クライアントアプリケーション(Java)は、一般的なWebアプリケーションやEJBアプリケーションとして作成してください。環境作成の詳細は、使用するアプリケーションの形態に応じて本製品に同梱されているInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
なお、クライアントアプリケーションを実行する場合には以下の環境設定を行ってください。
■IJServerクラスタで同期アプリケーション連携実行基盤を呼び出す場合
クラスパスに以下のjarファイルを追加してください。
/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwibscm.jar [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwibssc.jar |
asadminコマンドのsetサブコマンドにより設定します。
コマンド実行例(Java EE 7の場合)
$ /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin set \ cluster01.java-config.isjee-classpath-suffix=/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar:/opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
コマンド実行例(Java EE 6の場合)
$ /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set \ cluster01.java-config.isjee-classpath-suffix=/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar:/opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
ネイティブライブラリパスに以下のパスを追加してください。
/opt/FJSVibs/lib |
asadminコマンドのstart-domainサブコマンド、またはstart-local-instanceサブコマンドを実行するターミナルの環境変数に設定します。LinuxまたはSolarisの場合はLD_LIBRARY_PATHに設定してください。Windowsの場合はPATHに設定してください。
Java EE 6またはJava EE 7上で同期Javaクライアントを使用する場合、CORBAサービスのポート番号をIJServerクラスタのJavaVMオプションに設定してください。また、名前解決の方法を示すフラグもIJServerクラスタのJavaVMシステムプロパティに設定してください。JavaVMオプションより取得できない場合は8002番ポートでlocalhostへ接続を試みます。ホスト名・ポート番号に誤りがあり接続できなかった場合はエラーになります。
JavaVMオプションにホスト名・ポート番号を設定するためのJavaVMオプションのキーは以下になります。
ホスト名
com.fujitsu.interstage.apfw.server.host=[接続先のホスト名またはIPアドレス] |
ポート番号
com.fujitsu.interstage.apfw.server.port=[接続先のポート番号(※)] |
(※)CORBAサービスのデフォルトポート番号は8002
フラグ
com.fujitsu.interstage.apfw.msync.ins=yes |
asadminコマンドのcreate-system-propertiesサブコマンドにより設定します。
コマンド実行例(Java EE 7の場合)
$ /opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-system-properties --target cluster01 \ com.fujitsu.interstage.apfw.server.host=localhost:com.fujitsu.interstage.apfw.server.port=8002:com.fujitsu.interstage.apfw.msync.ins=yes |
コマンド実行例(Java EE 6の場合)
$ /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin create-system-properties --target cluster01 \ com.fujitsu.interstage.apfw.server.host=localhost:com.fujitsu.interstage.apfw.server.port=8002:com.fujitsu.interstage.apfw.msync.ins=yes |
注意
Java EE 6実行環境およびJava EE 7実行環境の設定方法等の詳細な情報や注意点は“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)” または“Interstage Application Server Java EE 7設計・構築・運用ガイド”を参照してください。
■J2EEのIJServerで同期アプリケーション連携実行基盤を呼び出す場合
クラスパスに以下のjarファイルを追加してください。
/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwibscm.jar [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwibssc.jar |
Interstage管理コンソールの以下のどちらかの箇所で設定します。
[システム] > [環境設定]タブ > [J2EEプロパティ]のクラスパス
[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のクラスパス
ライブラリパスに以下のパスを追加してください。
/opt/FJSVibs/lib |
Interstage管理コンソールの以下の箇所で設定します。
[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のライブラリパス
■クライアントアプリケーションをスタンドアロンのJavaアプリケーションとして作成し実行する場合
Java VMに以下のオプションを追加してください。
プロパティ名 | 設定値 |
---|---|
org.omg.CORBA.ORBClass | com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB |
org.omg.CORBA.ORBSingletonClass | com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB |
クラスパスに以下のjarファイルを追加してください。
/etc/opt/FSUNod/class/ODjava4.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
/etc/opt/FJSVod/class/ODjava4.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar |
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwibssc.jar |
クライアントアプリケーションを実行するJDK/JREを選択するため、環境変数PATHを設定します。選択するJDK/JREは、Interstage Application Serverに同梱しているJDK8、またはJRE8としてください。
例
JDK8 (bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk8/bin:$PATH ; export PATH |
JDK8 (csh、tcshの場合)
setenv PATH /opt/FJSVawjbk/jdk8/bin:$PATH |
JRE8 (bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
PATH=/opt/FJSVawjbk/jre8/bin:$PATH ; export PATH |
JRE8 (csh、tcshの場合)
setenv PATH /opt/FJSVawjbk/jre8/bin:$PATH |
クライアントアプリケーションを実行するために必要なライブラリパスを設定します。
(bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVibs/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH |
(csh、tcshの場合)
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVibs/lib:$LD_LIBRARY_PATH |
クライアントアプリケーションがサーバアプリケーションと別のサーバにある場合、クライアントアプリケーションを実行するサーバ上においてCORBAサービスの設定を変更します。CORBAサービスのホスト情報をサーバアプリケーションが存在するサーバ名にしてください。詳細は、"Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)"の"CORBAアプリケーションの運用"を参照してください。
Java環境でセキュリティマネージャを使用する場合は、“Interstage Application Server 使用上の注意”の“CORBAサービスの注意事項”の“Java環境に関する注意事項”の記載に沿って設定を追加してください。