。application属性に、JNDIで検索するセションBeanの名前を指定します。
localタグ
セションBeanをローカル呼び出しする場合の名前を定義します。class属性に、セションBean実装クラスのクラス名を指定します。コンテントにはセションBeanで使用するエンタープライズBean環境を記述します。セションBeanのローカル呼び出しについては“24.3.2 ローカル呼び出し”を参照してください。
ejbExtタグ
EJB複数指定機能またはEJB再試行機能を使用してセションBeanを呼び出す場合に使用します。詳細は“8.5 EJB複数指定機能”および“8.6 EJBの再試行”を参照してください。
これらのタグの詳細は“定義ファイルリファレンス”を参照してください。
リモートマップの名前と分割方法
リモートマップ名は、デフォルトではremote.xmlです。これは、初期化パラメタuji.remoteMapで変更できます。初期化パラメタについては、“13.2 初期化パラメタ”を参照してください。
また、複数作成されたリモートマップを初期化パラメタで指定した名前のフォルダに配置することにより、1つのリモートマップのように扱うことが可能です。この機能により各リモートマップの結合の手間を省くことができます。
リモートマップのファイル名として指定されたファイルの種類により、以下のように扱います。
初期化パラメタuji.remoteMapの指定 | 使用するリモートマップ名 | 使用するリモートマップの種類 | リモートマップの扱い |
---|---|---|---|
なし | remote.xml | ファイル | remote.xmlファイルをリモートマップとして扱います。 |
フォルダ | remote.xmlフォルダの下に置かれたすべてのファイルをリモートマップとして扱います。 | ||
あり | 初期化パラメタで指定した名前 | ファイル | 初期化パラメタで指定した名前のファイルをリモートマップとして扱います。 |
フォルダ | 初期化パラメタで指定した名前のフォルダの下に置かれたすべてのファイルをリモートマップとして扱います。 |
ポイント
フォルダ内に配置するリモートマップのファイル名は任意です。
注意
リモートマップを分割する場合の注意事項は以下のとおりです。
割されたリモートマップはそれぞれ単体でリモートマップとして利用できる必要があります。すなわち、リモートマップの一部を切り出して別ファイルとすることはできません。
nameアトリビュートで指定する名前は、分割されたリモートマップが配置されてあるフォルダ内で一意でなければなりません。
分割されたリモートマップを配置するフォルダ内にリモートマップ以外のファイル、サブフォルダを配置することはできません。
リモートマップは初回利用時に読み込まれます。アプリケーション動作中の動的変更はできません。
EJBセションBeanでは、リモートマップを分割することはできません。
リモートマップの分割個数に制限はありませんが、分割した場合、リモートマップの読み込み時間がリモートマップの個数に正比例して増加することになるため、リモートマップ使用時の性能に影響します。リモートマップ使用時の性能が著しく遅くなる場合には、業務やアプリケーションの単位でリモートマップの構成を見直してください。
リモートマップの配置
リモートマップは設定ファイルフォルダに配置します。 標準の設定ファイルフォルダは以下のとおりです。
アプリケーション種別 | 設定ファイルフォルダ |
---|---|
Webアプリケーション | /WEB-INF |