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Interstage Application Server V12.2.0 高信頼性システム運用ガイド
FUJITSU Software

3.4.1 ワークユニット停止時の縮退運用

IPCOMと連携したワークユニットに対する負荷分散システムでは、任意の監視対象ワークユニットが停止した場合に、そのサーバを負荷分散対象サーバから切り離した縮退運用が行えます。負荷分散の対象となるワークユニットおよび業務上の重要なワークユニットを監視対象とします。
以下の図ではワークユニット異常終了時の縮退運用について説明します。



監視対象ワークユニットの設定方法

IPCOMによるワークユニットの稼動状態監視の設定方法について説明します。

当該ワークユニットに対する監視の実施有無を指定します。本設定方法では、複数のワークユニットを監視対象として指定できます。
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [新規作成]または[ワークユニット] > [環境設定]タブの、IJServerワークユニットの場合は[EJBコンテナ設定]、CORBAワークユニットの場合は[ワークユニット設定]で以下の設定を行ってください。
IJServerワークユニットの場合は、isj2eeadminコマンドでも設定できます。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。


項目

説明

IPCOMによるワークユニットの稼働状態監視

  • する

  • しない

IPCOMによるワークユニットの稼動状態監視の実施有無を指定します。
「する」を選択した場合、ワークユニットが停止した場合に、そのサーバを負荷分散対象サーバから切り離して縮退運用を行います。
「しない」を選択した場合、ワークユニットが停止した場合でも縮退運用は行われません。そのため、IPCOMのメソッド負荷分散を使用する場合は、ワークユニットの稼動状態監視に「する」を選択することを推奨します。
なお、IPCOMのメソッド負荷分散の対象とならないワークユニットについても、稼動状態監視を行うことができます。



トランザクションアプリケーションの場合は、ワークユニット定義の[Traffic Director Monitor Mode:IPCOM連携時の監視有無]に「YES」を設定してください。ワークユニット定義の詳細については、「OLTPサーバ運用ガイド」を参照してください。


注意

  • ワークユニットのHotDeploy処理中や起動処理中、停止処理中にも縮退運用が行われます。

  • IJServerワークユニットの場合、IJServerタイプが以下の場合のみ稼動状態監視を実施することができます。

    • EJBアプリケーションのみ運用

    • WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用