サーバマシン状態監視機構では、ロードバランス運用時に指定したサーバマシンの状態をマシン単位で監視し、その状態をロードバランスに通知できます。
このため、監視対象のサーバがダウンしたとき、サーバマシン状態監視機構からダウンしたサーバが通知されることで、ロードバランスにより自動的に、起動中のサーバだけで運用を続けます。ダウンしたサーバが復旧すれば、また自動的に元の状態で運用を続けることができます。
サーバマシン状態監視機構で監視するサーバを監視サーバ、監視されるサーバを被監視サーバと呼びます。
サーバマシン状態監視機構では、被監視サーバ上に置かれたSMMエージェント(Server Machine Monitor Agent : SMMA)と通信してサーバマシンの状態を監視します。このSMMエージェントからの通信を、稼働通知と呼びます。
サーバマシン状態監視機構が被監視サーバのダウン、または被監視サーバの復旧を認識すると、以下の方法でロードバランスに通知できます。なお、以下の方法は、サーバマシン状態監視機構およびSMMエージェントの起動時に指定できます。
サーバマシン状態監視機構から直接ロードバランスに通知
サーバマシン状態監視機構からシェルプログラムを実行してロードバランスに通知
SMMエージェントからシェルプログラムを実行してロードバランスに通知
サーバマシン状態監視機構、ロードバランス、ネーミングサービスを1つのサーバにまとめて配置・運用することで、ダウン時のリカバリ処理を容易にすることができます。
また、この監視サーバの待機サーバを用意して、マシン異常時に運用を切り替えることで、信頼性を向上させることができます。
注意
サーバマシン状態監視機構は、IPv6アドレスを指定した運用を行うことができません。IPv4アドレスを指定した運用を行ってください。