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Interstage Application Server V12.2.0 システム設計ガイド
FUJITSU Software

6.4 Solaris 11で使用する場合の注意事項

6.3 Solaris 10で使用する場合の注意事項 に加えて、本製品のサーバパッケージをSolaris 11で使用する場合における、以下の注意事項を説明します。

未サポート機能

ネットワークサービスの有効化

本製品のサーバパッケージの導入前および運用前に、「netservices open」によりネットワークサービスを有効化してください。


rootユーザによるログイン

Solaris 10以前では、デフォルトでrootというユーザアカウントが存在しました。Solaris 11では、デフォルトでrootは役割となったため、rootとしてシステムに直接ログインできなくなります。

rootを役割として運用する場合、マニュアル上、rootユーザでログインするよう記載されている箇所を、一般ユーザアカウントでログインした後にsuコマンドなどでrootになる手順に読み替えてください。


サポートロケール

本製品のサーバパッケージでサポートするロケールは以下です(○:サポート対象、-:サポート対象外)。

ロケール

Solaris 11

Solaris 10 / 9

ja

(注1

ja_JP.eucJP

(注2)

ja_JP.UTF-8

ja_JP.PCK

(注2)

C

1

Solaris 11から、Short form locale(jaなど)が廃止となりました。ja_JP.eucJPを使用してください。

注2)

ja_JP.UTF-8以外の日本語環境を利用する場合、必要に応じ、Solarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。

注意

日本語ロケールを選択した環境でも、英語メッセージが出力される場合があります。


日本語コード系を含むファイルの編集

以下の機能では、日本語コード系がEUCであるテキストファイルを提供しています。これらのファイルをSolaris 11上で編集する場合、事前にSolarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。

hostsファイルの設定について

Solaris 11以降では、インストール直後の/etc/hostsに、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス("127.0.0.1"、"::1")が設定される場合があります。このような状態の場合、以下のような問題が発生することがあります。

そのため、製品の導入時には、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス以外のそのマシンに割り当てられた実IPアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。また、同じホスト名をループバックアドレスに設定しないようにしてください。

[修正前]

::1 HostName localhost
127.0.0.1 HostName localhost loghost

[修正後]

::1 localhost
127.0.0.1 localhost loghost
xxx.xxx.xxx.xxx HostName

※)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のアドレス