J2EEモニタロギングのログファイルについて、以下を説明します。
■ログファイル名
モニタ情報を出力するログファイルは、プロセスごと、かつ、ロギング対象ごとに出力されます。ログファイルのファイル名は以下の命名規則で出力されます。
monitor-[ロギング対象名].log  | 
ファイル名一覧を以下に記載します。
ファイル  | ファイル名  | 
|---|---|
JavaVM情報ログファイル  | monitor-JavaVM.log  | 
データソース情報ログファイル  | monitor-DataSource.log  | 
トランザクション情報ログファイル  | monitor-Transaction.log  | 
Servletコンテナ情報ログファイル  | monitor-ServletContainer.log  | 
EJBコンテナ情報ログファイル  | monitor-EJBContainer.log  | 
■ログファイルの出力条件
ログファイルの作成と性能情報の出力は、指定されたIJServerが起動している場合のみ行われます。
また、IJServerのタイプにより、出力可能なログファイルの種類が異なります。IJServerタイプごとの出力可能ログファイルを以下に示します。
  | WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用  | WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用  | Webアプリケーションのみ運用  | EJBアプリケーションのみ運用  | 
|---|---|---|---|---|
JavaVM情報ログファイル  | ○  | ○  | ○  | ○  | 
データソース情報ログファイル  | ○ (注1)  | ○ (注1)  | ○ (注1)  | ○ (注1)  | 
トランザクション情報ログファイル  | ○  | ○  | ○  | ○  | 
Servletコンテナ情報ログファイル  | ○  | ○ (注2)  | ○  | -  | 
EJBコンテナ情報ログファイル  | ○  | ○ (注3)  | -  | ○  | 
注1) データソースを使用している場合のみ、データソース情報ログファイルが出力されます。
注2) Webアプリケーションを運用するJavaVMでのみ、Servletコンテナ情報ログファイルが出力されます。
注3) EJBアプリケーションを運用するJavaVMでのみ、EJBコンテナ情報ログファイルが出力されます。
■ロールオーバ後のファイル名
出力されたログファイルは一定間隔でロールオーバされます。ロールオーバ後のログファイルは、以下のようにロールオーバした日時情報を付加してバックアップされます。ログファイル名のロギング対象名(例:“JavaVM”)と拡張子“.log”の間に、日時を示す文字列が挿入されます。また、ロギング対象名と日時文字列の間はハイフン(“-”)で区切られます。
monitor-[ロギング対象名]-YYYY_MM_DD-hh_mm_ss.log  | 
日時情報について以下に説明します。
YYYY  | 年を4桁の数字(0000~9999)で表示します。  | 
MM  | 月を2桁の数字(01~12)で表示します。  | 
DD  | 日を2桁の数字(01~31)で表示します。  | 
hh  | 時を2桁の数字(00~23)で表示します。  | 
mm  | 分を2桁の数字(00~59)で表示します。  | 
ss  | 秒を2桁の数字(00~59)で表示します。  | 
例) monitor-JavaVM-2006_06_24-01_00_00.log
■ログファイルのライフサイクル
ログファイルのライフサイクルについて説明します。
IJServerプロセスがログを出力する場合、ログ出力ディレクトリに“■ログファイル名”で説明しているファイルが存在しなければファイルを新規に作成します。また、ログファイルは以下の条件の場合にロールオーバされます。
ロールオーバ条件
ロールオーバ時刻にIJServerプロセスが起動している場合
ログが採取されるタイミングで、以前のログファイルがログ出力ディレクトリに残存しており、かつ、そのファイルの更新日時が前回のロールオーバ日時より前の場合
ロールオーバ開始時刻はJ2EEモニタロギングを開始する時に指定できます。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
ロールオーバは以下のように行われます。
バックアップされているファイルのファイル数がログファイルの世代数以上となっている場合にファイルの更新日時が古いファイルを削除します。バックアップされたファイルのファイル数が“世代数-1”となるまで削除します。
既存のログファイルを“■ロールオーバ後のファイル名”で説明している名前に変名してバックアップします。
新規に“■ログファイル名”で説明している名前の新規ファイルを作成します。
■ファイルのアクセス権 
 ![]()
出力されるファイルの所有者はIJServerの起動ユーザとなり、ファイルの権限は「644」となります。
■出力ディレクトリ
デフォルトのログファイル出力ディレクトリは以下です。
[J2EE共通ディレクトリ]\ijserver\[IJServer名]\log\[プロセス通番]
[J2EE共通ディレクトリ]/ijserver/[IJServer名]/log/[プロセス通番]
出力先はisj2eeadminコマンドのIJServer定義、またはInterstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [ログ出力ディレクトリ]で変更できます。