サーバアプリケーションの環境は、運用ノードと待機ノードと全く同じ構成で作成しなければなりません。
サーバアプリケーションプログラム
サーバアプリケーションのプログラミングについては、クラスタシステムを使用しない場合と同じです。
スケルトンファイル
スケルトンファイルについては運用ノード、待機ノードでそれぞれ同じものを出力してください。
サーバアプリケーション実行ファイル
サーバアプリケーションなどのワークユニットで使用する資源などについては、運用ノードと待機ノードで同じ構成(ファイル名、ディレクトリ構成など)で作成する必要があります。
APMの生成
トランザクションアプリケーションを使用してグローバルトランザクション連携を行う場合は、tdlinkapmコマンドでAPMを生成し運用する必要があります。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでtdlinkapmコマンドを使用し、同じ構成(ファイル名、ディレクトリ構成など)のAPM名を生成します。生成したAPMは、ワークユニット定義にAPM名を指定します。なお、事前にXA連携用プログラムを作成してからAPMを生成します。
ワークユニット定義
ワークユニット定義については、運用ノードと待機ノードで同じものを使用してください。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでisaddwudefコマンドを使用し、ワークユニット定義を登録する必要があります。
注意
トランザクションアプリケーションのワークユニットおよびWRAPPERワークユニットは、tdadddefコマンドでワークユニット定義を登録することもできます。
ワークユニット(CORBAアプリケーション)の変更
クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。
PRIMECLUSTERの場合
追加する場合
運用ノード、待機ノードで追加するCORBAアプリケーションを作成します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
追加するワークユニット名を状態遷移プロシジャに設定し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
クラスタサービスを起動します。
削除する場合
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
削除するワークユニット名を状態遷移プロシジャから削除し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
クラスタサービスを起動します。
WSFCの場合
追加する場合
運用ノード、待機ノードで追加するCORBAアプリケーションを作成します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に追加するワークユニットの起動処理を記載します。
クラスタサービスを起動します。
削除する場合
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に削除するワークユニットの停止処理を記載します。
クラスタサービスを起動します。
ワークユニット(トランザクションアプリケーション)の変更
クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。
PRIMECLUSTERの場合
追加する場合
運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
運用ノード、待機ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
追加するワークユニット名を状態遷移プロシジャに設定し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
クラスタサービスを起動します。
削除する場合
運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
削除するワークユニット名を状態遷移プロシジャから削除し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
クラスタサービスを起動します。
WSFCの場合
追加する場合
運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
運用ノード、待機ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に追加するワークユニットの起動処理を記載します。
クラスタサービスを起動します。
削除する場合
運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
クラスタサービスを停止します。
運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に削除するワークユニットの停止処理を記載します。
クラスタサービスを起動します。
J2EEアプリケーション
J2EEアプリケーションの環境設定は、運用ノードおよび待機ノードそれぞれで、クラスタシステムを使用しない場合と同様な設定を行ってください。
なお、J2EEアプリケーションでJDBCリソースを使用する場合、JDBCの環境設定時に設定するJDBCデータソース等の資源は、各ノードのローカルディスク上に格納してください。
使用可能なデータベース
特に制限はありません。利用方法については各データベースのマニュアルを参照してください。
配備
J2EEアプリケーションの配備は、Interstage管理コンソール、またはijsdeploymentを使用し、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。
また、Interstage管理コンソールを使用し、EJBアプリケーションの動作環境定義を行う場合は、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。
クラスタサービスが起動していない場合は起動します。
運用ノードのIJServerワークユニットをInterstage管理コンソール、またはisstopwuコマンドを使用して停止します。
運用ノードにInterstage管理コンソール、またはijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
クラスタサービスを待機ノードに切り替えます。
待機ノード(新しい運用ノード)のIJServerワークユニットをInterstage管理コンソール、またはisstopwuコマンドを使用して停止します。
待機ノード(新しい運用ノード)にInterstage管理コンソール、またはijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
待機ノード(新しい運用ノード)のIJServerワークユニットをInterstage管理コンソール、またはisstartwuコマンドを使用して起動します。
必要に応じてクラスタサービスを元の運用ノードに切り替えます。クラスタサービスを元の運用ノードに切り替える場合、直前の手順は不要です。
参照
J2EEアプリケーションの環境設定等の詳細については、「J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)」を参照してください。