6.3 Solaris 10で使用する場合の注意事項 に加えて、本製品のサーバパッケージをSolaris 11で使用する場合における、以下の注意事項を説明します。
未サポート機能
ServletサービスのWebサーバとして、Sun Java System Web Serverはサポートしていません。
Systemwalker Centric Managerによる性能情報のリアルタイム監視機能はサポートしていません。
ネットワークサービスの有効化
本製品のサーバパッケージの導入前および運用前に、「netservices open」によりネットワークサービスを有効化してください。
rootユーザによるログイン
Solaris 10以前では、デフォルトでrootというユーザアカウントが存在しました。Solaris 11では、デフォルトでrootは役割となったため、rootとしてシステムに直接ログインできなくなります。
rootを役割として運用する場合、マニュアル上、rootユーザでログインするよう記載されている箇所を、一般ユーザアカウントでログインした後にsuコマンドなどでrootになる手順に読み替えてください。
サポートロケール
本製品のサーバパッケージでサポートするロケールは以下です(○:サポート対象、-:サポート対象外)。
ロケール | Solaris 11 | Solaris 10 / 9 |
---|---|---|
ja | - (注1) | ○ |
ja_JP.eucJP | ○ (注2) | ○ |
ja_JP.UTF-8 | ○ | ○ |
ja_JP.PCK | ○ (注2) | ○ |
C | ○ | ○ |
Solaris 11から、Short form locale(jaなど)が廃止となりました。ja_JP.eucJPを使用してください。
ja_JP.UTF-8以外の日本語環境を利用する場合、必要に応じ、Solarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。
注意
日本語ロケールを選択した環境でも、英語メッセージが出力される場合があります。
日本語コード系を含むファイルの編集
以下の機能では、日本語コード系がEUCであるテキストファイルを提供しています。これらのファイルをSolaris 11上で編集する場合、事前にSolarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。
シングル・サインオン
hostsファイルの設定について
Solaris 11以降では、インストール直後の/etc/hostsに、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス("127.0.0.1"、"::1")が設定される場合があります。このような状態の場合、以下のような問題が発生することがあります。
J2EE機能においてWebアプリケーションのセション管理を使用している場合においてリクエストが正しく振り分けられない場合があります。
Java EE 6およびJava EE 7機能において、クライアントからEJBアプリケーションのlookupが復帰できないことがあります。
そのため、製品の導入時には、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス以外のそのマシンに割り当てられた実IPアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。また、同じホスト名をループバックアドレスに設定しないようにしてください。
例
[修正前]
::1 HostName localhost 127.0.0.1 HostName localhost loghost
[修正後]
::1 localhost 127.0.0.1 localhost loghost xxx.xxx.xxx.xxx HostName
※)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のアドレス